毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時＝２０００年０５月１５日午後１１時３０分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆「why」平井堅
■01. why
■02. wonderful world
■03. why (CASSETTE VISION remix)
■04. wonderful world (KREVA remix feat.KREVA from KICK THE CAN CREW)
■05. why (less vocal)
数えて8枚目にあたるシングル「楽園」がじわじわ浸透しながら、やがてブレイクしたことによって、新しい世代のR&Bシーンのトップに躍り出た平井堅。注目のニューマキシシングルは、ソウルフルな歌唱をたっぷり楽しめる一枚になっています。周囲の期待と関心が高まる中でのリリースはかなりのプレッシャーでしょうが、「楽園」で平井堅のファンになった人にとっては文句のない一枚でしょう。
トータル・プロデューサーににDOUBLE、嶋野百恵などを手がけた松尾KC潔を迎え、サウンド・プロデューサーとして「why」にはMaestro-T、カップリングの「wonderful world」には「楽園」を手がけた中野 雅仁氏を再び起用しています。緻密なサウンドプロダクションと、平井堅の艶やかで情感あふれるヴォーカルやコーラス・ワークが非常にいい感じに溶け合い、またまたヒットの予感が…。
また、３曲目の「why (CASSETTE VISION remix)」にはケツメイシなどを手掛けたDJ TATSUYA、４曲目の「wonderful world (KREVA remix feat.KREVA from KICK THE CAN CREW)」は、KICK THE CAN CREWからKREVAが自身のRapとともにRemixを行っています。
（Sony Records、SRCL-4813、1223円）
◎☆☆☆☆「BREAK AL DAY!」観月ありさ
■01. BREAK AL DAY!
■02. SHAKE LOVE
■03. BREAK AL DAY!_G.O.N.T.A2000 MIX
■04. BREAK AL DAY!_INSTRUMENTAL
■05. SHAKE LOVE_INSTRUMENTAL
観月ありさのニューマキシシングル。ありさの主演でおなじみのフジテレビ系ドラマ「ナースのお仕事３」の主題歌が「BREAK AL DAY!」。このドラマ、僕も好きで時間のある限り見ているんですが、松下由樹ちゃんとの掛け合い漫才なようなやり取りがなかなかの見ものです。
サンバのリズムと共に、思わず踊り出し（そういえば、この番組の出演者は、この曲をバックに確か踊っていました。あの吉行和子まで踊っていました！）てしまう軽快な「BREAK AL DAY!」。なんとDANCE☆MANが編曲、演奏（BANDMAN）を担当しています。
カップリング「SHAKE LOVE」は観月ありさも出ている「Piknik」のCMソング。それにしても、このジャケット写真、すっごいセクシー。最近めっきり女っぽくなったと噂の観月ありさ。スタイルがとんでもなく良い、というのがよく分かります。裏ジャケットをいきなり見た人は鼻血出してしまうかも。
（avex tune、AVCT-30020、1050円）
◎☆☆☆☆☆「桜坂」福山雅治
■01. 桜坂
■02. DRIVE-IN THEATERでくちづけを
■03. 春夏秋冬
■04. 桜坂(nayuta version/instrumental)
■05. DRIVE-IN THEATERでくちづけを(nomozaki version/instrumental)
■06. 桜坂（original karaoke）
■07. DRIVE-IN THEATERでくちづけを（original karaoke）
■08. 春夏秋冬（original karaoke）
最近では写真家として名前が出てきている福山雅治。「NICOLE 2000年春夏コレクション・イメージグラフィック・カメラマン」なのです。彼の撮った作品がポスターになっていますが、引っ張りだこの人気とか。福山クンって何をやらせても一流なのですね。
このマキシシングル、なんと初回だけ８曲入りとか。「春夏秋冬」は福山雅治がデビューのきっかけとなった、１０年前のオーディションで歌ったという曲。すなわち彼の原点ともいえる１曲で10周年にふさわしい選曲。 通常盤は６曲です。すごいですもんね、1260円で８曲なんてもうセールス価格そのものです。安い１曲160円ほど。考え込んでしまいます。インターネットでダウンロードしてこのくらいの価格と音質が保証されるなら買ってしまうかもしれません。
ただ、問題はCDがその見本ですが、ちゃんと原本であるCDーROMのように保存がしやすくて、きれいなジャケット写真、歌詞カードがセットのパッケージという概念がある限り、インターネット配信の音楽はまだまだ中途半端なものかもしれません。でもパッケージという既存のイメージを無くしさえすれば、パソコンや携帯電話（メモリカードや小型ハードディスクが備わった近未来の携帯電話）に直接入り込んだりして、もっと生活に密着したものになっていくでしょう。
さて、脱線しましたが、この「桜坂」、すごくいいですね。淡い初恋。頬にくちづけだけで終わってしまった実にはかない恋。この中途半端だからこそ、いつまでも変わらない“清く正しい”思い出となって生き続けるわけなんでしょうね。こういういつになっても胸がキューンと締め付けられ苦しくなる思い出というのは辛いながらも心の奥底に静かに眠っているものです。リリース２週間で２００万枚達成したということは、ひょっとしてそれだけの数の『眠っている初恋』の思い出があるっていうことでしょうか。このCDは、この１曲だけで十分と思っているのは僕だけでしょうか？ 忍ぶ恋かあ（ためいき）。
「DRIVE-IN THEATERでくちづけを」の歌い方がちょっと癖があって、杉田二郎ちゃんを思い出してしまいました。なんだか懐かしいような、歳取ったのかなあ？「DRIVE-IN THEATER」ってちょっと前にはあちこちにあったのですが、閉鎖されたところが多くて残念。いくつになってもくちづけのひとつもしたいではないか!!
（ユニバーサル ミュージック、MVCH-1205A、1260円）
＜反省＞
◎福山雅治は、鈴木"deko-san"秀子からのリクエストにおこたえいたしました。半年ぶりに約束果たせてほっとしております。翔子ちゃん、元気ですか？ 順さんも？「Fly！」やってたりしてね（笑）
◎そんなわけで１日遅れましたが、なんとか月曜日更新にこぎつきました。ほっとしております。
◎パフォーマンスをするのが大好きだった小渕恵三前総理、死去、62歳。就任以来どのパフォーマンスもはっきりいってダサかったけれど、急に倒れられてあのパフォーマンスがひどく懐かしい感じがして、もう一度見たい、と天の邪鬼の僕は思っていました。病院のベッドの中でずっと病と闘って亡くなられたこと、一所懸命、看病された御家族に対し心から哀悼の意を表すると共に、小渕さんに御苦労様でした、と声をかけてあげたいと思います。
◎それにしてもどさくさに紛れて総理の座を手に入れたようにしか見えないあの人は本当に幸せなのだろうか。裸の王様であることに全く気付いていないところがこの人の大きな弱点だ。そしてこういう形でしか一国の首相を生み出せないこの国の政治的貧しさをつくづく感じてしまいます。主権者である国民に対して首相が倒れた事実関係すら告げないまま、密室政治に暗躍した人たちのことは、この際、ずっと記憶に留めておくことにする。
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＜今週の一句＞「腐っている」 力本軍の飯嶋氏 ほめるMyPismo（mako-rin詠める。めっちゃ字余り）
筆者／copy right=フルタマコト
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