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夏はやっぱり渡辺美里の季節ですわ。美里は、8月2日に毎年恒例になっている所沢の西武スタジアムで「熱闘’97」と題してライヴをやっています。どもお疲れさまでした。今年で12回目。毎年記録を更新しているわけで素晴しい。これまでのライヴは、ビデオやレーザーディスクにもなって記録映像は残っているのでぜひ見てほしいと思いますねえ。とくにお勧めは、4回目(1990年)。集中豪雨と雷で美里は「雷のバカヤロー」と叫びながらライヴ中断を告げて最後に歌った「My Revolution」の最中に、雷様が迫力満点の粋な効果音を流してくれています。もう全身感動で鳥肌がたちましたねえ。どんなライヴでも決して見られない自然の力を感じました。
そしてこの「夏の歌」は美里御得意のサマーシリーズでかなりハッピーサウンド仕上げになっています。夏に起こる恋愛やら、帰省やら、海とか、入道雲とか、天使の誘惑(by黛ジュン)とか、学校も会社も一斉に休みとっちゃう(おかげで都心は静かになる、この時に逆に仕事をしていると静かな環境で実にホッとするのです)この暑くてどうしようもない時期を実に楽しげに歌ってくれます。蝉の鳴き声をバックに美里の歌を聞いているとしたたり落ちる汗さえもいとおしい感じになるのです。ううう、でも暑いなあ。夏だもん。(EPICソニー、ESDB-3776、1020円)
そして蘭々。この子もなんだか夏の雰囲気。年中夏の雰囲気がしますねえ。このところちょっと大人っぽい歌が続いていましたが、こういう「Shoobie Doobie Doing !」というようなファンキーな歌をやらせたら、「どんぴしゃり」なんですね。実に小気味よく歌っています。歌唱力がなかなかのもので、もしカラオケで挑戦したら、なかなか蘭々のようにうまく歌えませんよ。それなのにさりげなく簡単そうに歌ってしまっているところがすごい。なんでもできると信じ込めばできるのだ、それでいいのだ(byバカボンのパパ)、という深く考えるより、人生単純にいこうっていう蘭々のありがたい教えでございます。
カップリングもブギのリズムにのって、さらに難しい「大目に見てよ!」。これはもう練習するしかない、カラオケをマスターするにはねえ。転んでも転んでも、立ち上がる、にっこり笑って立ち上がる。不屈の人生(なんだか演歌みたいですが、これまためっぽう明るい歌)を応援します。美里の歌も蘭々の歌もきっと夏バテに強力に効くカンフル剤だと思います。(Oo Records、OODO-5028、1020円)
そして、夏をさわやかな気分に変えてくれる一枚を紹介しましよう。sinonの新しいミニアルバム「Wanna be Free」。いきなりの「Wanna be Free」の歌声からして爽快そのものです。パッと明るく、湿度もなくカラッとしたsinonの声は、暑さのかげろひが舞う中での氷柱のような存在。sinon自身が書いた「Wanna be Free」の歌詞は、解放感にあふれていて、とってもスケールが大きくて、聞くものを勇気づけてくれます。このミニアルバムでは全6曲中、この曲だけがsinonの手になるもの。この調子でもっと曲をかいていけばいいと思います。そして「Happy Birthday」。なんかの拍子に自分の誕生日を忘れられたら…、やっぱ嫌だな。(実は昨年、私は家族に忘れられていました、その時悔しくて(というか寂しくて)、誕生日であることを自分から言わなかったのですが(翌日言った)、それと同じ気持ちがこの歌の中に込められています。まあ、あれから一年たちますが、今年は、ちゃんとみな覚えていてくれるだろうか? ははは、そう8月5日は私のBirthday。なんだか不安ですなあ、今年も。トイレのドアーにでも紙に書いて貼っておこうかしらん。(フォーライフ、FLCF-3690、2039円)
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