CD NEWS04月22日号


毎週日曜発行
   
   mako-rin's CD NEWS     
   
更新日時=2001年05月11日午前00時30分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp


 
CD印の飾り棚線マーク  

◎☆☆☆☆☆「DESERT MOON」paris match


■01. DESERT MOON 
■02. 風のうまれる場所で(Acoustic)
■03. DESERT MOON(Gomi's Lair Radio Mix)
■04. DESERT MOON(Instrumental)


 実はあのピチカート・ファイヴ無きあとのポスト・ピチカート・ファイヴとしてmako-rinが最有力候補と勝手に思っているのがこの「paris match」です。この伸び伸びとしたサウンド。忙しくてもう何もかも投げ出したくなるような瞬間、彼等の音を聞くと、「あーしぁーないな、もうひと頑張りするべいか」と前向きな気分になるのです。

 ピチカート・ファイヴもそんな土壇場のひと踏ん張りのグループだったのですが、嗚呼、突然の解散なんだもん、もうショックでCD NEWSダダ遅れやないですか(っと責任転嫁しようとしている)。それにしてもこのフレンチのボサノバがさりげなくマブシテある「風のうまれる場所で(Acoustic)」を聞くと、あんまり気持ち良くってそのまま眠ってしまいそう。

 おっ、本当に眠ってしまっておりました。その間、ずっと「DESERT MOON」はリピートがかかっていたせいか一体何回かかったのでしょうか。「土壇場のひと踏ん張り」ばかりか「子守歌」にもなります。一石二鳥の便利なCDでございます。

 「paris match」は、2000年4月にaosis recordsよりファースト・アルバム「volume one」でデビュー。そもそものきっかけは、杉山洋介と古澤大が数年前にあるクラブイベントで出会ったことから。それぞれが独自の活動をしていたが、杉山がそれまで所属していたユニットを活動停止。女性ヴォーカルでポップスをやろう、と考えていた時に、タイミング良く古澤から電話があり、二人で一緒にやることに。二人が女性ヴォーカルを探していた時、ミズノマリと出会い現在に至っています。

 彼らが好きだというスタイルカウンシルのアルバム「カフェ・ブリュ」の収録曲から付けられた「paris match」。杉山洋介は、1964年11月23日生まれの血液型RH+O型で、東京都出身。ミズノマリは、1973年4月29日生まれの血液型O型で名古屋市出身。好きな言葉「We should live each day as if it were the last day」をリングに刻んでいます。古澤 大(フルサワタイ)は、1969年6月16日生まれの血液型A型で、東京都出身。

 (ビクターミュージックエンタテインメント、VICL-39003、1200円)


◎☆☆☆☆「How I love you」ケレル


■01.How I love you
  ■02.How I love you(Remix)
  ■03.How I love you(Back Track)
 

 ケレルのセカンドシングル「How I love you」の登場です。彼女の神秘的でスピリチュアルな歌声がよく映えるバラードです。その圧倒的な存在感はきっと聞く人を夢中にさせることでしょう。

 作詞は本人と黒須チヒロとの共作、作曲はアトランタで活躍するアーティストT.Kura。コーラス部分もケレルが担当しています。「どんなにかあなたを愛しているか」ーーこの気持ち、あなたになかなか伝わらない。携帯電話という便利さだけが優先した道具を持っていても、あなたにこの心をうまく伝えられるかとても心配です。女の子の逡巡する気持ちが伝わってきます。その歌声にまたどきどきします。
 
 うまく心が伝わればいいのに。そうはなかなかいかないのが人生か、あるいは恋路だろうか。とにかく当たって砕けろ、としかmako-rinには言えない。携帯電話を部屋の片隅に置いて、あなたに会いに行こうか、そして思いきって“告白(こく)”ってみようか。

 1979年11月ケニア・ナイロビ出身。父は日本人、母はケニア人。日本国籍ですが幼い頃から父親の仕事の都合でナイロビ、東京、ペルー、ナイロビ、東京と移り住んでいます。生まれ育った環境から日本語、スワヒリ語、スペイン語が堪能です。

 1999年6月にプライエイド・レコードよりインディーズデビュー。同時リリースしたアナログ盤「Who am I」がNTV「CD GROOVE」で9位にチャートインしています。2000年10月ビクターよりメジャーデビュー。スピリチュアルでパワフルなヴォーカルが大きな魅力です。

