CD NEWS08月24日号

毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1997年08月24日午後09時07分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp

  • 「緑の街」小田和正

     小田和正の第2回監督作品「緑の街」(主演=渡部篤郎、中島ひろ子)がクランクアップし、いよいよ8月30日に神戸国際会館ハーバーランドプラザを出発点に1998年2月中旬までのスケジュールで、全国160カ所で上映されます。上映方法は、既存の映画会社の配給網を使わず、全国の会館、ホール(ということは、必ずしも映画館がなくても上映できるわけ)を使うので、あなたの町の近くにもくるかもしれませんね。

    仲間でひとつの夢、この「緑の街」では映画を作っていこうというストーリーで、小田監督らの実際の映画作りともシンクロしているようでおもしろい構成と思います。映画の中にさらに映画を撮っているわけで、当然、劇中劇もあってその映画内映画にもテーマソング(「緑の街」挿入歌として発売されているシングル「遠い海辺」がそれ)があって、この「緑の街」の主題歌と共に、二重に小田サウンドを楽しめる仕掛け。サウンド的には、かなり内省モードで、遠い日の記憶、感傷、いつまでも変わらない君への想いが錯綜しながら、変わらぬ自分でありたいとの想いも込められています。男の純情っていうのでしょうか。困ったものです。小田節に、きっとまた泣いてしまう人(女性とは限りませんね)が出るかもしれません。

    カップリングは、日産自動車「エルグランド」のCFソングにも使われている「風のように」。この歌にも、誰よりも好きだった君への想いが込められています。初恋のひと? だろうか。 風のように、やわらかく、しなやかに生きている君へのあこがれ。とってもロマンチックなんですが、叶えられなかった恋だけにセンチメンタルな想いがより一層強く残ります。こういう気持ちってあなたも一度はなったことがあるはずですよ? 何? そんな気持ちなったことがない。えらくまあ強情に否定なさるのですねえ、照れなくてもいいのに。違うって、えええ!?、初恋の人と結ばれたから…、あっ、なるほどねえ、そういう人もいますねえ。それはそれはようございました。(FUNHOUSE、FHCL-2006、1100円)


  • 「SUPER SOUL」FANATIC◇CRISIS

     暑い夏には、熱々のうどんとか、スパゲティーとか、昆布茶(なかなか枯れた趣味でしょう)とか外気温を弾き飛ばし、よけいに汗が噴き出すようなものがかえって刺激となって体力保全にはよいかもしれませんねえ。

     で、もう聞いているだけで暑苦しい(と、いったらファンから怒られるか。先日も某アーティストの熱烈ファンからお叱りのメールもらったばかりだもんね、自重が大事)と自信を持って御奨めできる1曲がFANATIC◇CRISISのデビュー曲「SUPER SOUL」。ぐぐっと引っ張ってくれるビート感あふれていて気に入って、僕は団扇片手に涼しげに聞いていたのに、そばを通りかかった人から「なんて暑苦しい曲!」と言われたのですね。いいじゃないのって僕は思うけれど、人の感想も大事ですから、素直に書いておきましょう、はい。その代わり、「SUPER SOUL [Vox Less Version]」はかなり涼しげなインストものになっていてバランスが取れています(全然フォローになってない?)。なになに、こんなの序の口、生姜入りあんかけうどん(岡山の皆さん、あんかけうどんってわかりますか? 昔、岡山で「あんかけうどん」頼んで、「そんな甘いもの、うどんに入れられん」ってNHKドラマ「あぐり」の口調でマジに怒られたことがあった)を大盛りで食べた程度、というくらいの熱烈アツイの大好き、という人にはカップリング曲の「サーカス」がよろしいようで。FANATICという「熱狂的な」という彼らのバンド名を裏切らない熱気が伝わってきて、僕もひゃーアツイ。ちなみにこの5人組かなりビジュアル度が高い。(フォーライフ、 FLDF-1631、1020円)


  • 「BAKU」陣内大蔵

     では、これこそは本当のさわやかサウンドを紹介します。もう今や大ベテランの陣内大蔵です。このCDがトータル19枚目のシングルです。昨年、徳間ジャパン・コミュニケーションズに移籍して活動しています。くせのない伸び伸びした歌声は、きっと女性を中心にファンが多いはず。新曲「BAKU」は、二人の恋愛の中に、悠久の自然である空、海、大地を持ってきて、再び二人の世界に返すという、えらくスケールのでっかい歌なのです。でも、ゆったりとした気持ちで聞くことができ、忙しい毎日のちょっとした空き時間に聞くと身も心もリフレッシュすること間違いなしの楽曲です。タイトルの「BAKU」は、もちろん夢を主食として生きているといわれる動物、貘のことです。夢多き若者、カップルをも想像させて、タイトルも暗示的でおもしろいと思います。(徳間ジャパン・コミュニケーションズ、TKDA-71223、971円)


    次号、Coming Soon


    <反省>  どうもMacは、現在ハイエンドマシン以外は沈黙を続けています。ハイエンドはもちろんユーザーの一人として気になりますが、とても簡単には購入できない高い値段なので、なんか実感がわかない、というのが正直な感想。それより、とっても安くなったハードディスクとか、相変わらずうれしい安値のメモリなどちょっと頑張れば、手の届く周辺機器モノの方が気になります。さて、年末にかけてパワーブックなどの市場に互換機が登場するのか、あるいはもっとおしゃれなデザインのPerformaが誕生するのか、ひょっとしてカラクラがPC603を積んで互換機メーカーから発売されないか、など勝手に期待しているのです。ユーザーの立場からすれば、性能が良くって、安いというのが何よりもうれしい。でも、あんまり安くなりすぎて、共倒れになるのも心配だし、そこそこの値段で買えて、さらに今本国アメリカで評判の最新OSのMacOS-8が使えたらいうことなし▽先日も日本橋をうろつき、店頭でデモンストレーションされているMacOS-8にわたしゃ釘付けになっていたんですから。ソフトメーカーのみなさん早くMacOS-8対応バージョンのアップデートよろしくお願いしますね。

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    <今週の一句>OSを 7.6 にした途端 8人気
    ナイアガラ キングトーンズも 監修し(mako-rin詠める)

    筆者/copy right=フルタマコト

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