CD NEWS05月06日号


毎週日曜発行
   
   mako-rin's CD NEWS     
   
更新日時=2001年05月27日午後04時50分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp


 
CD印の飾り棚線マーク  

◎☆☆☆☆☆「Endless sorrow」浜崎あゆみ


■01. Endless sorrow“Original Mix”Mixed by Koji Morimoto
■02. vogue“Kirari Natsu Ayu Mix”Remixed by CMJK
■03. Endless sorrow“Natural Green Dub Mix”Remixed by Reo Nagumo
■04. Endless sorrow“nicely nice skyblue remix”Remixed by Seiki Sato
■05. NEVER EVER“Dub's Uncategorized Mix 001”Remixed by Izumi "D・M・X" Miyazaki
■06. Endless sorrow“Ram's Advance Mix”Remixed by Ram Doubler
■07. Endless sorrow“Brent Mini's gothic mix”Remixed by Takahiro Izutani
■08. Endless sorrow“Liquid Heart Mix”Remixed by Murayama/Miyaji/Hanagata
■09. Endless sorrow“Juicy Ariyama Mix”Remixed by Yoshihiko Ariyama
■10. Endless sorrow“Origin Mix-Instrumental”


 最近の話題と言えば、やっぱり宇多田ヒカルとのアルバムバトルでしょうか。mako-rinはこういう戦い大いに結構なことだと思います。作品の質も大事ですが、CDはやっぱり商品なのですから、ちゃんとたくさん売ることも重要なファクターだと思います。それだけたくさんのファンが支持して購入してくれた証拠なのですからアーティスト冥利に尽きると言ってもいいでしょう。

 また、先日発表された高額納税(所得)者のランキングでは、たくさん税金を納めて、ヒカルに勝った浜崎あゆみの名前が発表されていました。これも素晴らしいことです。ヒカルもしっかり歌手部門に名前が出ていました。ここに名前が出てくるということは、たくさん働いて、たくさん稼いで、たくさん税金を納めてくれたという何よりもの証拠です。嘘偽りなくちゃんと申告してい る点もうれしいですね。

 だって、世の中にはたくさん稼いでいても名前すら上がってこない人もいるでしょう。おかしいよね、節税し過ぎデス。ファンとしてうれしいのはヒカルもあゆみもちゃんと真面目に申告していてくれるということです。でもね、二人ともちょっと稼ぎ過ぎかな(笑)。

 で、「Endless sorrow」です。「翼のない天使が/あふれている時代」という浜崎あゆみの歌詞がとても胸に響きますね。心優しき人たちが、天に昇るための羽ばたく翼すら失っても、まだなお助け合いながら生きていこう、という結構辛い時代なのです。片翼だけになっても翼の無くなった君に手を差しのべる素敵な天使。この歌詞は結構読んでいて胸が塞(ふさ)がるような気分になります。

 イントロは渡辺美里の「ムーンライトダンス」(アルバム「Flower bed」EPIC/SONY 33-8H-5100収録)を思い起こさせます。実際に比べて聞くとずいぶん違うんだけど、mako-rinにはそう聞こえます。

 浜崎のCDらしくリミックスものが多数収録されていますが、オリジナル作品以外に好きなものをいえば「Endless sorrow“Juicy Ariyama Mix”」でしょう。いきなり始まるアナログレコードのノイズを思い浮かべるウエットなイントロと、結構淡白でドライさが淡々と進む本編の対比が素敵です。

 (avex trax、AVCD-30254、1200円)


◎☆☆☆☆「熱い涙」In the Soup


■01. 熱い涙
■02. 針の山
■03. ガラクタ
 

 In the Soupのニューシングル。「熱い涙」とは、君が去っていった後で初めて気がつく君の優しさ、大切さに対して、地団駄踏みながら思わずこみ上げる涙かな。世の中結構、そんなものかもしれない。いつも一緒にいる時は気付かないのに、ちょっと距離を置くと、見過ごしていたその人の偉大な面が立ち現れてきます。

 だからこそ、友達や恋人が一緒にいる時は大切にしようと思うのですが、どうしても慣れ過ぎてしまうと、優しさが当たり前のことに思えたり、鬱陶しく感じたりするのですから、人間って始末に終えないと思います。そんなわけで愛という海の底で寝ぼけていた僕もさすがに参ってしまうのです、この歌は。

 なんとなく勝手に4畳半のひと部屋を勝手に想像して、なんだか侘びしい気持ちになりながら、この「熱い涙」に対して一緒に涙してしまいますが、いつまでも感傷にひたっていないで、さっさと彼女を追い掛けるなり、行動に出よ、とmako-rinは思ってしまいます。いらぬお節介だと知りながら。

