CD NEWS07月11日号

毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1999年07月13日午後06時25分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp

CD印の飾り棚線マーク

◎☆☆☆☆「ミラーボーリズム2」DANCE☆MAN

1.ワンBOXのオーナー
2.超タイプ
3.ミラーボーリズム2へようこそ
4.ミルク好き
5.じゃあ、明日にすれば?
6.あなたの運勢
7.MC
8.シャワッチ・マインド
9.ダンス部 部長南原
10.ヘンなあだ名はイヤ
11.お知らせ
12. グーじゃない?
13.ロン毛・ドレッド・タンニング
14.ダンス!ダンス!ダンス!
 あのDANCE☆MANのアルバムって、これでトータル2枚目になるなんて、世の中、結構、好きな人が多いようで、かなり安心しました。「入魂(ニューソウル)のセカンド・アルバム」っていうキャッチフレーズがまぶしい。ニュー・ジェネレーション・ダンス・クラシックスとサブタイトルも付いていますが、本当にこのアルバム聞いてダンスミュージック、特に1970年代のダンスクラシックスとも言えるべき楽曲を好きになってくれる人が増えたら、DANCE☆MANはももちろん、僕もとってもうれしい。

 日本語の歌詞は例によってダンスマンならびにワーズマンによる合作がほとんどですが、もう滅茶苦茶。でもなかなかこの歌詞がいかす曲と合体すると、独特の世界を創り出すのだから、あなどれない。歌詞もじっくり読めば、なんだか〜なぁ、というちょっと夏向きの「サム〜イ」ものも多いが、時々ハッとさせられる「ミルク好き」なんていう傑作もあるから、楽しい。

 ワンBOXのオーナーの偉大さを讃える「ワンBOXのオーナー」の原曲は「THAT'S THE WAY(LIKE IT)」なんですが、見事に決まっているため、なんだかワンBOXのオーナーの方がオリジナルなんじゃないか、と誤解しそうになるほど。でも、きっと多くの人は、DANCE☆MANによって新しい生命を吹き込まれた楽曲に満足し、ひょっとしたら原曲を訪ねる旅に出るかもしれません。先週の中シゲヲのポール・モーリア同様新しい解釈の提示と思うのが一番正解ではないでしょうか。

そういえば、僕も中学生の頃から分らない外国の曲は適当に日本語に翻訳して「空耳アワー」ばりに適当に歌っていました。そんなmako-rinなのですから、DANCE☆MANに親近感を覚えても不思議ではありません。でも、これも原曲を愛する人からはちょっと抵抗があるかもしれません。

 アルバム中に付いている銀色に輝くDANCE☆MAN特製の“ミラーボール”ステッカーがチープで、ちょっと虹色に輝いてなんだかうれしいような、恥ずかしいような複雑な気分。車に貼ってもきっと誰もそれに気付いてくれそうもないところが却ってとってもおしゃれでしょうか。

 (AVEX GROUPE、AVCV-53012、3059円)


◎☆☆☆☆「この星空の彼方」岡本真夜

1.この星空の彼方
2.Help me ||
3.この星空の彼方〜Acoustic Version〜
4.この星空の彼方〜Instrumental
 岡本真夜のニューシングル。真夜へのファンレターの中に綴ってあった彼との短い思い出にとても心動かされた岡本真夜が作った歌が「この星空の彼方」。春を待つことなく、病魔が彼を情け容赦なく奪っていきました。彼との非常に短いが思い出ばかりの充実した日々。彼女にとって悲しみは時間がたった今も変わらない、まだまだ癒されそうにありません。彼女は今でもずっと彼のことを思い続けています。彼のことをずっと愛しているのです。

 岡本真夜はとても熱心にファンレターに目を通しているようです。そしてそんな彼女へのファンレターが新しい楽曲となって生まれていきます。岡本の歌には実はそんなファンレターが生み出した楽曲もたくさんあるのです。「この星空の彼方」は、彼との永遠の思い出が歌に託されて多くの人の心の中に残っていくでしょう。

 カップリングはタイトル曲とはうって変わって、「片思い」を叶えてくれるように「パペポピ神様」に祈る女の子がテーマ。きっと「この星空の彼方」を作る元になったファンへの激励の意味合いを込めた選曲だと思います。それにしても「パペポピ神様」ってどんな神様か知りませんが(名前からしてファンキーな感じですが)、デートしたい、おしゃべりがしたい、…なんていう女の子のお願いを聞かなくてならないのは大変なようです。当節、神様やっているのも大変なようです。そうは言うものの、片思いに苦しむ世の中の女性のために「パペポピ神様」東奔西走御多忙のようで、なかなか、この女の子のお願いを聞き入れてくれそうもありません。でも彼女にとっては1年2カ月ぶりのインスピレーションなのです。僕からもお願いします。この女の子が彼の心を「ゲッチュー」できますようになんとかしてあげてください。うーん、それにしても「パペポピ神様」は大変です。

 3曲目は「この星空の彼方」のギター1本だけのAcoustic Versionになっていて、抑制された真夜の歌声がさらに一層悲しさを誘います。さらにインストが4曲目に収録されています。

 (徳間ジャパンコミュニケーションズ、TKDA-71640、1020円)


◎☆☆☆☆「Cicada」槇原敬之

1.〜intrduction for Cicada〜
2.pool
3.Hungry Spider
4.HAPPY DANCE〜Album Version〜
5.Star Ferry
6.青春
7.STRIPE !
8.この傘をたためば
9.The Future Attraction
10.BLIND
11.Name Of Love
12.Cicada

