CD NEWS05月03日号

毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1998年05月02日午後11時47分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp

CD印の飾り棚線マーク

◎☆☆☆☆「キミとボク」鈴木蘭々

  鈴木蘭々がウサギ姿で出ているフジテレビ系子ども番組「ポンキッキーズ」(毎週月〜金午前8時から30分)を泊まり明けのボンヤリした頭で見ているのが好きです。この番組はできるだけ何も考えずに心を無にして見ているのが正解なのかもしれない、とひそかに思っています。いくら頑張っても子どもたちと同じような視点で、もはや世の中を見ることはできないでしょうが、子どもならではの世の中の事象を発見していく過程をテレビの走査線上で一緒に楽しめる点が僕にとっては非常に楽しいのです。その瞬間、そう、ほんの一瞬だけですが、子どもたちとなんらかのひらめきを共有したような気分になれます。
 鈴木蘭々は、この番組の重要な登場キャラクターなのですが、始終リズムを刻みながらしゃべったり、踊ったり、飛び回っている姿が非常に愛くるしい。クルクル動く大きな瞳に吸い込まれていきそうです。さて、歌手としての蘭々は、このシングル「キミとボク」で8枚目となります。シングルコレクターのためにタイトルだけこれまでのリリース分を上げれば、「泣かないぞェ」、「なんで なんで ナンデ?」、「Kiss」、「magic」「…of you」、「Who Who Who」、「Shoobie Doobie Doing」、「太陽とハナウタ」(この歌は渡辺満里奈とデュエット)で、いずれもダブルオーレコードで発売はソニーです。
 ポンキッキーズメロディでもある「キミとボク」は、EPOの作詞作曲による、アコースティックギターの伴奏が印象的な歌で、これまでの蘭々の一連のにぎやかな(一部バラードあり)曲とは違っています。ほのぼのとしたあたたかい曲の仕上がりは、あのウサギ姿の蘭々にピッタリのイメージを醸し出しています。(Sony Records、SRDLー4484、816円)

◎☆☆☆(=本当は評価したくない)「平成恋慕ソング」南烏山六丁目プロダクション

  忙しい人はこのレビュー飛ばして読んでもらって結構です。またあの石井妥師と中村英俊のふたりが、どうしようもないけれど、楽しいだけのマキシシングルをリリースしたのです。
 別に誰も頼んでいないのにリリースするなんて、本当に困った二人です。また一部パクったり…していて。まったく世の中なめていますが、こういうCDもありだと思うのです。何をパクっているのか研究するのも楽しいものです。
 彼等の信条は、どうやら、DTMに徹することのようです。本当にパソコン使ってDTMやっているかどうかは別にして、(別にしたら、DTMと言わないのですがねえ)タクロクしています。吉田拓郎じゃなくて、タクロク、そう、自宅録音、自宅ミックスなのです。最新鋭の機材満載のレコーディングスタジオをなめています。でもこのノリはなんでしょう。結構いいではありませんか。そこまで自宅製にこだわるなら、思いきって、CDではなくて、ウエッブ上に曲をアップロードして、リスナーに直接ダウンロードして聴いてもらう、という手段もあるはずですが、妙なところはしっかりしていて、CDのパッケージ売りをしています。将来の音楽事業への転換点にいるはずの二人ですがDTMにこだわる割には、思いきった冒険をしていません。
 トータル3曲、聞きおえると、このCDの裏ジャケットを見た時のような疲労が…。ありゃあ、なんだこりゃあ、まだ3曲目終わってなかったのか、なんちゅうイタズラをするんでしょうね、この二人。このままほっておけばその気になって、うっかりアルバムまで作ってしまうのではないか、と心配。でも本当の心配は「忙しい人は、本当にこのレビュー読み飛ばしたのでしょうか」ってこと。筆者としてはその方が心配なのです。(FUNHOUSE、FHCF-2415、1100円)

◎☆☆☆☆「Hello」岡本真夜

   岡本真夜のミリオンセラーとなったアルバム「Smile」に続く4枚目のアルバム。1年ぶりのアルバムCDですが、完全にヒットのコツをつかんだ感じがします。テレビでは、プロモーションビデオをつないで編集したCMが放送されていて、いずれも耳慣れたサウンドに、すっかり茶の間にも溶け込んでいることを再確認しました。
 オリコン初登場でいきなり1位を記録した広末涼子の「大スキ!」という提供曲もセルフカバーで挑戦していて、これは聴き較べるとおもしろいです。でも、もし広末抜きでいきなり岡本がこの歌をシングルで出したら、「岡本真夜どうなったんだろう?」ってきっと戸惑っていたはずなのに、広末というワンクッションを経て、むしろこうして楽しんで聴けるところが、音楽業界のリリース作戦が裏が見え隠れして実におもしろいですね。若さの涼子、軽快さの真夜ってところでしょうか。真夜バージョンもなかなか素晴らしいと思います。
 シングルヒットがいっぱい入っている10曲はちょっとお買得。わいわい友達とやる時のB.G.M.にすんごくいい感じがします。僕はドライブに持っていきたい一枚。なんだか不当に暗いようなイメージ(真夜ちゃんごめん)があった岡本真夜が、急に明るくポップに、軽快になったような雰囲気です。(徳間ジャパンコミュニケーションズ、TKCA-71370、2913円)

音符印の飾り棚線マーク

Coming Soon


 <反省>「水の国」を表紙からご覧の皆さんはもうお気付きになったかもしれませんが、久し振りに表紙をモデルチェンジしてみました。とある雑誌の今月のTipsを参考にして、オータガキ先生の御指導の下、ひいひいひ〜〜〜言いながら作りました。一部のイラストやロゴ(ほとんどは星あきら画伯によるものですが)は場所を移動しましたので探してみてください。今回の主眼は、関係ページへのリンクを素早くダウンロードして飛べるようにしたことです。表紙が重いと5通に1通くらいのメールの割合で御批判いただいていたのですが(でも慣れると不思議とこの表紙落ち着くのですが…、長浜の三和ちゃんもそう言っていたし、あれはお世辞か。そう思うのは僕だけか?)、少しはマシになって、読者のストレスも減ったのではないかと思います。
 ただ、あのちょっぴり重いロゴタイプとバックのブルー壁紙は伝統としてまたまた生き延びました。いやーすんませんm(_ _)mちょっと反省。これが一番重い原因なのですが…。少し大目にみてください。なんか根本的解決してないような。
 花粉症まだ完全終息じゃあありませんが、ティッシュの消費量も少し足踏み状態の今日この頃。
 5月2日に飛び込んできたhideの突然の訃報に驚きました。御冥福をお祈りいたします。3日午前1時15分から約2時間、NHK総合テレビでX JAPANの特集番組が放送されます。ミュージシャンの突然の死にはいつも嘆かざるをえませんが、「死んだらあかんで、ミュージシャンは聴かせてなんぼや!!」と全国のミュージシャンに訴えたい。ショックですねえ。

簡単メールはここ!手紙マーク!不平不満苦情ごみの収集日の問い合わせ、さっき注文されたそばの出前の行方などさまざまな疑問は、この簡単メールをお使いになりお知らせ下さい普通のメールはこの下の封筒マークからどうぞ。

<今週の一句>連休は ゆっくり眠り 食べる日々(mako-rin詠める)
Newtonを ついに買ったと ミカミ氏(またmako-rin詠める) 

筆者/copy right=フルタマコト
!メールをください!
手紙マーク
cdnewsjp@yahoo.co.jp

前号に戻る戻るマーク ホームに戻る 進むマーク次号に進む
ホームに戻る