CD NEWS06月20日号

毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1999年06月20日午後11時00分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp

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◎☆☆☆☆☆「weekend」GOMES THE HITMAN

1.光と水の関係(scenes from the seaside)
2.長期休暇の夜(long vacation)
3.ストロボ(strobe)-album mix-
4.何もない人(the lilac afternoon)
5.猫のいた暮らし(there was a cat in our bungalow)
6.ready for lab
7.お別れの手紙(farewell song)
8.train song
9.雨の夜と月の光(rain song)-album mix-
10.ready for love
11.週末の太陽(weekend)

 CD NEWSが現在一押し(プッシュ)ものなのが、このGOMES THE HITMAN。バンド名は、ちょっとなんだかなぁ〜、という気分ですが、ま、いいもんはいい(by スネークマン)。

 最初に聞いた時に感じたイメージがピッタリなのが、このアルバムのコンセプト「weekend」。週末になると、車を走らせて、気の合った仲間と共に海辺に行き遊ぶ。ジャケットデザイン、ライナーノーツに使われている写真のイメージは、GOMES THE HITMANによく似合っています。それにしてもどこで調達したのかホンダZ。なかなか状態の良さそうな車です。塗装もバッチリだし(全塗装?)それにしても5人+犬1匹が乗るのはねえ、ちょいと窮屈そうなのが可哀想ですが。GOMES THE HITMANは、夏のさわやかなイメージがするバンドです。同じ夏バンドTUBEとは少々方向が違いますが。

 「光と水の関係」は、恋人になりかけた彼女をドライブに誘い、立ち寄った砂浜で「初めて君を名前で呼んだ」その瞬間の永遠の思い出を取り混ぜながら、あまりに美しい浜辺の様子を歌います。夏の風の中、少し緊張と浮き浮きした気分のドライブを演出するサウンドがなかなか。この楽曲を聞きながらドライブする、というのも恋人たちの間で、今後流行(はや)りそうな雰囲気。この1曲目で「うーん」とうなった人は残る10曲をあっという間に聞いてしまうでしょう。

 先にリリースしたミニアルバム「neon,strobe and flashlight」の中にも収録された「ストロボ(strobe)」や最新シングル「雨の夜と月の光(rain song )」の楽曲はアルバムミックスものが収録されています。

 さすがにバンドの前身が東京外国語大学の軽音楽サークルだけあって、すべての楽曲に英語のタイトルが付けられています。このあたりのバタ臭さがちょっと気になる人もいるかもしれませんが、洗練されたサウンド、こだわった歌詞(山田稔明)など魅力的な才能があるところがプッシュの理由です。

 また、「ready for lab」にみられるようなインストゥルメンタル曲(作曲・須藤政明、堀越和子)もなかなかのものです。そのうち英語のタイトルに「SUNAHAMA」なんて付けたりしてね。ビーチボーイズやないか。ちなみにあれは「SUMAHAMA」(須磨浜)や。こうなってくると余裕の楽曲となるんではないか、もっと良い感じになるのでは、と思う次第、ハイ。

 (BMGジャパン、BVCR-11009、3059円)


◎☆☆☆☆☆「GIRL FRIENDS FOREVER」矢野顕子

1.GIRL FRIENDS FOREVER
2.ゆうぐれ[DUSK]

 矢野のアッコちゃんの、なんと2年ぶりのニューシングル。矢野顕子初のマキシーシングルだそうです。

 男ともだちはいつでも行ったり来たり(!!)だけれど、ガールフレンズはいつまでも永遠、というような意味の歌。軽やかなテンポ、アッコちゃんの明るい歌声を聞いて多くの女性が励まされるのかもしれません。こういう歌のアッコ節ってとても気持ち良い。一緒に鼻歌で歌ってしまいます。引き込まれます。

 「結婚も離婚も赤ん坊よりも 大切なことがある」とアッコちゃん。年上、年下いろんなガールフレンズがいるけれど、女性同士、なんでも話を聞こう、困っていること、悔しいこと、悲しいこと、なんの役にも立てないかもしれなけれど、一緒に話を聞こう、そんな温かみのある歌です。どんなに目の前に障害があっても「きょうを生きることだけは だれにもゆずれない」という強い意志があります。矢野顕子がすべての女性に向けた応援歌といえるかもしれません。とはいえ、男性の身としては、なんだか疎外されたような気がして…ね。ま、その場合は、杉田二郎ちゃんの「男同士」という歌もありますから。

 カップリング「ゆうぐれ」は、童謡のようなかわいい歌ですが、これはどちらかといえば子どもたちへの応援歌です。う〜ん、ということはますます男性が忘れられているような…。ちょっとサビしい。夕暮れ道をとぼとぼ歩いていく子どもに母のような温かい視線が注がれています。でも、大きな意味でいうと、この歌は性や年齢を越えたすべての人への温かい心によるエールのようにも聞けます。

 (Epic Records、ESCB-1982、1020円)


◎☆☆☆☆☆「Crystal」DOUBLE

1.Intro〜Crystal Clear
2.Free Style
3.Little Thing
4.Make Me Happy(MORE MIX)
5.Desire(Cool groove MIX)
6.Interlude(If My Sister's,In Trouble〜Joy)
7.Shake(Original)
8.Sweet time
9.For me(Live style MIX)
10.BED
11.Shake(ANOTHER SQUALL MIX)feat,ZEEBRA
12.BED(DOUBLES)

