CD NEWS06月 24日号


毎週日曜発行
   
   mako-rin's CD NEWS     
   
更新日時=2001年07月31日午前00時20分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp

 
CD印の飾り棚線マーク  

◎☆☆☆☆「Dispatch」m-flo


■01. Dispatch
■02. Dispatch(SPACE BUDDHA PIMP + 1 MORE REMIX)
■03. Dispatch(DJ WATARAI Remix)
■04. Dispatch(DAZZLE-T & KAZ B-BOSSA MIX)


 アルバム「EXPO EXPO」からのカッティングとリミックス多数。ちなみにlisaの歌声は楽しめない。Dispatchは、「至急電報」とでも訳しましょうか。ラップで語る宇宙、いや地球の危機? 楽曲がふわっとしている割には、中身はかなり皮肉たっぷりの歌詞が並びます。しかもちょっときわどい歌詞もあったりして。現代への皮肉もこもっています。

 でも、ラップのいいところは一瞬にしてなんだかすべて御破算にしてしまうような非常にアナーキーなところもある点。その独特のパワーでなんだかわけが分からなくなって救われていたりします。このm-floのCDジャケット見て、少なからぬ人が宇宙刑事ギャバン、あるいは冒険活劇の続く宇宙家族ロビンソンなんてのを期待して購入した人がいるでしょうか。

 それは残念、そういうCDではありません。でもジャケット見るとそう期待してもおかしくないですもん。でも楽曲そのものは、そういうちょっと未来の、それこそ火星で地球人が居住している時代を想像させるような雰囲気もあるので、必ずしも“誇大広告的”とはいえないと思います。

 BUDDHA BRAND(ブッダ・ブランド)のDev LargeとNippsという日本を代表するラッパーが参加。DJ WATARAI、DAZZLE-T & KAZ、そしてDev Large自身のRemixも収録。

 (エイベックス、RZCD-45026 、1050円)



◎☆☆☆☆「papillon パピオン」島谷ひとみ


■01. パピヨン〜papillon〜
■02. Fantasia
■03. 市場に行こう
■04. LastShootingStar
■05. his rythm
■06. 解放区(album version)
■07. motto…
■08. SPLASH
■09. sugary
■10. thanksful
■11. 絶対温度
■12. Thinking of you
■13. パピヨン〜papillon〜 (eastern butterfly) -bonustrack-


 「パピヨン〜papillon〜 」は、あちこちにオリエンタルサウンド満載の一枚。結構、このなじみのあるメロディーはなごみます。アルバムは全体的に評価すれば実に無国籍風サウンド満載なのですが、仕掛けを一緒になって楽しめるところが素晴らしい。ヒット曲「 解放区」や「市場に行こう」「パピヨン〜papillon〜」などのスマッシュヒット曲を思う存分楽しめます。

1997年に行われた「第1回 ザ・ジャパン・オーディション」の歌手部門に応募。若いのにとっても艶のある歌唱力とシャープなルックスが注目を集めて、応募総数延べ20万人の中から最終審査に合格。計8社からの推薦を得ています。

 その後地元の高校に通いながら東京へレッスンに通う。1999年、高校卒業とともに上京し、本格的にレッスンを開始。1999年4月より日本テレビ「哲にいさん」長女ひとみ役でレギュラー出演しています。
 1999年7月、島田紳助作詞、高原兄作曲「大阪の女」でデビュー(強力な作詞・作曲陣ですね)。1999年11月、第32回全日本有線放送大賞新人賞、12月に第32回日本有線大賞最優秀新人賞を受賞しています。

 プロフィールは、本名・島谷瞳で、昭和55年9月4日生まれの乙女座。身長161センチ、体重は分からず。広島県生まれの血液型O型。

 (avex trax、AVCD-11944、3059 円)


◎☆☆☆☆☆「大きなあなた小さなわたし」 shiina(椎名法子)


■01. 大きなあなた小さなわたし
■02. カナリア
■03. 大きなあなた小さなわたし(Instrumental)
■04. カナリア(Instrumental)


 つんくプロデュースの前作「P.S.GOOD-BYE」がスマッシュ・ヒットを飛ばし、好調なshiinaの新作は、なんと、両A面シングルです。このシングル「大きなあなた小さなわたし」はフジテレビ系「HEY! HEY! HEY! MUSIC CHAMP」エンディングテーマにタイアップが決まっているなど幸先の良いスタート。

 「大きなあなた小さなわたし」なんて、『チッチとサリー』みたい(おお、古い例えじゃあ。分かる人には分かる少女漫画の傑作)な楽曲。太陽の前にすくすくと育つひまわりのような実に明るくて、バイタリティーいっぱいの一曲。こういう気持ちの良い、ラブラブな楽曲は聞いていて高揚してくるものがあってお気に入りです。元気がもらえます。コーラス部分、一緒にごちゃごちゃ歌っているだけでストレス発散できます。

 プロフィールを見ると、1982年11月22日生まれで、身長155cm(156cmとする説も)、体重39kgですから、うん、可愛い。まさに「大きなあなた小さなわたし」は自分をモデルにした一曲だということが分かります(作詞は椎名法子本人)。芸能界デビューのきっかけは、1997年にJUNON S・Sガールコンテストでグランプリを受賞したことから。翌1998年、ロッテ「ラ・フランス」ガムTV-CMに出演。1999年4月21日にフォーライフレコードよりCDデビューしています。

 (フォーライフ、FLCF-3871、1020円)


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Coming Soon


<反省>
◎で、参議院議員選挙が終了しました。その結果は痛みを伴う改革をとのスローガン、小泉色の圧勝。威勢がいいし、悲愴感があって万民受けしそうなのですが、痛みは本当に国民が負わなければならないのでしょうか。なんか釈然としない。良く考えれば政治的な失策のつけを国民に負わせて、涼しい顔をしている政治家って気楽な稼業だと思います。本当、一体なんなんだろうと思います。自分達が誰よりもまっ先に責任を負うて国民に範を示してから痛みを求めるなら理解できるのですが…。国民にばかり尻拭いをさせず、責任感という言葉の意味をよく知っているなら恥じてほしい、と思うのですが。


<今週の一句>更新日 遅れに遅れ 1カ月

筆者/copy right=フルタマコト
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