 最近流行りの「はっぴいえんど」風の楽曲が非常にぴったり合っているのに喜んでいいものやら、なんともわかりません。こういうテーマのものって「風街ろまん」がしっくりくるなあ、と妙に感心しております。でも、恋愛って時代が変わってもあんまり変わらないじゃないか、とも思えてきます。

 さっき、さっさと追い掛けたら、と書きましたが、あんまりやり過ぎると単なるストーカーになってしまいます。恋愛の世界から一変して事件の世界になってしまうのが今の世の中かもしれません。ストーカーという言葉そのものがありませんでしたが、昔もこういう人がおりました。困ったもんですが、一つ言えることは、ストーカー行為を及ぼす人は基本的に想像力がやや欠けているように思います。

 相手の立場に立ってものを考えることが不得手になっている人が目に付くのは残念なことです。ヘッドフォンステレオを電車内で大音量で聞いている人、座席を一人で二人分以上占めて平気な人、携帯電話を使って車内や喫茶店などで平気で大声をあげてしゃべっている人、人込みでたばこを吸いながら歩いている人、うーん、こういう人が気になるのは、ひょっとしてmako-rinが年をとったせいでしょうか。

 (日本コロムビア、COCA-50617、1260円)




◎☆☆☆☆「SCHOOL GIRL」BENNIE K


■01. SCHOOL GIRL
■02. SEASON
■03. SCHOOL GIRL (instrumental)
■04. SEASON (instrumental)


 ブラックミュージックを背景に持ちながら1シンガー&1ラッパーというメロディーとラップが対等に存在する未来型のJ-POPユニットがBENNIE K。女性2人組。彼女達のセカンドシングルは「SCHOOL GIRL」。2001年1月にデビュー、クラブサーキットでのパフォーマンスが話題になり、LSKライヴオープニングアクトなど、独自のスタイルが評価を広げています。

 ちょっとアウトロー的な歌詞が並ぶ「SCHOOL GIRL」。学校の枠以外での生き方を探す。一旦、学校の高い塀を登って外に降りてしまえば、後は自由な世界という発想ですが、本当にそうかな、という疑問も。

 外の世界に行ったって相変わらず目に見えない枠が待っているからです。学校の枠ぐらいたいしたこともないのでは、とも感じます。閉塞感というのはどんなところに行ったって、常に付きもののような気がします。充実した自由な時間というのはなかなかすんなりとは手にできないもののようです。

 だから、あらよっと塀をよじ登ってしまうのも、なんだかなあー、という気がします。そいじゃあ、どうすりゃいいのさ、と言われたら取り敢えず一眠りしてから、それでもやっぱり登りたかったら、登るしかないかな、とも思います。止めはしません。でも、次の段階では、この生きている社会とどこで折り合いを付けてうまく交わるかが次の難問になってきそうです。

 結構、難儀な問題も含んだ楽曲なんですね、「SCHOOL GIRL」。ところで、この「SCHOOL GIRL」は、フジテレビ系アニメ「パラッパラッパー」のエンディングテーマになっています。うん、すごいね。なんだかすごいパラッパラッパーだもん、やっぱりさすがロドリー・アラン・グリーンブラッドでございます、キャラクターが面白いし、この楽曲との組み合わせもなんだかすごいものを感じてしまうのはmako-rinだけでしょうか。

 (FOR LIFE、FLCF-3861、1020円)


音符印の飾り棚線マーク

Coming Soon


<反省>
◎きょうも日曜日。知っております。えーとやっぱり3週遅いのです。5月の最終週にも関わらず月の初めの執筆しております。5月6日といえばiWeekの会場でMac三昧の毎日でございました。でもMacだけはずっと浸っていても一向に苦にならないところが素晴らしい。そこんところが感動なのです。

◎どうも薄着して眠っていたせいか風邪をひいたみたい。頭が重い。寒気がする熱は出る、最高のコンディションの中でのCD NEWS5月6日号です。あと3号なんとか、なんとか。


<今週の一句>暑さ負け 薄着で眠り 風邪みたい(字余りmako-rin詠める)

筆者/copy right=フルタマコト
すまぬが そこのあなた ヒマですか? おっ、ちょうど良かった!メールください!
手紙マーク
cdnewsjp@yahoo.co.jp

前号に戻る戻るマーク ホームに戻る 進むマーク次号に進む
ホームに戻る