毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=2001年07月23日午後11時50分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆「がんばるひと」0930
■01. がんばるひと
■02. なかよし
■03. がんばるひと(instrumental)
■04. なかよし(instrumental)
最近は故郷、宮崎県西都市を離れて東京暮しをしている「0930」の二人。いつの間にやら高校も無事卒業して、ライヴハウスの「ぞうさん公園」のぞうさんのすべり台(ステージ)から、各地の本物のライブハウスなどでステージをつとめています。フジテレビ系「笑っていいとも」にはレギュラー出演していますからすっかり多くの人の目にとまっています。
素朴さが売りの二人ですが、作ったところがないのが好感を持たれる秘けつでしょうか。ある意味天然なのでしょうが、非常にいい味が出ています。あのふわっとしてあったかい独特の雰囲気はいつまでも変わらないところでしょう。
この新曲も実は、彼女たちの慣れない東京生活がベースになっています。結構ストレス感じながら頑張っているところが親近感を覚えます。そしていつか自分たちを育んでくれた町を遠く懐かしく思っています。いつか帰ろうと思うけれど、この新しい町、東京でなんとか負けずに暮らしていこう、とするひとたちにエールを送る作品。
田舎を離れて時々は枕を濡らすこともある人たちを励ます一曲。聞くと元気になる、不思議なおだまちゃんパワー。
カップリングの「なかよし」は、フジテレビ系「めざまし天気」テーマソング。ついこの間のハイスクール生活の中のワン・シーン。いつも仲良しの友達に恋をしてしまったのはいいけれど、すごく胸が苦しい。むむむ、仲良し過ぎて何も言えない。「うめぱら」の実話に基づくノンフィクションな作品は、とっても笑えますが、実はかなり胸ズキズキな一曲。聞き終えると思わず「わっ」と泣き出してしまったりしてね。
新鮮なサウンドだけど、かなり苦しい胸のうちを聞かせます。サビ部分かなり泣かせます。涙腺の弱い人はハンカチーフ必携ものです、はい。
(日本コロムビア、CODA-50635、2800円)
◎☆☆☆☆「光と影の小夜曲〜カゲマンのテーマ〜」東京プリン
■01. 光と影の小夜曲〜カゲマンのテーマ〜
■02. 光と影の小夜曲〜カゲマンのテーマ〜<カラオケ>
東京プリンの新曲はNHK教育テレビ天才てれびくんワイド内の「探偵少年カゲマン」の主題歌なのです。タイアップじゃなくて、もう主題歌そのもの、というところがアッサリしております。
それでいて、この典型的なおどろおどろしいテーマソングがなんだかちょっと笑えます。参考にした楽曲はいったいどれだけあるでしょうか。勝手に書きます。「妖怪人間ベム」や「バットマン」とかなんだか非常に陰の部分が魅力になっているキャラクターとピッタリです。
で、東京プリンらしくない暗さが新しい魅力になるかもしれません。そういいながら、東京プリンの二人なら次はとんでもない抱腹絶倒な楽曲を真面目な顔してリリースしてくるかもしれません。それもありで楽しみだなあ。
(えんか!! えいべっくす、AVCD-30262、840円)
■01. 花サク
■02. ほら、また
■03. 果実
■04. 頭痛
■05. Fake
■06. 陽射し
■07. Message
■08. 珈琲
■09. なんだったっけ
■10. あるまいし…
■11. なれずに
■12. 旧友
福岡市民会館2daysをファイナルに初の全国ツアーを終えた、「うたいびと はね」が届ける、誰もが元気印を取り戻せる待望のセカンドアルバムがこの「花サク」。
「うたいびと はね」って、いつもすごく真直ぐに元気な健康優良児で、いまどきとっても貴重な若者だと思う。このジャケット写真のようにアスファルトの割れ目から姿を現わした雑草のようなたくましさも最近では備わってきて頼もしさが加わって、mako-rinはより注目をしています。
タイトル曲「花サク」は太陽を思い浮かべるような明るい一曲。これでぐんぐん引っ張っていきます。シングル曲「なれずに」、「果実」、6月20日にリリースしたパイロットシングル「陽射し」(フジテレビ系「ウチくる!?」エンディングテーマ曲)を含む全12曲入り。
さて、これからが「うたいびと はね」の第2楽章の始まりかもしれません。そういう見方をすれば、もう全身にやる気いっぱいで意気込みがひしひしと伝わってきます。うたいびと はねの勝負アルバムの結果やいかに。
(フォーライフ、FLCF-3870、3059円)
<反省>
◎ハリポタことハリー・ポッターの第3巻「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」、完読でございます。もうどんどん読む進んで、後半になってどんどん残りページが少なくなってくる時の寂しさはちょっと泣けyてきます。これを読み終わるとなんと来年まで第4巻を待たねばならない。これがなんといっても一番辛いのです。本文が面白いからどんどんページをめくりながら、そんなことを感じていました。もちろん、洋書で読むという手段もありますが、松岡祐子さんのこなれた日本語訳で読むからこそおもしろさが倍増するのです。あと残る4巻、これだってきっとアッと言う間に読んでしまうに違いない。実にもったいない。
◎「ほんパラ! 関口堂書店」はなかなか厳しい扱いでございました。なんと誰も「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」の購入者がいませんでした。単にベストセラーものが嫌いなだけなのかもしれませんがマグルの世界の厳しさにちょっとがく然とした次第。でも面白いものは誰がなんと言おうと面白いのですから、関係ないかもしれませんが、まだ読んだことがない人には変な先入観が出来てしまわないかと心配。
◎兵庫県明石市の花火大会会場周辺で起きた悲惨な事故。お年寄りと幼い子どもたちばかり10人が犠牲になりました。16万人もの人が花火見物に訪れたら、どういうことになるか主催者も警察関係者も十分シミュレーションを重ねたのだろうか、という疑問が浮かぶ。人の上に乗って歩道橋の屋根にかけ上がった若者がいた、などの目撃証言もあります。将棋倒しのきっかけがもしそれだったとしても、人混みで動けなくなる、酸欠になるなど、事前に十分警備や人の動きに心を砕かなかった杜撰な人災のような気がします。誰もが楽しみにしている夜空をキャンパスに彩る花火が一瞬にしてこんな悲しい結末を呼んでしまったことがとても残念です。人さえ集まって記録ができればそれだけでいい、というような安易な気持ちが関係者になかったか、検証が必要です。
<今週の一句>更新日 遅れに遅れ 1カ月
筆者/copy right=フルタマコト
端的に一言、メールください!
cdnewsjp@yahoo.co.jp
前号に戻る
次号に進む
ホームに戻る