CD NEWS07月16日号


毎週日曜発行
   
   mako-rin's CD NEWS     
   
更新日時=2000年07月21日午前08時35分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
  
 
cdnewsjp@yahoo.co.jp  
  

 
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 ◎☆☆☆☆☆「美空ひばりトリビュート」VARIOUS ARTIST  


■01. 悲しい酒 谷村新司 VS coba
■02. 愛燦々 ANRI
■03. 東京キッド Kahimi Karie with Arthur H
■04. 越後獅子の唄 南こうせつ
■05. 私は街の子 泉谷しげる
■06. ひばりの花売娘 ピチカート・ファイヴ
■07. お祭りマンボ 篠原ともえ
■08. 港町十三番地 さだまさし
■09. リンゴ追分 森山 良子
■10. 人生一路 Dribble Water feat.HIBARI
■11. 柔  中西 圭三
■12. みだれ髪 五島 良子
■13. 悲しき口笛 宇崎 竜童
■14. 真赤な太陽 杏 子
■15. 川の流れのようにMillennium VARIOUS ARTIST
produce&arrange 武部 聡志


 早いもので来年2001年に13回忌をむかえる美空ひばり。5月の誕生日、6月の命日が近づくたびにファンは今なおひばりちゃんの声に耳を傾けています。たぶん、誕生日、命日に関わらず年がら年中聞いているんだと思うのですが…。

 これまでいろんな企画アルバムが出ていましたが、フォーク、ロック、ニューミュージックなどさまざまな分野のアーティストによるトリビュートCDは、実はこれが初めてなんですね、意外なことに。

 「美空ひばり」楽曲は、日本コロムビア専属楽曲(!)がほとんどで、門外不出がレコード業界の常識でした。それだけに、これだけのバラエティーに富んだアーティストを集めたところがすごい。クレジットからすると、ゼネラル・プロデューサー、加藤和也・ひばりプロダクション社長と木崎徹プロデューサーの努力の結果だと思う。

 ライナーノーツも実におもしろい。1949年の大ヒット曲「悲しき口笛」を歌った宇崎竜童は、当初、ひばりちゃんが大嫌いだったことを正直に告白している。ロックに夢中だった人がどのようにしてひばりちゃんのレコードを聞き、感激していったかは、ちょっとした短編映画を見ているような味わい深いエッセイでもあります。

 そういう意味では「私は街の子」(1951年)を歌った泉谷しげるのエッセイなんてもっと大変です。どのくらい大変かといえば、mako-rinがちょっとここで書けないほどなんです。どうかアルバムを手にしてこっそり読んでください。

 もちろん、mako-rinにとっても美空ひばりちゃんは、大変インパクトの強い人でございました。「真っ赤な太陽」(1967年)を確かブルー・コメッツ=急逝した井上大輔(忠夫)氏の冥福をお祈りします=をバックに真っ赤なミニスカートはいてテレビで歌っていました。残念ながらまだ家のテレビは色が付いてなかったので黒いミニスカートに見えました。でもレコードは家にありましたね、しっかり。

 なんといってもピチカート・ファイヴファンのmako-rinにとって野宮真貴ちゃんのヴォーカルで収録された「ひばりの花売娘」(1951年)は“是が非でも”聞いておきたいCDアイテム。それでもズルして五番目の「ひばりの花売娘」からいきなり聞くなんて不調法なことはせずに篠原ともえという“お祭り娘”による「お祭りマンボ」(1952年)も含めて最初から最後もじっくり聞きました。

 最後の「川の流れのようにMillennium」(1989年)には、実は野宮真貴ちゃんは出ていないのですが、聞いているうちにもう胸がキューンとして、最後には鼻水か汗か涙か何がなんだかさっぱりわからないほどの混沌の状況になってしまいました。で、懲りずにもう一度聞き直して、またまた渾沌に。そういう意味では実に難儀なアルバムなんですが「20世紀音楽遺産」と印刷されたクレジットになるほど、と賛同した次第。リリース元の日本コロムビアも最高の技術力をもってプレスしているのもうれしい、大オススメ品。

 トリビュート・アルバムと同曲目、同曲順の美空ひばりオリジナル・アルバム「【美空ひばりトリビュート】オリジナル・セレクション」(日本コロムビア、COCP-31081、2940円)も出ています。

 (日本コロムビア、COCP-31003、3675円)


◎☆☆☆☆「恋のハレルヤ大作戦 〜 Mission Code is "G" 」郷ひろみ


■01. Introduction
■02. Go's Theme,Mission Code is "G"
■03. Hallelujah,Burning Love
■04. 愛のためにサヨナラ
■05. 男が恋に出会うとき
■06. 見つめてほしい
■07. きみに、ありがとう
■08. NO MORE FEARS
■09. 初恋
■10. ごめんねって言いたかった
■11. GOLDENFINGER'99
■12. GOLDENFINGER'99〜escape ago go mix
■13. Hallelujah,Burning Love 〜 S.O.N.Y Remix
■14. Hallelujah,Burning Love 〜 Go to Mothership Mix
■15. Go's Theme,Reprise


