CD NEWS05月10日号

毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1998年05月10日午前11時43分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp

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◎☆☆☆☆「グレイシャルLOVE」SIAM SHADE

  このSIAM SHADEのニューシングル(7枚目)は、実にイントロからしてカッコイイ。ギターサウンド炸裂って感じでグイグイ、リスナーを引っ張っていってくれます。前回のシングル「1/3の純情な感情」(1997年11月リリース)あたりから、ブレークし始めた(ファンは異説あり、もちろん)感じで、フジテレビ系アニメーション「るろうに剣心」では、この楽曲がエンディングテーマに使われ、あっという間にヒット街道を突っ走ったわけです。
 独特の存在感あるヴォーカルがSIAM SHADEの大きな売りでしょうか。クセがあるんだけれど歌詞は十分聞き取れます。なんかよく分からない歌い方されると、それはそれでおもしろいんだけど、自分のヒアリング能力を試されているようで結構ストレスになるんです。まあ、S.A.S.の桑田選手くらい多くの人が分からなければ、逆に安心してしまえますがね。
 タイトルのGlacialって、「冷淡な」とか「氷河時代の」という意味があるそうです。愛している人の前で素直になれない、なんだかいつもよそよそしくて、氷のように冷たい恋になっているんではないか、と思っている主人公。どうすればこの熱い思いを伝えられるのか、そんな気持ちを込めている歌ですが、歌詞もなかなか正直でシブくて好きですが、やっぱり最後に決めているのは、このヴォーカルでしょうね。独り善がりになっているヴォーカルの多い中で、これだけはっきりクリアなのは逆に目立つ、ということです。ちなみにタイトル曲はTBS系「CDTV」の5月のエンディングテーマにもなっています。(Sony Records、SRDLー4515、1020円)

◎☆☆☆☆「恋をしよう」原田知世

  原田知世のニューシングルは、CD NEWSの04月19日号で紹介したBonnie pinkと同じくスウェーデンのTore Johansson(トーレ・ヨハンソン)のプロデュースになっています。しかも同じスウェーデン・マルメのタンバリンスタジオの録音です。このスウェーデン録音のさきがけとなったのは実は原田知世でしたね。2年半前の挑戦で、アルバム「flower」を完成、ヒットさせています。
 今回のシングルでは、ライブ収録風の録音になっていますが、本当は違うのですね。実にうまく作ってあってだまされます。本当にライブじゃないのかな、と今でも思っているほど。音のこもり方とか、会場での盛り上がり方とかを聞いていると感動してしまいます。でも何よりも素敵なのは、終止聞こえる気持ち良く弾けた感じ、そうポップな雰囲気そのものが伝わってきて非常に親しみのもてる、おもしろい作品に仕上がっている点です。3曲目として収録されているインストルメンタル・バージョン「恋をしようVox Less Version」を聞いているとTore Johanssonのアレンジメントの楽しさそのものをもじっくり味わうことができます。(FOR LIFE、FLDF-1660、1020円)

◎☆☆☆☆「SEVEN HEAVEN」THE COLTS

   昨年の10月12日号で紹介したザ・コルツのニューアルバムです。デビュー時が、7曲入りのミニアルバムで、今回のアルバムが本格的なアルバムでしょうか。でも数えたら今回は8曲。昔のアナログ時代ならアルバムと完璧に認定できるのですが、最近のアルバムって結構曲数が多いから、微妙な判定を要求されそう。でも、CD NEWSではフルアルバム扱いにしておきます。
 で、アメリカンコミックスのアニメーションが始まる時のテーマソング(なんの漫画かタイトルを思い出せない、ブタさんが出ていたような記憶が…バックスバニーショーか?)、「GRAND RE-OPENING〜GUINGUUETTE JAPONAISE」でオープニング。いい感じ。続く「CIRCUS TRAIN」に繋がる、なぜか高揚した感じ、お祭り騒ぎ、あるいは単なるにぎやかしかもしれないけれど、THE COLTSらしい熱気だらけ。サーカスや人の集まるところで演奏されるような、どこかおめでたい、楽曲が並んでいく。それはいいのですけれど、体力のない風邪気味の時に聴くと、よけいに熱を出しそうな(普通、風邪の時は大人しく眠っているもんですがね)ので、御注意。
 にぎやかな楽隊って雰囲気が実にいいのですが、アルバムジャケットの英字新聞風にデザインされた英語の内容はいただけない。はっきりいって下品すぎます。こういう細かいセンス部分での欠落が結構気になります。音がこんなに楽しいのだから、もう少しやりようがあったわけで、デザインそのものより、英文を作った人のセンスを疑います。これではせっかくのアルバムもぶちこわしです。初回分が売り切れたら速やかに新しいジャケットに変えたほうがいいと思います、よけいなお世話だけれど。(FUNHOUSE、FHCF-2414、2548円)

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Coming Soon


 <反省>前回のCD NEWS 5月3日号の「平成恋慕ソング」南烏山六丁目プロダクションの記事中、DTMと書くべきところを、誤ってDTPと書いてしまいました。ああー恥ずかしい。ごめんなさい。DTPじゃ音楽やれんちゅうのに。あああー恥ずかしい。
 先週「水の国」の表紙を久し振りにモデルチェンジしてみましたら「結構使いやすくなった」と評判で、作った本人も大喜び(よほど、前の表紙は使いにくかったのか?)。ただ「以前の表紙もどっかに復活させて(僕も個人的には前の表紙ファン)」というメールもいただきましたので、途中から再び以前の表紙につながる部分もリンクを復活させました。いろんなリクエストに応えるのが昔から「水の国」のいいところです。タウン誌時代は、読者の要望にしたがって大津市内の公共トイレの特集までしましたからね。
 花粉症終息と同時に完璧に風邪に。頭がんがんで、風邪薬飲むと翌日まで眠ってしまう、こわいこわい。
 Macintoshファンならすでに御存じでしょうが、この夏「iMac」というMacintoshの革命児みたいなパソコンがリリースされます。アメリカ本国で1299ドル。日本では20万円を切りそうです。これは「Macの持つ魅力のすべてとインターネットの可能性のすべてを結合した」というコンセプトで、一発でインターネットにアクセスでき、一部スケルトンな匡体を持つ未来的デザインに仕上がっています。スペックは、512kのバックサイドキャッシュを持ったPower PC G3のプロセッサー(233MHz)で、32MBのメモリ(最大128MBに増設可能)、4GBのハードディスク、OSは最新のMacOS 8.1を搭載。24倍速のCDーROM、赤外線ポートに10/100BASE-Tのイーサーネットを標準装備しています。爆発的人気でAppleを一気に黒字に変えた高速プロセッサーをローエンドマシンに搭載しているわけです。ちなみにこのG3Macに「ウインドウズ95」のエミュレーションソフトを走らせると、Wintelマシンにひけをとらない早さで使えるそうですから、もう職場がWinであっても心配無用ということになりそうです。これさえあればMacでもWinでもどちらの環境でもストレスなく使えるのですから。アメリカAppleのWeb Pageでデザインを確認してみてださい。
 そして、もうすでに気が早いというのか、物好きというのでしょうか。「iMac」のメーリングリストが誕生しております。iMac Mailing ListURLはhttp://www.tandemsite.co.jp/news/imac.htmlがそうです。入会希望者は見にいってください。
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<今週の一句>連休は 飛ぶように終わり 仕事の日々(mako-rin詠める)
Newtonを 買ったミカミ氏 お元気すっか?(またmako-rin詠める) 

筆者/copy right=フルタマコト
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