毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=2000年08月15日午後00時20分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆☆「【美空ひばりトリビュート】オリジナルセレクション」美空ひばり
■01. 悲しい酒 1966年
■02. 愛燦々 1986年
■03. 東京キッド 1950年
■04. 越後獅子の唄 1950年
■05. 私は街の子 1951年
■06. ひばりの花売娘 1951年
■07. お祭りマンボ 1952年
■08. 港町十三番地 1957年
■09. リンゴ追分 1952年
■10. 人生一路 1970年
■11. 柔 1964年
■12. みだれ髪 1987年
■13. 悲しき口笛 1949年
■14. 真赤な太陽 1967年
■15. 川の流れのように1989年
CD NEWS2000年7月16日号で紹介したフォーク、ロック、ニューミュージックなどさまざまな分野のアーティストによるトリビュートCD「美空ひばりトリビュート」のオリジナルセレクションの方もやっぱり紹介しておきましょう。このアルバムを聴くとやっぱり美空ひばりはJ-POPだなあと強く感じたからです。
こうしてオリジナルの音源を一曲一曲聴いていると、もし美空ひばりが今もまだ健在で、前述のトリビュートアルバムでピチカート・ファイヴや宇崎竜童ら多くのアーティストらが披露したアレンジでもう一度新しくレコーディングしたら、きっと多くのJ-POPファンをうならせるのでは…、と想像し、それが叶わないのがとても残念なです。
それにしてもオリジナル音源に忠実に再現しているので一部に針が飛ぶような箇所があったり、モノラルサウンドだって出てきます。でも、きっと幼い日のひばりちゃんが歌っている(それにしても天才少女と言われた理由が納得できる歌のうまさです)のが浮かんできます。お盆のせいでしょうか。亡くなった人たちが愛唱していた理由が今になってよくわかります。
モノラルサウンドの中で急に「人生一路」なんていうステレオサウンドを思いっきり意識した楽曲が出てきて、その音の広がりに再び驚いたり(なんだかこのあたりの技術って昔の方がすごかったのでしょうか?)、途中浮かんでは消えた4chサウンドとかも思い出して、いろんなことをしみじみ思い出しております。
さらに、当時アップテンポな曲だなぁと感じた「真赤な太陽」の結構ゆったりしたテンポに驚きつつ、そういや、昔々、今は無くなってしまった大津港そばの「京阪レークセンターパノラマプール」のB.G.M.によくかかっていたことを思い出しました。
そういやあの頃、グループサウンズとかいってプールサイド特設ステージでエレキギターを演奏していたバンドがあったぞ。演奏を楽しみに後で見に行こうと思っていたら、プールへの滑り台(今はスライダーとかいうのかい? 昔はコンクリートでできておりました)への度重なるリピート行動のため水泳パンツに大きな穴を空け泣く泣く撤収したのを昨日のことのように思い出してしまった。恥ずかしい記憶が生きております。その時にも流れていたのではないか「真赤な太陽」。嗚呼。
多くのアーティストたちが影響を受けた美空ひばり。機会さえあれば「トリビュート」版と「オリジナル」版の両方を聴いてほしいと思います。
(日本コロムビア、COCP-31081、2940円)
◎☆☆☆☆「手のなるほうへ」鈴木 朋
■01. にわとりツアー
■02. サボテン人間
■03. 手のなるほうへ
■04. 魚のきもち
■05. あのね、ごめんね(album version)
■06. 風になる
■07. 夕日の魔法
■08. パーフェクトサークル
■09. ぼくはそれなりに
■10. 月にとぶ
■11. 小さな花
なんだか、とっても懐かしい歌声が帰ってきたような気がしました。でも歌っているのは新鋭の女性シンガーソングライター、鈴木朋です。耳を澄ませて聴いているとあの若き時代の矢野アッコちゃんを思い出してしまう人もいるかもしれません。実に自由奔放の才能がそこここにほとばしっていてぐんぐんリスナーを惹きつけていきます。
もちろん矢野アッコちゃんとはまた違った才能なので、どちらのファンもきっと満足してしまうのではないかと思います。マキシシングル「パーフェクトサークル」(2000年1月21日リリース、SRCL-4741、1221円)、シングル「あのね、ごめんね」(2000年7月19日リリース、SRCL-4840、1020円)という二枚に続くアルバムには、音楽ウェブサイト「Sony Music Online Japan」の試聴コーナーに爆発的アクセスが殺到したシングル曲「あのね、ごめんね」やデビュー曲の「パーフェクトサークル」、ゲームミュージック「ポポロクロイス物語 II」のテーマソング「小さな花」など計11曲が収録されています。
関西在住のラジオ好きファンには「パーフェクトサークル」はきっとなじみ深い楽曲でしょう。関西のAM5局(MBS、ABC、OBC、KBS、AM KANSAI)の1月パワープレイ曲「Monthly A-MUSIC」になっていた(つまりヘヴィ−ローテーション曲として各局でどんどんかかっていた)からです。
ピアノの弾き語りのような楽曲もアッコちゃんを彷佛させますが、好きなミュージシャンが奥田民夫というあたりこれからの活動が実に楽しみで、注目しておきたい一人でしょう。本人写真を見てさらにびっくり!