 1972年11月1日リリースのデビュー・アルバム「男の子女の子」から数えて通算59枚目(ベスト盤を含む)のアルバムがこれ「恋のハレルヤ大作戦 〜 Mission Code is "G" 」。オリジナル・アルバムとしては、前作「心のカギ」(1998年6月)から2年ぶりとなります。

 通称アチチで知られる「GOLDFINGER'99」(なんだか通称アチチの方がすぐに頭に浮かんでくるんだ)の大ヒットによって昨年は、レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞したほか、第50回紅白歌合戦で瞬間最高視聴率(「GOLDFINGER99」を歌い終える午後10時47分に、瞬間最高の56.6%に=ビデオリサーチ調べ・関東地区)を記録するなど再び脚光を浴びているHIROMI GOこと郷ひろみ。

 最近では美女を引き連れて歌いまくっています。郷ひろみが元気だともう一つうれしいのが、御三家(元祖は橋、舟木、西郷)だった西城秀樹、野口五郎なども一緒に話題になることです。野口五郎はサンタナのプロモーションで話題になったりしてなんだかうれしい。五郎クンもそろそろ商売の演歌ではなくて自分の好きなポップスの世界で自由にやればいいのにってよけいなお世話ながら思ってしまいます。

 さて、HIROMI GO。大ヒット曲「GOLDENFINGER'99」はリミックスも含めて、さらに「Hallelujah, Burning Love」などのアップ・テンポのダンス・チューンからじっくり大人の魅力で聴かせるバラードまで、盛りだくさんの65分間。

 1曲目の「Introduction」から2曲目「Go's Theme,Mission Code is "G"」、3曲目「Hallelujah,Burning Love」まではなんだか分からないパワーの中で一気に。はっきり言って、暑い夏に聞くとよけいに暑苦しいぞお。

 でも頭の中はこれで、もうすっかりHIROMI GOを受け入れる準備が整ったといってもいいでしょう。「あとはもうどうでもしてくれぃ」、という気分になりますから、プールに入る前の準備体操、あるいはシャワーって感じ。音のシャワーをくぐれば、そこはもうHIROMI GO Wonderland !!

 筒美京平、楠瀬誠志郎、井上ヨシマサ、康珍化、松井五郎、野村"よっちゃん"義男などの作家陣に加えて、サウンド・プロデューサーでは、鳥山雄司、井上 鑑(ナイアガラ−にはおなじみ)、CHOKKAKUなどが参加しています。

Sony Records、SRCL-4773 、3059円)


◎☆☆☆☆「迷路」Tina


■01. 迷路
■02. 刹那-Dancing in Blue-
■03. YESTERDAY ONCE MORE 
■04. 迷路(Original Track)

 なんだか、この4枚目のマキシシングル「迷路」ってこわいなあ。これまでのTinaと違うなぁ、と思っていたら、TBS系日曜劇場「催眠」のテーマソングなのね。前作「Sunshine Love」が抜けるようなポップチューンな楽曲だったのに、こっちはかなりこもりがちで、ミステリアスちゅうか、暗〜い感じ。

 でも、これも新しいTinaの魅力になるでしょうか。いつもドドドドッとやってきて、元気をドサッと届けてくれるTinaにさらに奥行きが広がったと思います。

 カップリングはタンゴ調の「刹那-Dancing in Blue-」、Tinaが小学生の頃、よく聞いていて、カタカナで耳コピーしてよく歌っていた、というカーペンターズのヒット曲でおなじみの「YESTERDAY ONCE MORE」のカバーも収録。

 いつものTinaを聞きたければ「YESTERDAY ONCE MORE」でしょうか。いつものあのTina節がしっかり聞けます。でも、正直いってここで「YESTERDAY ONCE MORE」が聞けるとは思わなかった。「迷路」「刹那」共に、これまでと違いの振幅が高そうなので、結構この「YESTERDAY ONCE MORE」でバランスとっているのかな、と思った次第。

 (徳間ジャパン、TKCA-71946、1165円)

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Coming Soon


<反省>
◎なんと、今週はついに金曜日まで更新できず。過去最悪の遅れで、あさってまた更新という状態です。遅れて申し訳ありません。

◎夏生まれなのに暑いのが大の苦手。いつも軽い日射病のような感じで、どうか“微熱少年”と呼んでください(笑)。大阪の街はとくにひどくて、もう歩いているだけでアスファルト道路の照り返しで、頭がぼんやりしてきます。夏はとくに絶不調の中で、かなりの低空飛行ながら、なんとかやり過ごそうと思っています。そう書きながら、かなり暑さにバテテおります。

◎「メールマガジン版CD NEWS150号&WEB3万ヒット記念プレゼント」を実施中。感謝は言葉でなく態度で示そうの気持ちです。応募してくだされい。締め切り日ちょっと延長しました。7月29日(土曜日)当日メールデート有効(消印有効みたいなもの)です。抽選で今回も一人にちょっといいプレゼントを差し上げます。サブジェクトに必ず「150号記念プレゼント」と明記して、応募してください。宛先は、
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<今週の一句>騒ぎ過ぎ またもや懲りず ミルク飲む(mako-rin詠める)

筆者/copy right=フルタマコト
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