CD NEWS06月 10日号


毎週日曜発行
   
   mako-rin's CD NEWS     
   
更新日時=2001年07月14日午前08時00分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp


 
CD印の飾り棚線マーク  

◎☆☆☆☆☆「Summer breeze」原田知世


■01. Say You Love Me
■02. Sunny Bobby Hebb
■03. Just When I Needed You Most
■04. How Deep Is Your Love
■05. If David Gates
■06. Scarborough Fair
■07. You've Got A Friend
■08. That's The Easy Part


 今回は、癒し系というかヒーリング系というか、ま、心落ち着くCDのあれこれを紹介いたします。

 癒し系ギターサウンドの大御所といえば、GONTITIでしょう。この人たちのおしゃべりを聞いていると、うっかり関西の中堅漫才師ではないか(名前だってチチ松村にゴンザレス三上ですよ、皆さん)と想像してしまうようなユニークな二人をサウンド・プロデューサーに迎え、洋楽もののカヴァー・アルバム「Summer breeze」を作ったのが原田知世ちゃんです。

 「Summer breeze」と口に出して呼ぶと、なんとなく涼し気な風を想像してしまいますね。現実にはあまりにも暑い毎日でございます。うちのミルクなぞは日中は木陰に入り全身で息をしています。さぞ、暑いのでしょう。窓の下の風の通りやすいわずかなスペースに身を潜めております。

 原田知世ちゃんのこのCDが流れ出すと、ミルクは窓の下で寝ながらピクピク耳を動かせております。きっとミルクもこの音楽が一服の涼風と感じるのでしょう。実に気持ち良さそうに眠っております。

 作品のポイントは、ヒーリング系のGONTITIギターサウンドとヒーリング系ヴォイスの原田知世のヴォーカルをMIXすることによって生まれるダブル効果と言っても良いほどの心地よい癒しサウンドの相乗効果です。鬼に金棒、猫に小判、地球に優しい、人に厳しい、山に川、谷に水、Macにアドビというくらいの強力な布陣(羅列内容は特に意味がありません)です。

  更に70年代洋楽を基軸に彼女の声質にベストマッチングした選曲し全8曲構成。ボサノヴァをフィーチャリングし、トータル観を出すと共にオリジナル楽曲とは一味違った新鮮なサウンド聞かせます。

   (フォーライフ、FLCF-3868]、2800円)



◎☆☆☆☆「KEDACO IS BORN」リトル・テンポ


■01. DUB DOTSUBO
■02. EXOTICA LOLLIPOPS DUB
■03. SUKEZO DUB
■04. DUB HIGANBANA
■05. DUB IS HAPPIE
■06. MARMAID SEVENTEEN DUB
■07. UNKNOWN DUB
■08. YUGE★DUB★81
■09. DUB FAIRY IS SEXY
■10. BLACK SHEEP GOES DUB
■11. YUKEMURI DUB
■12. MIYABISHI TO DUB


 リトル・テンポの“朋友”であります内田直之(ドライ&ヘヴィー)が作り上げた「これぞ! 21世紀のダブ」と言える一枚、とか。冒頭「DUB DOTSUBO」はとんでもないダブの世界にいざなうちょっとドキドキ、ハラハラ、お腹こわしている時に聞くとちょっとダメダメになりそうな一曲からスタート。後半ちょっと頭痛持ちにも堪えます。

 鬱陶しいと思ったらパスして「EXOTICA LOLLIPOPS DUB」に移るのもありかと思います。ハマれば実に心地よいのです。なごむのです。その結果癒されたり、そのまま眠り込んでしまうのもありかな、と思う次第。

 時々ハンマーで脳天殴られているような気持ちになりながら「SUKEZO DUB」を聞いているのも幸せです。夏の日の午後、大阪の陰のない照り返しのきつい屋外を歩くことを思えば、この程度のハンマー攻撃に文句言っては罰が当たります。

 一言でいえばやっぱり「DUB IS HAPPIE」かな。こんなリラックスしつつ聞いていて楽しい一枚はありません。あっという間に「MIYABISHI TO DUB」になって名残り惜しくなってきます。でもトータル時間は74分50秒。一番短い楽曲でも4分52秒で、最長は7分33秒なのですから、じっくりと一曲ずつを楽しめるのに時間の立つのも忘れるCDなのです。

 (カッテイング・エッジ、CTCR-11086、2548円)


