CD NEWS06月25日号


毎週日曜発行
   
   mako-rin's CD NEWS     
   
更新日時=2000年07月06日午前00時40分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
  
 
cdnewsjp@yahoo.co.jp  
  

 
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 ◎☆☆☆☆☆「On a Trip」福富幸宏  


■01. I am
■02. Music is the healer
■03. Speak
■04. Birds
■05. Gather round
■06. Brazilia
■07. Drifting
■08. Complete communion
■09. A New Morning

 DJはもとよりコンポーザー、アレンジャー、プログラマー、プロデューサーとして多方面にわたって活動している福富幸宏のニューアルバムは、いつもなら「readymade」レーベルからお目見えしそうなものですが、今回はavexの「cutting edge」レーベルからのリリースです。

 しかも今回はなんとデモ・トラック段階からGlies Petersonのチャートに入るなど、海外での認知度もバツグンとか。WEBの情報によれば、すでにCOMPOST(Germany)、SCHEMA(Italy)、IRMA(Italy)、Slip'n'Slide(UK)、 R & S(Bergium)、 Roadrunner(UK)など各国各方面からリリースのオファーが殺到しているようです。

 ちょっと控えめなのに、とっても新鮮でおっしゃれ〜で、何度聞いても飽きない。本当のところはぼんやり聞いているだけなのに、第三者からみれば非常に洗練された音楽をさりげなく聞いているようなかっこいい錯覚をしてくれそうな音なのです。「洗練された音楽」、なんていうと言葉そのものがちょっと陳腐な感じでしょうか。

 でも、こういう音を聞きながら、キーボードを叩いていると、なんだか有能なビジネスマンや、バリバリのキャリアウーマンになったような気がするのですから、こんな僕って単純? ともあれ、この夏、一番にチェックしておくべきCDといえます。

 福富幸宏のレギュラーDJは、「VENDREDI」(三宿web)、「Darling of Discotheque」(青山fai/最終日曜日)、「Star Pine's Cafe」(吉祥寺/不定期)、「Organ Bar」(渋谷/不定期)などでこなしているそうです。近くに立ち寄った際はどうぞ。

 (cutting edge、CTCR-14158、2854円)


◎☆☆☆☆☆「甦る人々」ザ・コブラツイスターズ


■01. 甦る人々
■02. 七色の希望
■03. 甦る人々(instrumental)

 三線の懐かしいようなサウンドで始まる「甦る人々」。「会いたい時にあなたはいない」、「夜空の星に浮かんだ人も」、心に残る川畑アキラの歌詞。この世に残されている僕らは、会いたい人に会えずそれでもどうしても会いたい時は、目をつぶればきっと心の中でいつでも会えるはずです。自然につながっていて甦ってくるのです。ちょっと時期的は早いけれど、お盆シーズンにはぴったりの歌です。

 心の中に住む人々はいつでも穏やかで優しいです。あれほど叱られて怖かった父もいつも夢の中では優しく静かです。「甦る人々」は、時空間を越えたとても不思議な印象を強く残す楽曲です。でも歌詞はとってもわかりやすい。幼い頃の懐かしい思い出と共に、あの世に旅立った人と何度も何度も話してみたいと感じます。今、聞いたらどんな答えを返してくるんだろう、と。

 生きている間にうっかり日常の時間の流れに身を任せていると、本当に大事な人々とのわずかな会話すらもなくしてしまうのかもしれません。もっとたくさん話がしたかった、いろんなことを聞いておきたかった、もっと叱ってほしかった…。亡くなった人のことを思うとそうした時間を持とうとしなかった自分の怠惰さが本当にうらめしくなってきます。

 この素敵な楽曲を提供しているザ・コブラツイスターズのメンバーは、川畑アキラ( 鹿児島県与論島出身、ボーカル・三線・アコースティックギター、 ザ・コブラツイスターズの全曲の作詞を担当)▽相馬圭二(青森県出身、リーダー・ギター。バンドのリーダーで、大のブルース・リー・格闘技フリーク)▽棗田泰之=なつめだやすゆき=(山口県防府市出身、ベース)▽加藤一郎(山口県防府市出身、ドラムス。棗田の高校生時の同級生)。

 カップリングの「七色の希望」でも川畑は、「食卓のない家庭」「その場しのぎの約束」というこの国の今の風潮に厳しい目をもって臨んでいます。

 少年の日の自分にもし今、目の前で出逢うことができて、その少年に何事も恥じることなく対峙できる人なら幸せ者です。少年の日の情熱や純粋な思いを失って嫌な大人になっていないか、そんなことを問いかけられているような気がします。

ビクターエンタテインメント、VICL-35147 、1050円)


◎☆☆☆☆「“ドーム3コ分”ってどのくらい?」ダンス☆マン


■01. “ドーム3コ分”ってどのくらい?
   (原題:ONLY SO MUCH OIL IN THE GROUND/TOWER OF POWER)
■02. ビール大好き
   (原題:PRADISE/CHANGE)
■03. ミルク大好き(REMIX MAN Mix)
   (原題:I BELIEVE IN MIRACLES/JACKSON SISTERS)
■04. “ドーム3コ分”ってどのくらい?(Long Version)
■05. ビール大好き(Long Version)
■06. “ドーム3コ分”ってどのくらい?(カラオケ/Karaoke)
■07. ビール大好き