 5月21日午後、東京都内の自宅でくも膜下出血のため死去した姉妹デュオ「DOUBLE(ダブル)」の姉SACHIKO(本名・平沢幸子さん)。25歳という年齢があまりにも若くて、とてもショックを受けました。DOUBLEは、新潟市出身で洋楽曲を中心にカバーする活動を1997年から開始し、ファンの間でも高い評価と期待を受けていました。まもなくフォーライフレコードのオーディションに合格し、1998年2月にシングル「For me」でデビュー、テレビドラマ「冷たい月」の挿入歌に使われるなど話題となりました。

 5月22日には地元新潟市内で凱旋ライブを行う予定の中の急な死でした。明日を控えてきっと張り切って、楽しみにしていたのにとても残念だったでしょう、悔しかったでしょう。妹のTAKAKO(本名・平沢貴子さん)は悲しみを乗り越えて、今後も活動していく方針だそうです。

 このミニアルバムは、「プロローグアルバム」として生前6月2日に発売が決まっていたもので、故人ならびに遺族の意志を踏まえて予定通りリリースされたものです。全12曲、R&B、ヒップホップ・ソウルの中に、美しいヴォーカル、ハーモニーを持ち込んだSACHIKOとTAKAKOの歌声を聞くと、きっと多くの人が感動を覚えることと思います。なによりも残念なのは、この素敵なハーモニーがライブではもう聞けないことです。

フォーライフ、FLCF-3753、2548円)


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Coming Soon


 【訂正】
 先週6月13日号CD NEWSの一番手紹介DA PUMPの「Crazy Beat Goes On!」のレビュー記事中、『TBS系「文武両道」のエンディングテーマ』と表記しましたが、番組タイトル名は正しくは「文舞両道」でした。ごめんなさい。御指摘くださったT*Kさん、ありがとうございます。久々の訂正でした。

<反省>
◎花粉症。おかしい、本当にまだ直らない。しつこい。花粉症を患っていらっしゃるCD NEWSERの方、いかがですか。もう梅雨なのに、今年は花粉の量が多いんでしょうか。飲み薬が切れると、即、鼻ズルズル状態に。

◎風呂に入るのが楽しい。ほっとしますねえ、やっぱり。この瞬間が一番好き。でも僕は基本的にカラスの行水なのですぐに出ちゃうけれど、湯舟に身を沈める瞬間がやっぱりリラックスタイムなのです。

◎PowerBook G3の新しいの出ましたね。見に行ってきました。新しい魅力はあるのですが、なんとなくコスト重視のようで、旧機種より重厚さがなくなったように感じて残念。少し軽くなった(0.9キロ減)みたいですが、平均的な14インチディスプレイ付きノートマシンの重量だと思います。機能的には、特にいうことなし。必要なものは全部付いている、という仕様。これはうれしいですね。問題は、安くなったとはいえ、こちらの財布の中身との兼ね合いか、うーんP1待ちということになりそうな…。

◎なんでもないことのようですが、車のワイパーを新しいのと取り替えただけで、なんだか新車に乗っているような気分。雨をさっときれいに撥ね除ける瞬間はとても気持ちいいです。ゴムの取り替えだけなら1000円以下でできる投資です。1年も立つとゴムはボロボロになっていました。

◎先週のCD NEWS「REBECCA Complete Edition」の紹介の中で、「『フレンズ』を主題歌にしたドラマ『リップスティック』(フジテレビ系)のプロデューサー氏のセンスもいいのではないかなあ、と思っています」と書いたところ次のようなメールが佐々本さんから来ましたので紹介します。

 「…他の方からも来ているかもしれませんが、今回のレベッカの選曲は脚本の野島伸二氏の趣味(?)によるものです。プロデューサー氏は新曲から選ぶつもりだったようですが(その方がビジネス的に放送局にもメリットがあるから)野島氏の強い意向でそうなったようです。過去にも野島氏はドラマ「高校 教師」で森田童子の「僕達の失敗」、ドラマ「人間・失格」でサイモン&ガーファンクル、といったようにドラマの内容に合わせ、昔の曲を持ってきて成功しています。その曲を聞いた世代を引っ張りこみたいという意向もあるのでしょうか?

 今回のドラマ「リップスティック」でも、絶対後半の山場で「Maybe Tomorrow」も使うだろうと思っていたら、先週放送分でかかりました。確か、脱走した同室の女の子5人がマンションの工事現場のようなところで一夜を過ごす場面だったと思います。うーん。やっぱりここでつかうかとあまりに予想通りでうんざりしつつもしっかり聞いてしまいました。

 野島氏とほぼ同世代の私にはレベッカというと思い出深いバンドなのです。高校生から予備校生にかけて(恥ずかしい)悶々とした時代、nokkoは魅力的でしたし、「Maybe Tomorrow」は励まされた曲の1つです。大学へ入り、秋葉原でコンポを買おうと行ったところ、電気店のスピーカー視聴コーナーで「Maybe Tomorrow」がかかってたことも今思い出しました。店の兄ちゃんが「この曲が(スピーカーの)良し悪し見るにはいいんや」といっていたのを聞いて、さすがに「本当か」と突っ込んだのを覚えています。

 だから、数年前に朝ドラの主題歌を歌っていたnokkoを取材できたときはうれしかったです…」

 なんだか青春の思い出がレベッカと共にある、というのもいいもんですねえ。えーと僕の場合は、青春時代の音楽はやっぱりEach Ohtakiさんでしょうか。「青空のように」で泣けます。むむ、時代を感じますねぇ。

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<今週の一句>雨上がり 洗濯物が 照る水辺(mako-rin詠める)
Macさん HD容量 足りません(mako-rin苦労してOS入れ詠める。)

筆者/copy right=フルタマコト
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