◎☆☆☆☆「wish 〜heart of Disney songs」 綾戸智絵 他


■01. 星に願いを(ピノキオ)/ TAKE 6
■02. カラー・オブ・ザ・ウィンド(ポカホンタス)/ ヴァネッサ・ウィリアムス
■03. サムディ(ノートルダムの鐘)/アンドレ・ギャニオン
■04. ラヴ・ケイム・フォー・ミー(スプラッシュ)/小林桂
■05. ベラ・ノッテ(わんわん物語) /サウンドトラックより
■06. ザ・ベアー・ネセシティ(ジャングル・ブック) /綾戸智絵
■07. 不思議の国のアリス(不思議の国のアリス)/ 羽田健太郎
■08. 美女と野獣(美女と野獣)/ オーケストラ・ヴァージョン
■09. ゴッド・ヘルプ(ノートルダムの鐘)/スーザン・オズボーン
■10. アヴェ・マリア 作品52の6(ファンタジア)
■11. ララルー(わんわん物語)/ ウィーン・ヴィルトゥオーゼン
■12. ホエン・シー・ラヴド・ミー(トイ・ストーリー2)/ サラ・マクラクラン
■13. シンデレラ・メドレー(シンデレラ) / デヴィッド・ベノワ&デヴィッド・サン ボーン
■14. サークル・オブ・ライフ(ライオン・キング)/カーメン・トゥイリー(アフリカン・ボーカル:リーボM)
■15. 夢はひそかに(スペイン語ヴァージョン)(シンデレラ) /リンダ・ロンシュタ ット
■16. リフレクション(ムーラン)/arranged by coba
■17. 星に願いを(ピノキオ)/ ルイ・アームストロング
 

 最後の一枚はオムニバスものなのですが、顔ぶれが非常ににぎやかで、しかもディズニーものなので映画好きな人は何度かお聞きになったことがあるでしょう。

 なんでも今年はウォルト・ディズニー生誕100周年http://www.disney.co.jp/とかで、12 月はにぎやかになりそうです。このアルバムに収録されている楽曲の多くはそれぞれ単品でアルバムでリリースされているものもありますが、中には綾戸智絵やスーザン・オズボーン(その昔にインタビューしたことがあります。懐かしいですね)のレアなトラックがあったりするので、おすすめの一枚です。

 その昔、子どもたちは日曜日の午後8時になるとドキドキしながらテレビを見つめておりました。モノクロの画面でしたが、冒頭にウォルト・ディズニー本人が出てきてディズニーランドの紹介をしたあと、ミッキーマウスなどのおなじみの作品が放映されたものです。とっても楽しいプログラムだったのを記憶しています。豊かなアメリカの生活はその当時の日本の生活とは別格でまるで夢のようでした。何よりも家族そろってこのディズニーアワーを楽しめたことが懐かしいです。

 時代が違うよ、と言われたらそれまでですが、この国の放送局のプログラムはこうした日曜のひとときを 家族が一緒に楽しめるようなものを全く作れなくなっています。非常に残念なことですが、優秀な人材がいない上に、そういうプログラムに理解を示すスポンサーもいないようです。その結果、数字を取ることしか頭にない人たちが作ったたいして面白くもないお笑い番組でお茶を濁されています。不幸なゴールデンアワーとmako-rinは呼んでいます。

 心に残る番組って誰にでもあるはずなのですが、そういうプログラムを作ろうという志の高いステーションか、番組製作会社が出てきてほしいものです。これだけ多チャンネル時代なのんですもん、きっとどこからか出てきてくれるものと期待しています。

 17曲(「星に願いを(ピノキオ)」はTAKE 6とサッチモ版の2曲がありますから厳密にいえば16曲でしょうが)は実にバラエティー豊かで、ディズニーのさまざまなキャラクターが浮かんできそうです。

 (Walt Disney、AVCW-12203、2548円)


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Coming Soon


<反省>
◎ほぼ30年ぶりに仕事が縁で友人に出会いました。昔話に花が咲き、ずいぶん忘れていたことを思い出しました。共通の友人の話題、あの頃何を考えていたとか、とても楽しい時間を過ごすことができました。仕事のおかげで時々思いがけない出会いができて幸せ者と思いました。


<今週の一句>更新日 遅れに遅れ 1カ月

筆者/copy right=フルタマコト
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