 アルバムタイトルの「Cicada」とは、英和辞典によると「せみ」のことです。夏の風物詩、のせみが一斉に聞こえる季節にぴったりなのがこのアルバム。夏休みのわずかの時期に親類や友人の家で過ごした思い出が詰まっているかのようなCDです。でも単なる懐古趣味ではなくて、なんとなく時間がゆっくり流れていた夏のある時期を思い起こさせ、今の時の過ごし方がこれでいいのかをふと考えさせられてしまいます。

 それにしてもさすがマッキー、夏の思い出、さまざまな出来事を目前に生き生きと伝えてくれます。当然、槇原くんと僕らの過ごした時間は違うはずなのに、違和感なく、むしろ、そうそうフォークダンスも夏祭り(関西には「地蔵盆」という独特の風習があります)もあったよね、あの娘(こ)と過ごした夏は楽しかったよね、とうなずかせるのだから本当に彼の才能はたいしたもんです。

 槇原節は相変わらずなのに、このとても心地よい雰囲気は、ちょっとほかにありません。夏の思い出といえば、西武球場の美里のコンサートを思い出したり、平和の尊さを改めて感じたり、炎暑の中の球児のプレーを応援しながらかじった「かちわり」の冷たさを蘇らせたり、「夏のとも」とタイトルの付いたホームワークを8月30日あたりに真っ白になっているのを発見したり(ついでに頭の中も真っ白になりますね、こういう時って)、キャンプの最中に仲間に隠れて好きな子と二人でそっと抜け出して眺めた星降る夜空とか、ともかくもいろんなことを直感的に思い出させ、それは人によって皆違うのですが、なんだか頬がゆるんできます。

SME RECORDS、SRCL-4541、3059円)


音符印の飾り棚線マーク

Coming Soon


<反省>
◎日本橋に行ってきました。友人がパソコンを買いたい、というのでお供したわけですが、どこのショップもお客さんだらけ、ひところは店員の数が客の数を上回っていたのを知っている僕にとっては、もう、どうなっているの? きょうはお祭り? そんな感じ。 しかもこのお客さんたち、見ているだけの人は少なくて、即購入してしまうのだから、そばで見ている僕も「ええっ、そんな早く決めちゃっていいの?」と心配させます。おかげでレジの前は長蛇の列。でも、僕は思うのですが、ひと頃よりもスペックが上がり、価格が下がっているのだから、こう買い方もありかなって。何回もショップに通って、何度も実物触って、その上で購入していた時代は徐々に遠ざかりつつあります。で、こんな感じのユーザーが増えているのを目の当たりにして時代の空気を実感しました。

◎この友人が何を買ったか気になるでしょう。彼は僕がMac使いということをあまり認識していなくて、どうせMacもWinも一緒でしょ、と思ったかどうかは知らないけれど、会社の要求するWinを一台ゲットされました。案の定、インターネットのセットアップに戸惑ってメールが出せるまで3日の時間が必要でした。簡単になっているはずなのに、僕には不思議です。会社、企業というのは何を基準にパソコンを決めるのか分りませんが、今はWinもMacもシームレスに使えるし、オフィスのようなビジネス統合ソフトはどちらでも動くのですがねえ。それじゃあ、なぜMacかというと、それは誰にでも使いやすいからです。ここのところが大きく違います。

◎7月ってのは誰かが予言したのか知らないが、空からいろんなものがたくさん落ちてきます。新幹線乗っていればコンクリートの固まりが落ちてくるし、高速道路の下の道を歩いていれば防音用の側壁鉄板や安全標識までもが落下してきます。ヨーロッパの大昔の時代を生きる彼が数百年後の日出づる国の様子までを予言していたとしたら、まさに御立派です。でもこういう日常生活を支える安全神話が崩れている大きな原因は、やっぱり現代を生きる私達自身の油断にあるような気がします。ほとんどの工事が大きな建設会社が受注した仕事ではなかったかと思います。でもこうした仕事を実際行うのは、受注した大きな会社がやるのではありません。その下請けや孫請け、あるいはひ孫請けといった会社の仕事の流れががまるでピラミッドのようにこの業界には出来ていて、本来トンネル工事など仕事にかけるべきお金の大半がひ孫請けの会社あたりにいくまでに霧散してしまう結果、安全に一番必要な仕事に結果的に手抜きが生じてしまうわけです。工事を請け負った大本である会社や監督官庁は責任を感じるべきです。そういえば以前、政治家とこうした大きな建設会社との関係が取りざたされたこともありました。誰がこういう仕組みに乗って国民の安全を犠牲にしてまで金儲けをしているか、このあたりでじっくり考えてみて、もう一度その仕組みを変える努力をしなければ、いつかは誰かが命を奪われます。監督官庁というものがただの飾りでなければ、とっくの昔に是正されているはずなのですが、変わらないところみると、どうやらやっぱりただの飾りなんでしょうね。それじゃあ、こういう監督官庁に使っている税金も無駄なわけですから、国民は次の新しい手を考えなければなりません。そうそう、確か国民の血税を使ってこうした建設会社が潰れかけた時に助けもしたのは記憶に新しいところです。

◎ニューヨークで開催されるMACWORLD Expoまであと1週間。P1がどんなものかを見てから、というのがこの頃の合言葉です。現行の1999年型新PowerBookG3を買うか、P1を待つか、という人が多いようで、僕の周りの友だちもそんな意見ばかり。それでも冒頭の日本橋界隈はパソコンが飛ぶように売れています。iMacも決して小さくないボックスにも関わらずそれを楽しそうに押して歩く人が見られます。ううう、なんだかすごい。
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<今週の一句>Mac勧め そうやっぱりと Win買われ(mako-rin詠める)
Macさん P1貯金 まだたまらず(字余り。mako-rin歩き疲れて詠める。)

筆者/copy right=フルタマコト
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