とっても小柄なうえにベビーファイスで(どうみてもティーンエイジャーにしか見えない)、楽曲のインパクトの強さとほとんど一致しないところが、さらに謎が深まってよけいにいいではありませんか。「魚のきもち」、どこか心地良くって思わず水面から飛び出し2回転半ジャンプを披露してしまいそう。
(SMe Records、SRCL-4876、3059円)
◎☆☆☆☆☆「Master Of Chant」GREGORIAN
■01. ブラザース・イン・アームス
■02. スカボロー・フェア
■03. ティア−ズ・イン・ヘヴン
■04. スティル・アイム・サッド
■05. 男が女を愛する時
■06. ナッシング・エルス・マスターズ
■07. フェイド・トゥ・グレイ
■08. ルージング・マイ・レリジョン
■09. ヴィエナ
■10. サウンド・オブ・サイレンス
■11. セバスチャン
■12. ドント・ギヴ・アップ
■13. 終わりなき旅(日本盤のみボーナストラック)
■14. セイブ・ア・プレイヤー(日本盤のみボーナストラック)
1993年から94年にかけてスペインを中心にベストセラーを記録した「グレゴリアン・チャント(グレゴリオ聖歌)」。94年には全世界のチャートを揺るがした音楽集団「ENIGMA(エニグマ)」(“謎”の意味)のファーストアルバムは、グレゴリアン・チャントに影響を受けており、24カ国でアルバムチャート1位、ゴールデン・ディスク46、プラチナディスク18を獲得しています。
そのエニグマの創設メンバーの一人として音楽界に旋風を巻き起こし、ヨーロッパ各国で作曲家、プロデューサーとして活躍するフランク・ピータソン(「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」の作者。エニグマのデビューアルバム「MCMXC a.D.(サッドネス)」でのクレジットはF.Gregorian)が、約十年間あたためてきたGREGORIANをついに発表しました。
グレゴリアン・チャントは、聴く人の心をそっと包み込むような、とても荘厳で神秘的な声が一番の魅力でしょう。この声に接すると、誰もが心に安らぎを感じるのではないかと思います。20世紀のロック、フォークの名曲が、グレゴリア聖歌の手法とコンピューターテクノロジーの融合で再び甦ったわけです。英国のロンドン、ケンブリッジ、オックスフォ−ド、バ−ミンガムなどの教会から選ばれた聖歌の達人の声に落ち着く人も多いはずです。
トータル71分23秒のボリュ−ム、日本盤には、「終わりなき旅」(アイルランド出身のU2の1987年のヒット曲)、「セイブ・ア・プレイヤー」(デュラン・デュランのヒット作品「リオ」に収録されている曲)の2曲がボーナストラックとして付いています。日本でもヒット兆しがあります。
(Network Records、NXCA-00010 、2940円)
<反省>
◎WEBやメールマガジンで公表することにした体重ですが、8月15日現在、68キロになりました。1日が70キロでしたから自分でいうのもなんですが、結構努力したほうだと思います。この間にやったことは、職場で隣席のおおにしさんの勧めにより、肝機能回復のために「ウコン茶」に切り替えたこと。会社の売店だけでなく、大津のスーパー平和堂でも売っていたので、これで大丈夫、と油断したのがいけなかった。なんと平和堂坂本店ではもう売っていない。いつの間にか撤収してしまって、体に悪そうな清涼飲料水が並んでおります。店の見識を高く評価していたのにありゃりゃ、という感じ。
◎そのほか、禁酒。これが辛い、誘われるともう、どうにもこうにも非常に辛い。ましてや一杯飲みに参加してウーロン茶でも飲んでいるような場面を想像するだけで熱でそう。今度誘われたら、ウコン茶持ち込みでいきましょうかねえ、うーん。そして、禁ミルクの方の呪縛は徐々に解けてきた。代わりにトマトジュース(あのキリンビバレッジ製ではなく、老舗のカゴメ製)を飲むことにしております。トマトジュース方面もあおりをくってスーパーでの売れ行きが不振なようです。
◎この夏は、いろんな食べ物に問題が発生して、回収騒ぎになっています。騒ぎになった食品(リコール隠しの車もありましたね)一覧表を誰か作ってみてください。うがった見方をすれば、表面に出ないようにこれまでメーカー側が一生懸命“もみ消して”いただけで、本当の問題は日常化していたのではないでしょうか。これだけ次から次にありとあらゆるいろいろな製品に問題が発生しているということは、製造行程上の不衛生が常態化していたばかりでなく、消費者に対するとんでもない奢りが今も続いているのでは、と本当に心配になってきます。でも、消費者はメーカーが思っているほどバカではありませんから、その点を十分踏まえてものづくりしてもらわないと、今後一切財布からお金は出さないと思います。少なくとも僕はそのつもりです。
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<今週の一句>誕生日 熱が下がらず 寝込みまくり(mako-rin詠める)
筆者/copy right=フルタマコト
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