毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1999年06月28日午後03時10分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆☆「PUNCH THE MONKEY ! 2 Lupin the 3rd;Remixes & Covers」ルパン三世リミックス&カヴァー集その2
1.ルパン三世'78(OHNO yuji) performed by 東京スカパラダイスオーケストラ
2.ルパン三世のテーマ[vocal version](THEME FROM LUPIN "E") remixed by ECD
3.ルパン三世'78〜アフロ・ロック・テーマ(どうしちゃったのルパンmix)remixed by サワサキヨシヒロ
4.ルパン三世主題歌I/II(readymade all that jazz!) remixed by 小西康陽
5.ラヴ・スコール(PANSASA Love Anthem mix) remixed by パンダとササノハ
6.ルパン三世主題歌3(一瞬の交わい犬mix) remixed by POLY1(POLYSICS)with B
7.ルパン三世主題歌3(AKAKAGE's Happy Set) remixed & additional by アカカゲ
8.ルパン三世'78(Melting Version) Performed by 香取良彦ジャズオーケストラ
9.ルパン三世'78 Performed by ザ・ベンチャーズ
10.ラヴ・スコール(M&M Bossa Bass Space) dekomposed & rekonstrukted by マンデイ満ちる
CD NEWSのmako-rinが現在非常にお気に入りで、少しでも時間があると聞いているのが、この「PUNCH THE MONKEY ! 2」。いわゆる一つのあの「パチモン」なのですね。(パチモンと言うても、関西弁のパチモンとはちょっと違いますのでお間違いなく。モンキーパンチひっくり返してパチモン)そう、あのモンキーパンチ先生の国民的ヒット漫画「ルパン三世」の30周年を記念して制作された「PUNCH THE MONKEY ! Lupin the 3rd;30th Anniversary Remixes」(日本コロムビア、COCA-15143、3059円)から数えて1年。なんと60万枚をヒットしたのを記念して1999年、再び作られたのがこの「2」なんですね。
それにしてもなんとまあ、豪華でにぎやかな顔ぶれがそろったことよ。計51分12秒、もうフルに楽しめることを保証します。superviser(監督やろか、管理者か、あるいは棟梁と訳すのか)は、pizzicato fiveの小西康陽くんで、彼自身も4曲目の「ルパン三世主題歌I/II」を担当しています。もちろん山田ルパン三世も、峰不二子ちゃんも、次元大介、石川五右エ門そしていつも取り逃がしてばかりいる銭形警部も総出演ときていますからアニメーションファンも必聴ものといえます。そう、ところどころ出てくるキャラクターの声が非常に良い味を出しています。それにしても不二子ちゃんのセクシーなこと。
「ラブ・スコール」の妖艶なヴォーカル(クレジットにはパンダとササノハPandart Sasanoohaと書いてあるだけで良く分らず)が時おり入ってくる不二子ちゃんの声と重なって素晴らしいラブソングになっています。これはルパンへの愛の歌? 最終曲のマンデイ満ちるによる「ラヴ・スコール(M&M Bossa Bass Space) 」もかなりの力作で甲乙付けがたいです。
また、この夏シーズン絶対聞き逃せない、あるいはプールサイドでハワイアンソング(おおお、なんと懐かしいシチュエーションではありませんか。昔、民間有料プールといえば、プールサイドでのハワイアンバンドやエレキバンドの実演が付き物だったのです。いつの間にかアロハシャツ着たおにいちゃん達がいなくなって、レコードが取って替わりましたが、プール言うたら、絶対ハワイアンバンドなのだ!! 常磐ハワイアンセンターや裸天国紅葉パラダイス、京阪レークセンターにもいたぞ)の後に突如流れてきそうなのがザ・ベンチャーズ(The Ventures)による「ルパン三世'78(OHNO yuji)」でしょう。なんともう忠実にルパンのテーマを演奏してしまうのですからびっくり。その真面目さは特筆ものです。これを聴くと小西くん、ちょっと遊び過ぎです(^_^)。そしてアナログファンにとって大変うれしいことに2枚組で生産(COJA-50104〜5)されています。
このアルバムは「this album is dedicated to MONKEY PANCH,OHNO yuji,YAMASHITA takeo and YAMADA yasuo also dedicated to late AOKI tatsuyuki,beatmaker」とクレジットがあります。レコーディング後急死した東京スカパラダイスオーケストラのドラムス青木達之の演奏が聞ける最後の作品となったようです。(注意、東京スカパラダイスは現在avex traxに移籍してアルバムをリリースしています)
(日本コロムビア、COCP-50103、3059円)
◎☆☆☆☆「陽炎 -KAGEROH- --- the end of genesis T.M.R.evolution turbo type D」T.M.R.
1.陽炎 -KAGEROH-・Orijinal
2.陽炎 -KAGEROH-・Split〜Attention L or R ch !
