毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=2001年07月01日午後03時00分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆☆「singles;pizzicato five」pizzicato five
【disc a】
■01. スウィート・ソウル・レビュー
■02. 東京は夜の七時
■03. ハッピー・サッド
■04. スーパースター
■05. 陽の当たる大通り
■06. 悲しい歌
■07. ベイビィ・ポータブル・ロック
■08. メッセージ・ソング
■09. イッツ・ア・ビューティフル・デイ
■10. モナムール東京
【disc b】
■01. 大都会交響楽
■02. 恋のルール・新しいルール
■03. きみみたいにきれいな女の子
■04. ウィークエンド
■05. プレイボーイ・プレイガール
■06. ダーリン・オブ・ザ・ディスコティック
■07. ノンストップ・トゥ・トーキョー
■08. パーフェクト・ワールド
■09. 東京の合唱〜午後のカフェで
■10. 12月24日
3月の突然の解散発表、なんだかまだ信じられなくて、時々pizzicato fiveのWEBを開いてチェックしています。でも今のところ「解散は嘘よ」という記述がないので正直落ち込み、凹んでいます。仕方ないもんね、かなり長いことお休みなしだったもんね。子育ても大変そうだし。…というわけで最新のCDはなんと2枚組です。
pizzicato fiveの最新ものって言ってもベストものしか出てこないのがちょっと悲しいですね。解散しちゃったんだし、新曲要求する方がどだい無理ってもんですが。でも、ちょっと期待しているんですよ。pizzicato fiveなら、小西クンなら解散していても平気な顔で(コニシフェイスとmako-rinは呼ぶ)ブランニューだよって出してきそうだもん。新曲歓迎ですね。
で、この2枚組はTRIAD&*********readymade records,tokyoで発売された「スウィート・ソウル・レビュー」から「12月24日」までのすべてのシングルが収録されています。まさにタイトル通り「シングルズ」です。
pizzicato fiveファンにはもうライブなどですっかりお馴染みのヒット曲がこれでもかこれでもかとどんどん繰り出してきます。もう一緒に楽しめないライブを惜しみつつも御機嫌なアルバムといえそうです。そう、長時間のドライブのお供にぴったんこ。
「東京は夜の七時」、「モナムール東京」、「東京の合唱〜午後のカフェで」、「ノンストップ・トゥ・トーキョー」の東京シリーズは、このアルバムのジャケットの東京タワーに象徴されるようにpizzicato fiveの大きなテーマだったことが良く分かります。pizzicato fiveの音楽によって世界の中のニッポン、TOKYOがワールドワイドな世界に発信されていたんだな、とつくづく感じます。pizzicato fiveのCDを聞いて日本を訪れた外国人ってどのくらいいるんでしょうか。税関などでアンケート取ってないので正確な資料はないですが、結構多かったりしてね。
pizzicato fiveメンバーは、野宮真貴(3月12日生まれ)、小西康陽(2月3日生まれ)。1984年結成。85年、細野"トロピカルダンディー"晴臣のプロデュースによりデビュー。小西康陽と高浪敬太郎のオリジナル・メンバーに1990年、野宮真貴が3代目のヴォーカルとして正式加入し、日本コロムビアに移籍。2001年3月31日にはベスト・アルバム第3集"Pizzicato Five R.I.P. Big Hits and Jet Lags 1998-2001"のリリース記念コンサートを開催。旧メンバーの田島貴男、高浪敬太郎そして田中知之、YOU THE ROCK★ら総勢30名のDJ、アーティストが出演し、このイベントを最後にpizzicato fiveは惜しまれながらもその長い歴史の幕を下ろしました(泣く)。
(世界に誇る日本のブランド『日本コロムビア』、COCP-50630-1、3675円)
◎☆☆☆☆「BIG YELLOW MOON」白鳥英美子
■01. If You'd Only Carry On <サン=サーンス「白鳥」>
■02. THE SAND DUNES <日本歌曲「砂山」>
■03. THE BOOK OF LIFE <白鳥英美子オリジナル曲>
■04. Beautiful Way <ショパン「ノクターン作品9の2」>
■05. HUSH NOW MY CHILD <日本古謡「中国地方の子守唄」>
■06. HUSH-A-BYE <北アメリカ民謡>
■07. LOCH LOMOND <スコットランド民謡>
■08. pearls <sadeのカヴァー>
■09. SUNSET <童謡「夕やけこやけ」>
■10. 季節(とき)の詩 <国府弘子 オリジナル曲>
癒し系、という言葉がなかった頃から、この白鳥英美子の歌声は癒し系でございました。トワ・エ・モワ時代からずっと好きです。で、今回は日本の民謡はもちろん、アイルランド民謡、スコットランド民謡、北アメリカ民謡、クラシック、童謡まで幅広く網羅して「子どもたちに聞かせたい癒しの歌」をテーマにアルバムを作りました。
お母さんが子守り歌代わりに子どもたちに聞かせることができる一枚なのです。ヒーリングにはまさにぴったしの一枚と言えそうです。母の胸に抱かれているような安心できる時間が広がります。
サウンドアレンジャーは、内外逆転の手法でアプローチしています。日本の民謡、子守唄、白鳥本人書き下ろし曲は、すべて英語の歌詞を付けてアイルランドのDave Bainbridge、ニューヨークのDennis Martinが担当。海外の作品は、立原摂子、渡辺雄二が担当しています。このほかジョイントコンサートで一緒にステージに立っているピアニスト国府弘子の書き下ろし曲もあります。
