CD NEWS05月21日号

毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=2000年05月23日午後11時10分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp

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◎☆☆☆☆☆「ANRI THE BEST」杏里


DISC1
■01. オリビアを聴きながら
■02. ドルフィン・リング
■03. 嘘ならやさしく
■04. HAPPY ENDでふられたい
■05. LANI〜Heavenly Garden〜
■06. 悲しみがとまらない
■07. 最後のサーフホリデー
■08. 愛してるなんてとても言えない
■09. SUMMER CANDLES
■10. ALL OF YOU
■11. 逢えないせつなさと
■12. Groove A・Go・Go
■13. YOU ARE NOT ALONE
■14. Sweet Emotion
■15. 砂浜
■16. 夏の月

DISC2
■01. CAT'S EYE
■02. Future For You
■03. ONE ー愛はふたりの言葉だからー
■04. コットン気分
■05. 地中海ドリーム
■06. ラスト ラブ
■07. スノーフレイクの街角
■08. INNOCENT TIME
■09. SHARE 瞳の中のヒーロー
■10. さよなら シングル・デイズ
■11. P.S.言葉にならない
■12. 思いきりアメリカン
■13. LOVE LETTERS
■14. Dreaming
■15. Voice of my heart
■16. CIRCUIT of RAINBOW
■17. I CAN'T EVER CHANGE YOUR LOVE FOR ME

 杏里のデビュー(1978年11月5日)シングル「オリビアを聴きながら」からヒットシングル「夏の月」(1998年6月10日)までANRIの集大成ともいえるコンプリート・ベストのリリースです。ファンクラブ・アンケート、カラオケチャートデーター、ラジオ・オン・ジ・エアー・データー、コンサート・アンケート、CD売り上げデーターなどが元データーになった客観的な(たぶん)2枚組アルバム。

 ジャケット写真は、夏を感じさせるアロハシャツのタグのアップ。よーく見れば、サイズ表示が本来くる部分に「33 SONGS」とあって、ブランド名は「ANRI THE BEST」となっています。信頼のブランドですね。

 衣類の洗濯に関する注意表示をうまくパロディーしていて、CD、アイロン、洗濯槽のアイコンがなかなか美しい。いいセンスで、これは他にも波及するとおもしろいな、と感じるほど。ベストもののアルバムってなんだかつまらないデザインで、いかにもやっつけ仕事、って感じのものが多かったのですが、この杏里のベストアルバムは、さらっとした乾いた(洗濯ものだけにじめじめしていてはいけません)イメージがアロハシャツ、洗濯物表示、布地、タグという日常の中でいつも目にするものを巧みにデザインにとらえていて、素敵です。なによりも杏里のイメージにぴったりで、いい仕事しています。どうやらこれらのアロハシャツは本当に作ったもので、それもまた素晴らしいアイデアです。売ればしっかり売れるものです、これは。

 テイクはすべてオリジナルテイクを音源にしています。この33曲、どれを聞いても一緒に口ずさんでしまうのは、いかに僕の中で杏里がフェバリット・シンガーなのかを証明するようなものです。ドライブに、満員電車の中に、しっかり持って行きたい楽曲ばかり。この梅雨のうっとしい気分をも吹き飛ばして楽しめる(だって、梅雨が明けたら、杏里の季節夏の到来ですから)仕組みです。

 とはいえ、本当の杏里ファンはやっぱり女性の方が圧倒的に多いはず。きっと人生の局面で、さりげなく応援してくれる“心の支え”になる楽曲がたくさんあるからではないか、と男性の僕はひとり思っています。

 (For Life Records、FLCF-3791、1223円)


◎☆☆☆☆「LOST&FOUND」森川美穂


■01. vacant
■02. kiss
■03. wish
■04. leave
■05. illusion
■06. answer
■07. door
■08. will
■09. pause
■10. rise
■11. melody

 WEBによれば「自分たちの世代が流行に流されない心から求めるサウンドを追究したい。そんな企画コンセプトに共感する同世代のサウンド・クリエイター達が、パフォーマーである森川美穂を中心として集結したプロジェクト」とあります。参加メンバーは、benzo、青山陽一、上田まり、冨田恵一、森俊之、古川昌義、森田浩司といった顔ぶれ。ほぼ全曲を作詞(「kiss」は鮎川めぐみ作詞。「melody」は鮎川と共作)。

 タイトルが1単語なのは、キーボードを打つ僕にとってありがたい。一つのワードでタイトルを付けるのは結構潔い良い決断で、竹を割ったような性格を想像してしまいます。楽曲そのものはたぶん、20-30歳台の人が聞けば心休まるのかもしれない。もちろん、そのターゲット層からはずれていても年齢層に関係なく楽しめるのですが、はまり度が違うかも。

