毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1998年05月18日午前11時33分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆「サヨナラ」Clip Clap
そうでなくともクセのあるダウンタウンの司会で評判のフジテレビ系音楽番組「HEY! HEY! HEY! MUSIC CHAMP」。この番組のアマチュアバンドオーディション「HEY-1グランプリ」に1997年応募し、インターネットの投票によってファーストチャンプに選ばれたのがこのClip Clapの5人組。そしてまさに満を持してのファーストシングルがこの「サヨナラ」ということになります。司会に勝るとも劣らないクセのあるバンドですが、めっちゃパワーありますねえ。
デビュー曲でいきなり“さよなら”なんだもん、やりますねえ。ヴォーカルは札幌出身のTOMOKO。しかし、さすがに一等賞に選ばれるだけあって魅力あふれた音になっています。菅原旭成(キーボード)、菅原拓(キーボード)といった菅原兄弟、若林努(ドラムス)、永富森児(ベース)といったメンバー。そう、男性4人に女性1人といったピンキーとキラーズ構成(ああ〜古〜ううう、「忘れられないの〜」と)。実際の活動として、古くは1984年当時同じ中学校だった菅原兄弟プラス若林のバンドに、永富が1990年に加わり原型ができ、最終的にTOMOKOが1995年に加わって現在に至っています。タイトル曲「サヨナラ」は完成度が非常に高くてデビュー作とは思えぬほどの出来です(こんなに完璧でいいのでしょうか)。なんだか底知れぬ可能性を秘めているなあ、と強く感じるのはカップリングの「予選はずれの恋」をさらに聞いてからでしょうか。これを聞くとアルバムを早く聞きたくなってきますね。注目株、とんでもない実力を持ったバンドです。
(FUNHOUSE、FHDF-1680、1020円)
◎☆☆☆「Eternity」杏里
杏里のニューシングルはニュージーランド政府観光局とニュージーランド航空の合同ニュージーランドキャンペーン「ふたりだけのロマンティックストーリー」のイメージソングになっています。曲調は、これまでの「サマーキャンドルス」「ドルフィンリング」に見られるように結婚をかなり意識した内容になっています。ということは、新婚旅行はニュージーランドへ、という構図が見えてきます。でも自然が豊かで美しい国ですから、新婚さんだけに占拠させるのはもったいない。機会とお金があれば別に新婚でなくとも南半球の国の旅もいいかもしれません。
ちなみにこの曲とカップリング曲「Miracle」は吉元由美作詞、ANRI作曲、小倉泰治編曲アレンジという黄金のトライアングルから成り立っているヒットメーカーです。「二人ならこれからもやっていける」そんな自信(錯覚か?)をきっとつけてくれる曲なのです。でも、ぐぐぐーっと盛り上がったまま、人生を送ることができたらみんな幸せでしょうね。杏里の曲のような素敵な愛をずっと育み続けることが、実は現実社会では難しいのですね。なーんでか?(by 堺すすむ) だからこそ、みんな杏里の歌聴いてあこがれるわけなのですが、でもカップリング曲「Miracle」はさらにロマンティック。「一緒にいよう…、一緒にいたい いつまでも」このあたりの素朴な願いが叶えば本当はなんとかなるような気もするのですが…。曲がとってもスウィートになっているので彼女のことなら何でも言うことを聞いてしまう大甘な男性が多数出現するかもしれません。まあ、そういうのもいいじゃない、と最近ようやく許せるようになってきました(なんのこっちゃ?)。
(FOR LIFE、FLDF-1659、1020円)
◎☆☆☆☆「PARADE」swinging popsicle
popsicleって聞いて夏を思い出す人はアイスキャンディー大好きの正統派ですが、うーん懐かしのポップス雑誌なんて思い出す人はかなり入れ込んだアメリカンポップスファンですね。20年ほど前に木崎義二さんが編集発行していた雑誌名が「pop-sicle」で、大滝詠一や山下達郎なんていう人たちが、フィル・スペクターやビーチボーイズについて寄稿していました。良く考えれば豪勢な(その割にページ数少なかったし、値段が安かったのに送料代が高かった)雑誌でした。レコード店か直接講読しか読む方法がなく、僕は産地直送方式を選んでいました。しかも僕は社会人なっても読み続けていたのですが、いつの間にか遠ざかったのでした。今はもうないのですか? だからなんだか懐かしい、タモリ的に言えば「甘酸っぱいものが込み上げる」ものなのです。
で、それを知ってか知らずかネーミングの一部でpopsicleと付けたわけです。怒っちゃいないけれど、ちょっと僕の青春の想い出の一部が一瞬たじろいだわけです。こういう場合、想い出を大事にしたい人は聞かずに飛ばしてしまうのですが、よしゃーいいのに聞いてしまうわけです。関西弁でいうと「うれしがり」なんです。「おっちょこちょい」なのです。反省はするけれど聞いてしまったもんしゃーない。「PARADE」というタイトルも反射神経で山達思い出してしまうんですよ。そういう人間が聞くと、正直怒ります、キレるほどじゃないけれど、ちょっとネーミングが安易では、と思ってしまうわけで、曲そのものより、これを送り出したスタッフに一言三言いいたくなってくるわけです。こういうのは他の業界でもありです。外国車のフロントマスクをだまって失敬して付けて走っている某国産車とかね。オリジナル知っている人間は非常に恥ずかしいのです。それがいくらメカニズム的に優れていてもデザインが借り物ならがっかりきてしまいます。オリジナルとの関係というかベースとなるものをたまたま知っているとどうも、イメージが重なってしまっていけないのです。それを敢えて意図してやっているのかもしれませんが、僕にはちょっと…の世界です。
でも、誤解のないように、曲としては、popsicleの名前に恥じない、まさに弾ける躍動感があふれていて実にいいのです。パレードの大騒ぎ風景がうまく表現されています。ちょっと懐かしいサウンドも好きです。カップリングの「Ruby」もなかなか。だからこそ、このようなタイトルもバンド名もなければ別の印象があって☆4つとなっていたと思うのですが。これこそ僕の記憶にこびりついた独断と偏見のなせるレビューなんだと思います。難しいところなんですが。
(Sony Records、SRDLー4510、1020円)
<反省>Appleの新製品「iMac」の人気はとどまるところをしらないようです。僕が加入しているいくつかのメーリングリストでも話題もちきりで大変。一日メールのダウンロードをさぼっているとあっと言う間に300通以上になっていて、困っています。この調子でいくと、「iMac」発売後はすぐにでも500通以上はメールがたまりそうで、なんだか想像するだけでオソロシイ。プロバイダーに負担かけないよう、さっさとダウンロード&削除を今以上に真面目にやらなくては。
その「iMac」のメーリングリストはなんと僕が最初のメンバーなんです、えっへん(自慢するほどのこともないのか)。主宰の橋本さんとロボットと三人しかいなくて『お元気?』なんてのどかなメール交換しているうちに、発足1週間あまりで250人以上に。こりゃメールが増えるはずだわ。iMac Mailing ListURLはhttp://www.tandemsite.co.jp/news/imac.htmlがそうです。入会希望者は見にいってください。
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<今週の一句>いつまでも 締め切り厳守 続かない(mako-rin詠める)
筆者/copy right=フルタマコト
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