CD NEWS08月17日号

毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1997年08月17日午後09時07分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
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  • 「CAT'S EYE -2000-」ANRI

     大ヒットアニメーション「CAT'S EYE」(原作・北条司)が実写版の映画としてよみがえります。監督は「夢みるように眠りたい」でおなじみの林海象監督。長女・泪役には、藤原紀香、二女・瞳役に稲森いずみ、三女役は、内田有紀といった出演者。こうなれば当然、テーマソングは、テレビアニメ「CAT'S EYE」の大ヒット曲を作った杏里しかいませんねえ。映画ですから、さらにパワーアップして「-2000-」バージョンとなりました。きっとイントロを聞いただけでワクワクする人もいるはず。全国東宝系劇場で8月30日からロードショーとなります。スピード感あふれるサウンドアレンジは、ANGELA JOHNSON For Cooly's Hot Box。ミキシングはGO HOTODA、ギターにはスティーヴィー・サラスが参加。もちろん杏里がプロデュース、サウンドプロデュースには小倉泰治というコンビは変わりません。

    映画はまだ見ていませんが、このサウンドを聞いていると、なんだかサイバースペースあふれる大都会で、キャッツ・アイの3人が最新鋭の武器と知恵を使いながら“大活躍”する様子が想像できるようです。シングルジャケットのイラストレーションはたぶん映画にも使われるのでしょうけれど、かなりBATMANを意識しているようで、不気味な中にセクシーさを秘めています。(フォーライフ、FLDF-1636、1020円)


  • 「カナヅチ人生、あなどるな」スピーク

     「東京life」以来イメージキャラクターのカッパマークがすっかりおなじみになってしまったスピークの第3弾シングルは「カナヅチ人生、あなどるな」。なんだか訳のわかんないタイトルは彼女たちの相変わらずの絶好調ぶりを示唆しているようでとってもうれしい。まあ、そうは言っても、訳わかんないではCD NEWSにならないので、邪道ながら歌詞をながめます。

      ははは〜ん、泳げば沈むカナヅチを人生にたとえているわけですな。うまい、座布団3枚。人生を自由型でスイスイ泳ぎ渡っていく人がいるかと思えば、こちとら我流よ、バタ足、犬かき、もがいている、沈んでいる、いやかろうじて泳いでいる、といった人生泳法を歌にしています。なんだか悲惨ではあるのですが、周囲の目? そんなことはほっとけ、マイペース。決してイルカのようにうまく泳いでいるつもりはないのですが(でも頭の中ではイルカのようにしなやかに泳ぎたい、生きたい、と思っています)、この人生満更でもない、と最近つくづく思っているのです。好きなあなたが救い、あなたがいるから溺れない、人生の命綱…こんな歌。千井塔子のパワフルヴォーカルが泣けます。暑い夏にふさわしい、全国のカナヅチロックファンに贈る熱い歌。それにしても、このシングルのジャケットカバー、凝りすぎなのか、手を抜いているのかこれまたさっぱりわかりませんが、このセンス、ぼくは好き。こんな掛軸ほしいですねえ。(Oo Records、OODO-5030、1020円)


  • 「HYBRID」CURIO

      パソコンの世界で「HYBRID」といえば、Macintoshでもウインドウズでもどちらでも使える便利な仕様になっているアプリケーションソフトなどのことを指しますが、そんなことを思い浮かべるタイトルでファーストアルバムを出したのが、関西を中心に徐々に全国的にのろしの煙が上がりつつあるCURIO。 メンバーは、NOB(Vocal&Sax)、AJA(Guitar)、KASSAI(Bass)、BRITAIN(DrumsS&Programing)の4人。サウンドそのものがなんだか懐かしい、どこか20年以上も昔のフレーバーがあるのは、4人がビートルズをはじめとするそうした時代の音が好きだからだろうか。でも、CURIOの音は悪くない。非常になごむ感じ、あるいは落ち着いて楽しめる、といえばいいのでしょうか。しかもちゃんと新しいところもしっかり押さえているところが心憎い。アナログとデジタル両方の良さを取り混ぜて、あるいは、新旧の音の良さを取り混ぜて、まさに「HYBRID」そのもの。今なおファンの多い「はっぴいえんど」を彷彿(ほうふつ)させる「君のすべてを見ていたい」など彼らの音作りのセンス、ちょっと見逃せない、と思う。( EPIC/SONY Records、ESCB-1833、2854円)


    次号、Coming Soon


    <反省>  先々週から、CD NEWSは、メールマガジンとしても活動しはじめていて、毎週楽しみにしてくださる人達に直接お届けしています。でも、インターネットでCD NEWSを始めて以来ずっと欠かさず書いている、この<反省>の部分は、この欄をご覧になった方だけに読んでいただこう、とメールマガジンでは割愛しております。インターネットとメールそれぞれになんらかの違いがないとおもしろくないでしょうから、メールマガジンしか書かないネタも考えなくっちゃ▽東京の斎藤さんをはじめ何人かの方から、Appleとマイクロソフトが手を握ったことに対してどう思うか、っていう質問がきています。間もなくアップデートする「I'm…」のコーナーで思っていることを書こうと考えていますが、いまだにショックが強く、ここしばらくAppleのことばかり考えています。皆さんの率直な考えもお聞かせいただければ幸いです▽ここしばらくといえば、日本橋を探検することが多く、1週間に1度くらいは顔を出しています。そのおかげあってパソコンとその周辺の機器について価格をほぼ覚えております。なんの得もないけれど、周囲の友人でこれからハードディスク買ったりする人にとっては、かなり有益な情報らしくて、ホットラインである携帯電話に問い合わせがかかってきます。それはもちろん楽しいことなんですが、いつも間が悪い。満員電車揺られている最中とか、会社でMacを起動させたばかりとか、なんだか心落ち着かない時を狙ってかかってくるみたい

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    <今週の一句>携帯を オフにできない わが身かな
    ナイアガラ まだ見ぬ ナイアガラ(mako-rin詠める)

    筆者/copy right=フルタマコト

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