 大勢のサウンド・クリエイターが集まる作品は、きっと、あとで整理・編集作業が大変だとは思うのですが、森川の「LOST&FOUND」は結構サウンドの統一感もあって散漫になっていないところが良い。しかもじっくり聞けば聞くほど心に沁み入る楽曲が多いところも二重丸。

 森川美穂は、1968年5月5日生まれで、出身地は大阪。血液型はB型。1983年に、ヤマハヴォーカルオーディション「ザ・デビュー」でグランプリを受賞。1985年VAPレコードよりシングル「教室」デビュー。1989年、東芝EMIに移籍し「Blue Water」でゴールドディスクを受賞。本格派シンガーとして現在に至っています。時には明るく爽快感にあふれ、時にはしっとりと心にしみる歌が魅力。年にシングル数枚、アルバム1枚のペースでCDをリリースしています。

東芝EMI、TOCT-24316、3059円)


◎☆☆☆☆「Far away」浜崎あゆみ


■01. Far away "Original MIX "
■02. Far away "CRAFTY Remix"
■03. Far away "Main Radio Mix"
■04. appears "Junior's Club Mix"
■05. Far away "HAL'S MIX 2000"
■06. Far away "Ocean View Remix"
■07. Far away "da urban"
■08. Far away "Huge mutual-tried mix"
■09. Far away "POP"e.a."Mix II"
■10. Far away "Dub's Mute & Feedback Remix"
■11. Far away "Original MIX-Instrumental"

 ここまでリミックスものがわんさとあるとその圧倒的な量的攻撃に笑ってしまいます。途中、忘れた頃に「appears "Junior's Club Mix"」なんていう変化球もさりげなく含んでいるところがおもしろい。でもたっぷり“浜崎あゆみ浸かり”をしたい人には、願ってもないCDでしょう。そういう意味ではayu好きにはたまらない一枚といえそう。

 4月リリースの「vogue」から3カ月連続のリリースと全国ツアーで、とっても大変でしょうけれど、これならなんとか行けそうです。それにしても「Far away」だけで数えるとなんと10曲。このCD11曲でトータル61分32秒もありまして価格は1260円です。確かに安いのですが、世の中にはリミックスものを全く認めない人もいるので、そういう人にとっては「Far away"Original MIX "」と「appears"Junior's Club Mix"」以外は関心がなくて1260円は普通の値段よりちょっと高めに思えるかもしれません。

 「新しく/私らしく/あなたらしく…」で始まる「Far away」。夏の季節が間もなくやってきますが、題材は思い出の地になっている『海』です。あなたと一緒にいた海には波音さえ何の変化もないけれど、こっちはしっかり変わってんねん、なんちゅうても、あんたがいてへん。どないしょ。でも私は負けへんで。これからもしっかり生きて行くねん。泣かへんで、あんたがいてへんでも…。別にayuが関西弁で歌っているわけじゃないけれど、思わず力が入って関西弁が出てしまう、ちょっとブルーな楽曲なのです。でもどういうわけだか、たぶん、あんまりいろいろ聞き過ぎてどれがオリジナルか分からないようになっております。僕にはリミックスものは3曲が限度かも。携帯電話の「TU-KA」のCFイメージソングでもあります。

avex trax、AVCD-30118、1260円)


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Coming Soon


<反省>
◎あれ、きょうはもう23日じゃないの。なんで書いているんでしょう。しっかり遅れておるではありませんか。すんません。

◎僕の住んでいる大津市では日曜日から市長選挙が始まっているのですが、国政の方の状況からすると、首長選挙が終わっても、ずっと選挙ばっかりのスケジュールになりそうで、街頭に繰り出している選挙カーに当分悩みそうです。ミルクもあのどう聞いてもチープなスピーカーの音は嫌いなようで、吠えまくります。体を休めている時さえ「お騒がせします」と朝早くから慇懃無礼にやってきて起こされます。静かなインターネットのWEBやメールという手段があるのに、この国の選挙管理員会は認めようとしておりません。やっぱり、この国の政治家には使いこなせない道具なのかもしれませんが、そんな政治家にIT革命が乗り越えられるのか、とっても不安に思っているのは僕くらいなのでしょうか。

◎簡単メールはここ!手紙マーク!不平不満苦情ごみの収集日の問い合わせ、昨年大晦日に注文したそばの出前の行方などさまざまな疑問は、この簡単メールをお使いになりお知らせ下さい普通のメールはこの下の封筒マークからどうぞ。

<今週の一句>春眠の 眠さこらえて 聞きますね(mako-rin詠める。めっちゃ字余り)

筆者/copy right=フルタマコト
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