 ダンス☆マンの新曲「“ドーム3コ分”ってどのくらい?」の原曲は「タワー・オブ・パワー」の1975年のスマッシュヒットの「限りある世界(原題:ONLY SO MUCH OIL IN THE GROUND)」。

 身長190〜195cm▽体重:60〜70kg▽年齢不明だが、地球人的に言うと15才〜35才らしいというプロフィールしか分かっていないミラーボール星からやってきた音楽好きの宇宙人ダンス☆マン。

 ミラーボ−ル星人からみると、地球人はなんでも大きさや量を計るのが大好き。そうした想像を超える大きいものなどを換算するためには、目安になるものと比べる習性があるそうです。なんという観察力。

 暑い時にくう〜〜といくと旨いビール。このビールを飲んだ量として「東京ドーム○個分」なんてついやってしまうのですが、本当のところ、こんな換算方法言われたって、正直言ってよくわからないし、実感が全くない。それでも地球人がつい、「ドーム3コ分」なんて言ってしまうのは、なんとなく分かったような気がするからなんででしょう。

 自慢じゃないけれど、ビールの国内消費量などに使われる「ドーム○個分」と言われても、ピーンとこなくていったいどれくらいの量なのか正直いって分からない。でもついついそういうふうに周りの人(賢くて、理科系に強かったりする)が説明すると、なんだかすっかり分かったような気分になってしまうところが我ながら嫌だなあぁ、と感じております。

 数に関しては基本的に「1、2、たくさん」という数え方で、2以上はもう3であろうと桁がたくさん偉そうに並んでいようと皆一緒というのではいけないのでしょうか。なんか不便なことでもある? それではロケットは飛ばないとでもいうのでしょうか(飛びそうもないが)。

 「“琵琶湖がすっぽり”ってどのくらい」とダンス☆マンは問いかけていますが、mako-rinのように琵琶湖を間近に臨んでいる所に住みながらも、皆目見当がつかない。琵琶湖ってそれほどどでかいのですが、これは見ていただかないとよく分からない。それにしてもこの国の日常生活はいい加減なもので、そんな例えをしても会話が成り立っております。そういう意味では基本的な部分は「1、2、たくさん」の精神とあまり変わっていないと思います。

 で、「ミルク大好き(REMIX MAN Mix) 」は、今や関西人にはブラックユーモアでございます。某社の牛乳は長年、愛用してきたのに、時々お腹壊していたのは、僕の胃腸の悪さだけではなかったのね。大メーカーのおごりは責められるべきだけれど、このいい加減な会社に何も知らないで納入していた多くの中小の牧場主を救うことをまっ先に考えるべきです。毎朝、せっせとミルクを乳牛から採っている生産者たちのことを考えると、メーカーの営業停止で納入がストップすると死活問題になりかねません。その点もこのメーカーを追及していくべきです。

 幸い、他のメーカーがたくさん牛乳を作っているので消費者はすぐに切り替えができて助かるのですが、生産者はそう簡単にいかないでしょう。なんとかならないものでしょうか。

 (AVEX Inc.、AVCD-30776、1223円)

音符印の飾り棚線マーク

Coming Soon


<反省>
◎本日は木曜日、それにしても日曜日に発行が間に合ったかと思えば、もうすぐ次号という日程になっても悠々と書いている、このしぶとさで早9年です。

◎被害者1万人を越えたスノークリスタル問題。それにしてもこの大メーカーの危機管理能力や責任能力のなさといったら、今の公的融資(つまり我々の汗して稼いだお金です)を受けて平然としている銀行、保険会社、百貨店と同じような腐った臭いを感じます。ブランドと知名度にあぐらをかいて何ら業務改善もせず、自らの責任は棚上げにして最後の最後は国民の血税に頼ったり、健康を蝕むといった見事なまでの無責任体質です。自助努力を全く欠いた、思い上がりの体質といった共通するものが次々に明るみになってきます。

◎消費者は、国内で有名なブランドだからこそ他の牛乳より少々高い金も出して信頼してきたのに見事に裏切られました。あのお粗末極まりのない社長のコメントを毎日のように聞いているだけで腹が立つよりこんな牛乳をだまされて喜んで飲んでいた自分が情けなくなってきました。

◎そういう意味では、この国の各業界で上位を占めている企業のやっていることを今一度総点検してみる必要があるかもしれません。本来は監督機関である“お役所”にしっかりしてもらわなければならないのですが、監督する側もぼんやりして見過ごしているのが現状です。それも望み薄ならば、消費者一人一人が自分の目と耳と口でもってチェックするしかありません。そして問題あり、と思った商品は一切手を出さない、これしか自らを守る手立てはありません。

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<今週の一句>牛乳も 確かめて飲む 危険列島(mako-rin詠める)

筆者/copy right=フルタマコト
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