CD NEWS08月26日号


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毎週日曜発行
   
   mako-rin's CD NEWS     
   
更新日時=2001年10月13日午後01時30分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp


 
CD印の飾り棚線マーク  

◎☆☆☆☆☆「Timeless」福富幸宏


■01. Love Each Other
■02. Play Back
■03. The Spinning Wheel
■04. Just A Dream
■05. Missing
■06. Experience
■07. In Time
■08. Rest of Everything


 「世界のトップクリエイタ−も驚くそのセンスとクオリティー!『ボーダー・ブレイカー』福富幸宏渾身の時空を超えた、まさに『TIMELESS』なワールド・スタンダード大作」という位置付け。エイベックスからは通算2枚目のアルバムとなります。

 全くもって非の打ち所がない一枚といえそうです。躍動感あふれるパーカッションをフィーチャ−した「Love Each Other」は、そのまま2曲目の「Play Back」にもつながっていき、有無を言わさずリスナーを飲み込んでいきます。

 黄色と黒の縞模様といえば関西人にはすっかりおなじみのあの球団のシンボルマークですが、この黄色と黒の縞模様でアルバムジャケットが仕上がっています。単なる模様と思っていたら、ある角度から眺めるとしっかりと福富幸宏の顔が立ち現れてきます。一度見てしまうとすぐに顔写真と分かるのですが、見落とす人は多そうな気がいたします。関西ではその色模様が気に入って数枚の売り上げが伸びそうな感じ。

 おしゃれでちょっとハードボイルドで、かっこいい一枚と友人にすすめられそうです。ヴォ−カル曲も洗練されていてうなってしまいますよ、きっと。

 福富幸宏の最新のプロフィールによれば、国内ダンス/クラブ・ミュージック・シーンの黎明期である1980年代後半からクラブ「GOLD」、「ZOO」、「CAVE」などでDJとして活動を開始。プロデュース、アレンジ、コンポーズ、プログラミング、リミックスと、ミュージック・プロダクションに於ける全てのプロセスを総括できる数少ないクリエーターとして頭角を現わす。

 2000年7月に発売された通算4枚目のフル・アルバム「On A Trip」は、デモ・トラック段階からGlies Petersonに「Straight No Chaser」チャート・イン。アルバム・リリース後、全世界6カ国、14レーベルからリリース依頼を受け、JCR[JAZZANOVACOMPOST RECORDS](Germany)をヨーロッパの、bpm king street sounds / nitegrooves (USA)をアメリカのベースとし、ワールド・ワイドな活動を展開。2001年10月の国内アルバムのリリースを皮切りに、年末にはヨーロッパ、2002年初頭にはアメリカからのアルバム・リリースを控えています。

 (エイベックス、CTCR-14184、2854円)


◎☆☆☆☆☆「チョコバナナ」 0930


■01. 0930のテーマ
■02. いつものところへ
■03. なかよし
■04. おはし
■05. 根っこ
■06. 10年後
■07. P.S. (album version)
■08. 山田君
■09. がんばるひと
■10. クローバー


 最近、すっかりあか抜けてきた(かも?)「0930(おくさま)」の初のアルバム。うーん正直言ってアルバムまでこぎつけるとは思っていませんでした。mako-rinはとっても好きなのですが、そこまで楽曲がいろいろ作れるか少し心配だったのですが、幸い杞憂に終わりました。同時に新しい楽曲もコンスタントに売れ続き、そう、0930の描く世界の支持者たちはおだま(児玉美代)、うめぱら(梅原恵里)二人の想像以上に多いのです。

 青春歌謡(ポップスではなくてね)っぽい、フォークの原形をしっかり受け継いでいるこのデュオ。上手いのかどうか分かりませんが、聞く人をひきつける何かを持っています。さらに、ほのぼのしたキャラクター。彼女たちがテレビのブラウン管の中で動いていると、もうそれだけでなごみます。ちょっとテンポがマイペースで、そこが変わらぬ0930の魅力になっている由縁かもしれません。

 テンポのある楽曲はぞうさん公園でも人気のあるレパートリーですが、意外に(というと叱られるかな)良いのがバラード曲でしょう。しんみりするくらいで、これは彼女たちの新しい魅力になりそうです。

 1999年4月結成。西都原古墳で有名な宮崎県西都市在住(だった)の2人組。リーダーの児玉美代が、 テレビCMで流れる電話番号に「〜0930(オクサマ)」という番号があり、これを見て面白さと覚えやすさに感動し自らのバンド名にし、以降全国に波及しております。

 この名前なかなかいいと思います。彼女たちいつかは結婚して文字通り奥様になってもそのまま続けられるネーミングなのがすごい。「かしまし娘」とか「ちゃっきり娘」あるいは「おニャン子クラブ」、「少年隊」といったグループ名もある程度の年齢を超えると、ちょっと辛いものがありますからね。