3.陽炎 -KAGEROH-・Backtrack
5月にリリースしたライヴビデオとCD-ROMで一度はT.M.Revolutionとしての活動を“封印”した西川貴教。いよいよニュープロジェクトが本格的に始まったみたいです。それにしても“休止”からわずか1カ月というのはファンにはうれしいですね。一旦休止といってからその後十何年も眠っちゃう人も、この業界では結構いますから(それでも久々に活動すると大ヒット曲を生み出す大瀧師匠の例もありますが)。
T.M.R.最初のリリースはこのシングルから。15万枚完全生産限定盤というのは多いのか少ないのか分らないけれど、かなり豪華なジャケットで意匠に凝っています。本当にこれでシングルなんだから他の1300円ほどのシングル買う際に嫌になっちゃう。
ジャケット写真はよく見ると西川と大ちゃんこと浅倉大介との合成(ピントが全く合ってない)になっています。うん…っちゅうことはこれまで通り大ちゃんプロデュースの方針は変わらないわけですね。ところで「the end of genesis T.M.R.evolution turbo type D」ってどう訳せばいいんだろう。「R.evolution」が曲者です。「Revolution」の『革命』と、「evolution」の『進化』がダブルミーニングとなっています。「T.M.R.の起源の終焉 turbo type Dの進化」でしょうか。turboは西川貴教の愛称ですし、Dは大ちゃんですもんね。ともかくも二人はこれからも一緒にやっていくぞ、という宣言みたいなもので、西川、浅倉ファンには心強い言葉です。
「陽炎 -KAGEROH-」は西川御得意のバラードですが、大ちゃんプロデュースにしては少し音的にテクノ方面は押さえ気味で西川ヴォーカルを前面に出した楽曲に。でも一度聞けばT.M.R.のヴォーカル、曲は大ちゃんとすぐにわかるのはさすが。
(Antinous Records、ARCJ-111、1335円)
◎☆☆☆☆「心の断片(かけら)」吉田拓郎
1.心の断片(かけら)
2.僕達のラプソディ
3.心の断片(かけら)INSTRUMENTAL
拓郎のニューシングルは、関西・フジテレビ系連続ドラマ「傷だらけの女」のテーマソング。久々の吉田らしい吉田拓郎節が堪能できます。
「外は白い雪の夜」などの名曲を生んだ松本隆作詞、吉田作曲、武部聡志(LLAS=ラブラブオールスターズ)編曲といった取り合わせ。拓郎節は、松本の強い要望で実現したそうです。アコースティックギター+ウクレレといったイントロを聞くとある年代にとっては非常に懐かしいような郷愁を覚えます。
なんと「心の断片(かけら)」は今年2月軽井沢で、吉田、松本の両人が合宿(!)をして作ったというなんだかとっても微笑ましい作品です。アコギ、拓郎節だけでなくコーラスなど全体に、落ち着いた雰囲気の中に人恋しくなるような、それでいて「よそいき」でなくて、非常にアットホームな温かさに包まれています。特にインスト盤を聞くとうっかりすると涙ぐんでしまうような美しさがあります。ここに拓郎のぶっきらぼうなヴォーカルが加わるともう、鬼に金棒のワールドになります。
カップリングの「僕達のラプソディ」は少しポップに振った楽曲。いまさら「rhapsody=狂詩曲」といわれてもねえ、という感じですが、軽快さの中にちょっと照れた感じがして、その微妙な味わいがいい感じ。目まぐるしい中を共に生きてきたもの同士で感じる至福の時でしょうか。
(フォーライフ、FLDF-1689、1020円)
<反省>
◎間もなくCD NEWSのメールマガジンが100号を迎えます。1997年8月からスタートしたCD NEWSメールマガジンバージョンですが、これはもうひとえに読者であるCD NEWSERの忍耐力の賜物であると感謝にたえませんm(_ _)mako-rin。本当に誰も怒りもせず、逆に怠惰なmako-rinを叱咤激励してくださり、100号まで導てくださいました。改めて御礼申し上げます。
◎暑いですね。集中豪雨のような天気の後はお天道様テカテカです。そうはいってもきょうは月曜日。まだWEBバージョン完成していいない。困りましたね。この暑さは、いやもとい、この遅筆は。
◎次週も遅れるかもしれません。なにしろ初のオールドマック愛好家によるオフミが琵琶湖のほとりで開催されるからです。ペンティアムよりはるかに早いG3を載せたMac全盛で、確実にシェアを伸ばし、新しいユーザーを満足させているMacですが、一方では、68030とか68040のCPUマシンをこよなく愛している「Quadraくあどらー」という難儀な世界にはまっている人々がいます。
◎その難儀さではAppleも頭を抱えているほど?(なにしろ新しいマシンにあんまり興味がないので)ですが、その第一回の集いにどういうわけか僕も参加してきます。リポートは次週となります。万が一、「おいらもOLDMacファンや。参加したい」という難儀な方がいらっしゃったらメールください。参加方法お知らせします。
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<今週の一句>おどろいた 集中豪雨 川変化(mako-rin詠める)
筆者/copy right=フルタマコト
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