CD NEWS08月10日号

毎週日曜発行(すまんのう、ちょっと遅れて)
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1997年08月11日午後10時57分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp

  • 「王様の宝箱」王様

     夏はやっぱりビーチボーイズ聞かないと、気分になりませんわ。でも、本家本元のコーラスも最高だけど、パロディーというのでしょうか、一連の王様の手になるビーチボーイズサウンドもなかなか楽しめるのですよ、直訳(横にオリジナルの歌詞が付いているので対訳できます)英語を楽しみながら、「コリャ英和」もびっくりの王様翻訳は、受験生を勇気づけるかもしれません。たしか王様は上智だったけ。タイトルだけでも「波乗り米国」「たの たの たのしい」「オイラはコロがす」「波乗り娘」「いい振動」「かわいいホンダ」「カリフォルニアの娘さん」「神のみぞ知る」「素敵だね」ときてしまうもんね。(もちろん「SURFIN' U.S.A」「FUN,FUN,FUN」「I GET AROUND」「SURFER GIRL」「GOOD VIBRATION」「LITTLE HONDA」「CALIFORNIA GIRLS」「GOD ONLY KNOWS」「WOULDN'T IT BE NICE」が原題であることは、想像がつきますねえ)。この調子で歌詞も彼なりに解釈しているのが素晴しい。王様はコーラスも山達なみに多重録音で再現しようとしているのですが…。万事この調子で、ジョン・レノンもグランド・ファンク・レイルロードも、解釈されているわけで、こうしてベスト盤という形で聞いてみると、王様のつくる世界もなかなか奥が深いと思いました。まじめな洋楽ファンは怒るかもしれませんが、芸になっています。この調子でこの先も独自の王様の世界を構築していけば、新しいジャンル「王様風」を生み出すと思います。それにしても濃いですわ。歌詞までも暑いなあ(一部)。しかたないか、夏だもんねえ。(FUNHOUSE、FHCF-2366、2548円)


  • 「タイムマシーン」CHARA

     キュートなミラクルヴォイスをじっくり楽しみたいならCHARA しかいないだろう。CDプレーヤーが回転し始めて、甘く溶けるような歌声が流れるとたまらなくなります。なんだか、自分が「またたび」を見た猫のようになってしまいます。トロトロになるのを分かりながら聞いてしまう(猫もきっとまたたびを見ながら、アッ、イカンなあと思いながらそばに行ってレロレロになってしまうのでしょうか)。いやあ、暑い夏は、これやねえ。CHARA ですわ。ぼくは昼寝とCHARA の歌声が好き。いい気分のまま、カップリングの「私はかわいい人といわれたい」に飛び込む。ジャズ風のアレンジ最高。もう目が開けられない、睡魔が襲う…、あっちゃあ〜、気がつけば、眠り込んでおりました。いいわけじみているけれど、つい水の国から夢の国に行ってしまったのですね。またまた CD NEWSの発行が月曜日に入ってしまいそうです。みんなCHARA じゃなくて、ぼくが悪いのですが。幸いにして、プレーヤーのリピートボタンを押していなかったので、長時間寝込まなくて済みました。それにしても、寝覚めの良いこと。やっぱり疲れた体には彼女のミラクルヴォイスが一番のようです。待望のアルバムは9月下旬となりそうです。(EPIC/SONY、ESDB-3774、816円)


  • 「HIGH PRESSURE」T.M.Revolution

      さてT.M.Revolutionであります。一人ユニット(?)でもT.M.Revolution。西川貴教だけどT.M.Revolution。なんだかよくわかりませんが、西川の屋号は、西川きよし師匠の弟子筋のものではありません。でも、本人はそのへんの吉本の芸人よりオモシロイ。中には本当にミュージシャンと信じていないファンもいるほど。ファンなんだけど、えらく歌のうまいお笑いさん、と思っている人もいます。ちゃういうてんのに、ミュージシャンや、いうてんのに。しゃべりを始めるとダウンタウンも及び腰になるほど。独特のギャグで、間のとり方なんかもう最高で、若い芸人は勉強する価値が絶対あると思うのですが、たぶん、近江芸人の天性の血がこうさせるのでしょう。だから真似しようとしてもきっと無理です。商いもお笑いも近江人が本気でやったら大変ですもん。で、音楽業界でも大変なことになっています。急激に音楽チャートが上昇している中でのこの新曲。「HIGH PRESSURE」は浅倉大介くんの作品(実にドライヴ感あふれる曲は素晴しい)で、近くの中学生が一日中かけているので、ぼくはすっかり覚えてしましました。サビ部分だけでなくほとんどカラオケO.K.状態です。それにしても、T.M.Revolution、なぜか歌い出すと完璧な2枚目になっています。それがまた決まっています。おそるべしT.M.Revolution。西川だけどT.M.Revolution。西川だけど布団屋さんとは関係ない。このシングルかなりT.M.Revolutionの世界らしくって、リミックスものと歌抜きトラック(カラオケですね)もあって「HIGH PRESSURE」ざんまいできる仕掛けになっています。ちなみにT.M.Revolutionはタカノリ・メイクス・レボリューションのことです。なんのことかさっぱり分かりませんが、売れております。ううううう〜む。(Antinos Records、ARDJ-5049、816円)


    次号、Coming Soon


    <反省>  では、誕生日ネタを。なんとまあ、今年のバースディーは、大雨襲来でえらいことになりました。畑を隔てて家の隣の大宮川が近年にない大氾濫(はんらん)を起こしまして、収穫寸前のトウモロコシ、コスモス、シソ、菊などが可哀そうに壊滅状態。土砂が畑一面を覆ってしまい、この土を排除がてらに急遽(きゅうきょ)、雨の中、土のう作りにかり出されました。肉体労働奉仕をしまして、久しぶりに疲労コンパイでダウンしました(体力ありませんからね)。今も土のうが川沿いに並んでいます。幸い家までは水が入ってきませんでしたが、近所では、床下浸水、がけ崩れなどが発生、誤って川に落ち亡くなった方とかもいて、緊急連絡として、ホームページのトップページでもニュースをお伝えしました(ご覧になった方はたぶん50人ほどでしょうけれど)、本当に大変でしたから。御心配くださった皆さん、ありがとうございました。m(__)m。てなわけで、誕生日は吹っ飛び、いつでも夜中に近所の自治会館に避難できるよう非常用のカンパン入りのデイパックと懐中電灯を握りしめながら、1時間ごとに、大宮川の監視をしておりました。その後台風がきましたがたいした被害はなく、大宮川はこの雨で泥などが一掃されたようで、大変美しくなっています。

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    <今週の一句>土のう作り 慣れぬスコップ 腰いため
    ナイアガラ そろそろまだか ナイアガラ(mako-rin詠める)

    筆者/copy right=フルタマコト

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