 近所の「そうさん公園」(児童公園ね)をライヴハウスとし、ぞうさんのすべり台(本当に象さんの姿に似せた滑り台)をステージとして活動していた高校時代のある日、TEEN'S MUSIC FESTIVAL全国大会にオリジナル曲「山田君」で出場。これがきっかけで2000年7月にメジャーデビューとなっています。

 その「山田君」も収録されていて今改めて聞いても名曲だと感心するのです。あまりにインパクトあり過ぎて夢中で聞いておりましたが、女性からの強いラブコールに、当時、山田君はいったいどうしたのだろうか、と新たな疑問が巻き起こってきました。西都市方面でこの事情に詳しい方のメール、お待ちしております。

 しばらく「チョコバナナ」食べてないなあ、なんだか食欲が出てきました。

 (日本コロムビア、COCP-50643、3059円)


◎☆☆☆☆「LA★BOOO」ダンス☆マン



■01. LA★BOOO
■02. 先輩古い[SUPER FREAK]
■03. シュワッチ・マインド(REMIX MAN Mix)
■04. LA★BOOO(KARAOKE)
■05. 先輩古い(KARAOKE)


「LA★BOOO」は、なんとダンス☆マン通算9枚目のシングル。で、なんとオリジナル曲なのです。作詞・作曲はダンス☆マン自身。LA★BOOOはラブ−と読むそうですが、メッセージとしては地球人よ、恋をしようぜ、しようぜ恋を。うっかりすると演歌になりそうなメッセージながら、ダンス☆マンが歌うとどうしても地球人離れしてしまいます。

 で、ダンス・クラシックスはカップリングの「先輩古い」(原曲はRICK JAMES の「SUPER FREAK」)で、これは御機嫌。きっと著作権などの関係でなかなか海外のアーティストのO.K.取りにくいだ、と思います。それでもなんとかやっています。ウルトラマンが出てきそうな「シュワッチ・マインド」は、原曲がGRANDMASTERS&MELLE MELの「WHITE LINES(DON'T DON'T DO IT) 」。いろいろ探してきますねえ。

 このシングルではこれまでの THE BANDMANに加えてHORNS MAN BROTHERSの名前がクレジットされています。

 さらにこのシングルCDジャケット裏面の地球のイラストはなんと今、世界的に注目されているアフガニスタンが見える構図になっているのはきっとダンス☆マンからの警告だったのでしょう。

 ミラーボール星出身といわれて久しい。裏は取っていない。だからたぶんミラーボール星人だろう、としかいえない。1970〜80年代のダンス・クラシックスの名曲損なわないよう語感を尊重しつつ、それでも無理矢理じゃん、と言われても反論できないオリジナルの日本語をつけ歌っている変なアーティストではあります。

 1997年、東京・六本木velfarreで初ライブを今はもうダンス☆マン専属のバックバンドになっている「ザ・バンドマン」とともに行う。1998年3月、「背の高いヤツはジャマ」でデビュー。最近は、モーニング娘。の大ヒット曲「LOVEマシーン」以降の4曲のシングルのアレンジを担当、その勢いをかって郷ひろみのヒット曲「なかったコトにして」では作曲、アレンジ両方をてがけてしまっています。

 身長はミラーボール星人としては平均の190〜195cmくらい。どうも伸び縮みするのは地球の引力のせいらしい。体重は、結構少なめの60〜70kgを行ったり来たり。これも引力のせい。年齢は、業界慣れしたせいか不明ですが、地球人的に言うと15才〜35才らしい。これも幅があるのはきっと引力のせい(そんなばかな)。

 (エイベックス、AVCD-30283、1223円)


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Coming Soon


<反省>
◎ついに米国のテロ報復が始まりましたが、これはもう実質的な戦争ですからいくら言葉を言い換えてもテロの犯人探しなんてもんじゃないと思います。熱に浮かされたようにこの国は戦列に参加しようと必死です。もっと政治に携わる人は冷静でなければ勤まらないと思うのに、これでは戦前の大政翼賛会と変わりないではありませんか。報道もただ戦争を煽るかのように連日大きな扱い。こちらももっとクールな頭が必要です。一番の問題はテロがなぜ起こったか。その原因をなんら検証せずに殴られたら殴り返すのが当たり前、という単純な論法では小学生にも笑われます。皆、大人なんだから力以外の方法で解決する努力をしなければ民主主義は滅んでしまいます。

◎電車に乗って座れたら、途端に眠ってしまいます。もう爆睡状態、きっと大いびきをかいているのでしょう隣の人たちに笑われております。ひょっとして寝言でもいっているんだろうか。とにかくもうコトっと音がしているくらい単純に眠り込んでしまうのです。はい。

<今週の一句>食べ過ぎて 腹部ふくらみ 動けない

筆者/copy right=フルタマコト
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