聞き慣れた「夕やけこやけ」が英語で歌われていると新鮮な驚きを禁じ得ません。ずっと英語で聞いてきて最後に「季節(とき)の詩」で日本語の歌を聞くと実に解き放されたような心あらためる不思議な気持ちになります。
(キングレコード、KICS-881、3000円)
■01. あの子とあしたはピクニック
■02. 青空
■03. シンガポール・スリリング
■04. 一番大切なこと
■05. やさしい気持ちで
■06. ゆっくり歩く
■07. オリーブグリーン
う〜〜〜ん、また「はじきよ」なんですよ。ファーストアルバムをゲットできたので紹介してしまおう。
このあいだ紹介して「はじきよ」こと「はじめにきよし」にすっかりまいっております。で、ゲットした彼等のファーストアルバムはどこをどう探してもタイトルが書いていない。書き忘れか? これはきっとタイトルはユニット名と同じ「はじめにきよし」に違いないと決めました。もし、違っていたらどなたかお教えください。
サキタハヂメ(ギター、のこぎり)、新谷キヨシ(ピアニカ、ピアノ)による“お気楽鼻唄風景ミュージック”の決定版。ジャンル分けするなら「鼻唄」らしいので、もしあなたがタワーレコードなどに行ったら、店員さんに「鼻唄コーナーはどこですか?」あるいは「最近、生きのいい鼻唄ありますか?」と問うてみよう、きっと微笑み満載の店員さんの手には「はじきよ」のアルバムが載っているはずだから。
とはいえ「鼻唄」でジャンルを片付けられると、mako-rinは「それは違う」と言いたくなります。それほどとっても素敵な鼻唄ぞろいなのです(お、やっぱり鼻唄か)。このなんともいえない雰囲気。ゴンチチのチチ松村さんは、こんな評価をしています。「せっかく注文したクリームソーダ水を飲む前に倒してしまい、テーブルの上をアイスクリームがツルツルとすべっていくのを見て、悲しいけど笑ってしまうようなそんな素敵な音楽です」と。
さすがチチ松村、俳人で茶人で水母人です。表現がうまい。こういう時って、倒れたグラスの中に微かに緑色に混じってクリームの残像(エイリアス)を示す白いものが残っていて、思わずストローで吸い上げ、やや満足した表情を目に浮かべた途端、クロスを手に後始末で走ってきたウエイトレスさんと目が合って罰の悪い思いをするもんだぁ、と知人に聞きました。知人ですよ、知人。僕はそんなヘマをしないから大丈夫。でもあの最後の一口が美味しい、と確か知人から聞きました、はい、そう知人です。
で、はじきよ。前回はじきよを紹介した時、フランス映画の小粋なB.G.M.のようなサウンドと紹介しましたが、その雰囲気は変わらず。なんだか聞きようによっては二人はひたすら二人だけの世界に没入してリスナーのことはすっかり忘れているようです。
「シンガポール・スリリング」、聞いている方も気が短い人は「なめとんか」とCDジャケットを投げる一歩手前まで行きそうですが「やさしい気持ちで」のなんともはやな楽曲に差し掛かる頃には、もうなんだっていいや、好きにして、あれ? なかなかええやん、という包容力豊かな人にきっと変身できることでしょう。人格形成にも役立つ(?)アルバムなのかもしれません。
(ゴヒロウ本舗、GOHK-2000、2000円)
<反省>
◎ようやく6月に入ったのに本物の月日の方はもう7月。むふふ、1カ月の遅れになりましたか。すごいもんです。そうこうしているうちにメールマガジン版のCD NEWSが通算200号に。誰も祝ってくれそうもありませんのでひとりで祝います。
◎某月某日夜、名を明かすとこのCD NEWSを御愛読の皆さんの中には御存じの方がいらっしゃるかもしれないので匿名の某3人組と大阪・梅田近くで会食。これはもうすごく楽しい時間だったのですが、翌日未明から、突然腹が痛み出しまして、一睡も出来ずで結局この日は欠勤となりました。
◎翌々日は会議のラッシュなので朝から微熱が続く中、無理矢理出社したのですが、やっぱり熱と悪寒に耐えきれず、正午過ぎに早引。ほとんど夢遊病状態で電車に乗り(途中2回ほど外国人にからまれそうになったけど、どうしたか覚えていない)、ふらふらで自宅へ。
◎実はこの日iWeekのスタッフで打ち上げ会があり「しゃぶしゃぶ食べ放題飲み放題」といううれしい企画があったのに、もうそれどころでなくて幹事のTさんに電話。欠席連絡をしてようやく肩の荷が降りたのか午後のほとんどは寝込んでしまいました。夕方、どっと気分が悪くなり、何も食べていないのに吐き気が止まらない。iWeekスタッフらが大阪ミナミの焼肉店に向ってスキップしている頃、気が付けば僕は大津市内の病院でひっくり返っておりました。とほほ。しゃぶしゃぶぅう。
◎診断結果は「尿路結石」、やっぱりぃ。確か半年前もこの3人組プラス1人と梅田で飲んでいて突如激痛に襲われたことがございます。油汗が出るはずです。どうもある種のメンバーが揃うと引き金となるようです。
◎病院を出る時、大津市内の医者に言われました、「ビールを大いに飲んで早く体外に放出してください」。ちなみに会社の医者からは「肝機能が弱っているから飲み過ぎに注意するように」。
◎うーん、神様、私は一体どないしたらいいんでしょう。(ちょっと最後は吉本新喜劇の桑原和男風でした。最後の部分は関西人なら説明不要なのですが、祈る目には少女漫画でおなじみの星が出ております)
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筆者/copy right=フルタマコト
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