 (ビクターミュージックエンタテインメント、VICL-35232、1155円)




◎☆☆☆☆「SPLIT UP」HΛL


■01. SPLIT UP
■02. Rosary
■03. SPLIT UP 〜Dub's Euro Trance Mix 001 Remixed by "D.M.X"Miyazaki
■04. SPLIT UP 〜DJ TURBO CLUB MIX Remixed by DJ TURBO CLUB MIX
■05. SPLIT UP 〜HΛL's MIX 2001 Remixed by HΛL
■06. SPLIT UP[TV MIX]
■07. Rosary[TV MIX]


 タイアップの曲ってたいていテレビのCMスポットに大量に流されるので、いつの間にか覚えてしまって自然に口ずさんでいることが多いですねえ。H∧LNAが歌う「SPLIT UP」も化粧品メーカーKaneboの「REVUE」TVCMイメージソング なので一日に何回も聞いているうちにすっかりサビ部分覚えてしまいました。もう歌えます(笑)。

 別れの季節があるのかもしれません。あんなに仲良く同じ時間を過ごしてきたのに、そういう積み重ねもすべてをリセットしてやり直しこともできます。「SPLIT UP」とは「別れ」を意味しますが、「分裂」という意味もあります。前向きに解釈すれば二人がそれぞれの道を歩んでいくは、細胞でいうところの分裂から広い意味での増殖、あるいは拡大再生産と言えるかもしれません。そういうふうに解釈すれば「二人が別れ離れになっていく」ことも決してネガティブなことではないのかもしれません。

 新しい環境の中で、もう一度これまでのことを振り返ることも出来ますし、ただ前だけを向いて歩いていくことだってできます。時には道に迷うかもしれませんが、それは決して時間の無駄ではないのです。泣くことだってあるかもしれません。でもいつかは涙の止まる時もあるはずです。どう生きていきたいのか、それが根本的に問われているだけなのかもしれません。

 H∧Lと聞くと、「HAL 9000 」(Stanley Kubrick 監督の映画「2001: A Space Odyssey」(1968年) に登場する人工知能を思い出してしまいますね。ちなみに皆さん御存じでしょうが、HAL は IBM の 1 文字ずつずらした名称なのですね。

H∧Lのメンバー紹介をしておきましょう。
.紅一点のH∧LNA(ヴォ−カル、作詞担当)は、 神奈川県出身の1980年2月7日生まれで血液型A型。梅崎俊春(DJ、キーボード担当)は、熊本県出身の1963年1月14日生まれで血液型 O型。佐藤あつし(キーボード、プログラミング担当)は新潟県出身で1966年5月7日生まれで血液型 A型。女性1人に男性2人の典型的なドリカム的構成。でも二人のキーボード担当はちょっと珍しい。

「Rosary」は、TBS系TV「月極ワンダフル」3月度テーマソング で、TBS系18局ネットでオン・ジ・エアされていたのですっかり耳に馴染んだひともいるはず。

 (avex globe、AVCD-30200、3059円)


音符印の飾り棚線マーク

Coming Soon


<反省>
◎「iWeek 2001」も無事に好評のうちに幕が閉じられ、ちょっとボッーとしております。期間中、携帯電話に多くの人から御連絡いただいたようですが、なんと会場のOAPって屋上に携帯電話のアンテナがあるそうで、屋内はもうほとんど不通状態で多くの方に御迷惑をおかけしてしまいました。改めてお詫びとお礼を申し上げます。

◎暑い日が続きますねえ。おかげで夏モードに入ったせいか、マスクは鞄の中に忍ばせる程度に収まってきております。薬はまだ飲んでいますが、あまり人混みで鼻水を流すことがなくなって、結構、快適です。ただ、行き帰りの電車ではすっかり薬が効き過ぎているせいか、ひたすら眠っております。もういびきや寝言は気にせずなので周りに迷惑(あるいは楽しんでいただいているかな)をおかけしております。


<今週の一句>真夏かな と思い汗かく トレインか(字余りmako-rin詠める)

筆者/copy right=フルタマコト
すまぬが そこのあなた ヒマですか? おっ、ちょうど良かった!メールください!
手紙マーク
cdnewsjp@yahoo.co.jp

前号に戻る戻るマーク ホームに戻る 進むマーク次号に進む
ホームに戻る