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大ヒットアニメーション「CAT'S EYE」(原作・北条司)が実写版の映画としてよみがえります。監督は「夢みるように眠りたい」でおなじみの林海象監督。長女・泪役には、藤原紀香、二女・瞳役に稲森いずみ、三女役は、内田有紀といった出演者。こうなれば当然、テーマソングは、テレビアニメ「CAT'S EYE」の大ヒット曲を作った杏里しかいませんねえ。映画ですから、さらにパワーアップして「-2000-」バージョンとなりました。きっとイントロを聞いただけでワクワクする人もいるはず。全国東宝系劇場で8月30日からロードショーとなります。スピード感あふれるサウンドアレンジは、ANGELA JOHNSON For Cooly's Hot Box。ミキシングはGO HOTODA、ギターにはスティーヴィー・サラスが参加。もちろん杏里がプロデュース、サウンドプロデュースには小倉泰治というコンビは変わりません。
映画はまだ見ていませんが、このサウンドを聞いていると、なんだかサイバースペースあふれる大都会で、キャッツ・アイの3人が最新鋭の武器と知恵を使いながら“大活躍”する様子が想像できるようです。シングルジャケットのイラストレーションはたぶん映画にも使われるのでしょうけれど、かなりBATMANを意識しているようで、不気味な中にセクシーさを秘めています。(フォーライフ、FLDF-1636、1020円)
「東京life」以来イメージキャラクターのカッパマークがすっかりおなじみになってしまったスピークの第3弾シングルは「カナヅチ人生、あなどるな」。なんだか訳のわかんないタイトルは彼女たちの相変わらずの絶好調ぶりを示唆しているようでとってもうれしい。まあ、そうは言っても、訳わかんないではCD NEWSにならないので、邪道ながら歌詞をながめます。
ははは〜ん、泳げば沈むカナヅチを人生にたとえているわけですな。うまい、座布団3枚。人生を自由型でスイスイ泳ぎ渡っていく人がいるかと思えば、こちとら我流よ、バタ足、犬かき、もがいている、沈んでいる、いやかろうじて泳いでいる、といった人生泳法を歌にしています。なんだか悲惨ではあるのですが、周囲の目? そんなことはほっとけ、マイペース。決してイルカのようにうまく泳いでいるつもりはないのですが(でも頭の中ではイルカのようにしなやかに泳ぎたい、生きたい、と思っています)、この人生満更でもない、と最近つくづく思っているのです。好きなあなたが救い、あなたがいるから溺れない、人生の命綱…こんな歌。千井塔子のパワフルヴォーカルが泣けます。暑い夏にふさわしい、全国のカナヅチロックファンに贈る熱い歌。それにしても、このシングルのジャケットカバー、凝りすぎなのか、手を抜いているのかこれまたさっぱりわかりませんが、このセンス、ぼくは好き。こんな掛軸ほしいですねえ。(Oo Records、OODO-5030、1020円)
パソコンの世界で「HYBRID」といえば、Macintoshでもウインドウズでもどちらでも使える便利な仕様になっているアプリケーションソフトなどのことを指しますが、そんなことを思い浮かべるタイトルでファーストアルバムを出したのが、関西を中心に徐々に全国的にのろしの煙が上がりつつあるCURIO。 メンバーは、NOB(Vocal&Sax)、AJA(Guitar)、KASSAI(Bass)、BRITAIN(DrumsS&Programing)の4人。サウンドそのものがなんだか懐かしい、どこか20年以上も昔のフレーバーがあるのは、4人がビートルズをはじめとするそうした時代の音が好きだからだろうか。でも、CURIOの音は悪くない。非常になごむ感じ、あるいは落ち着いて楽しめる、といえばいいのでしょうか。しかもちゃんと新しいところもしっかり押さえているところが心憎い。アナログとデジタル両方の良さを取り混ぜて、あるいは、新旧の音の良さを取り混ぜて、まさに「HYBRID」そのもの。今なおファンの多い「はっぴいえんど」を彷彿(ほうふつ)させる「君のすべてを見ていたい」など彼らの音作りのセンス、ちょっと見逃せない、と思う。( EPIC/SONY Records、ESCB-1833、2854円)
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筆者/copy right=フルタマコト cdnewsjp@yahoo.co.jp