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CD NEWS09月09日号


毎週日曜発行
   
   mako-rin's CD NEWS     
   
更新日時=2001年11月04日午前01時40分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp


 
CD印の飾り棚線マーク  

◎☆☆☆☆☆「precious days」ケレル


■01. precious days
■02. Dawn
■03. precious days(TV Mix)


   なんといっても、ケレルの歌声をじっくり味わってほしいと思います。この秋にぴったし。心に沁み入る素敵な歌声にきっとあなたは魅了されるはずです。

   通算3枚目のシングル「precious days」。これまでの作品はミディアム・スローの楽曲でしたが、今度はややアップテンポ気味のグルーヴ・チューン。遠い夏の日。precious days、貴重な時間の日々。君と二人でいた、あるいは片思いだったのかもしれませんが、そのような過ぎた日々の心象風景を映し出すような一曲。

 近付けば近付くほど距離が逆に遠ざかっていく。涙がとめどなくこぼれ流れ落ちていく。ここで君を見送ることにしました。痛いほど分かるその心情。ケレルの歌声はそっと包み込む優しさにあふれています。とっても感情豊かな表現、実に伸びやかな歌声。優しさ、柔らかさ、そして芯のしっかりした強さを持ち合わせていて何度も聞き入ってしまうことでしょう。

 カップリングの「Dawn」は、誰もが経験した漠然とした不安に夜も眠れず考え続けたことを思い出そう。もっと力がほしい、もっとパワーを。Dawn、夜明けと共に結論が出た人は幸せですが、いつの間にか眠り込んでしまって、その後もずっと考え続けているのがmako-rin。いいよね、結論が出ないってことも。常に希望と不安が交錯するんだもん、この人生ってやつは。


 (ビクターエンタテインメント、RZCD-45035、1050円)


◎☆☆☆☆「古歌」


■01. 古歌
■02. 夜想
■03. 古歌 (Instrumental)
■04. 夜想 (Instrumental)


 DIGGABLEレーベルの歌姫といわれる、舞のデビューシングル。インディーズで発売数2万枚を越えたコンピレーションアルバム「DIGGABLE001/V.A.」(2000年1月)で行ったボブ・マーリーのカバーは話題に。雑誌「LUIRE」等でモデルもこなし、各イベントではそのルックスもあいまって期待されています。

 今回のデビュー曲は、プロデューサー島野聡の作曲「古歌(こか)」(作詞は、吉木麻里子、「DIGGABLE002」にも収録されています)。舞自身が新たなアレンジで新たに録音し直しています。

 非常に美しいコーラスも聞きどころの「古歌」。失恋の痛手におちいっている時に、それはなぜかまた夜明けなのですが、ラジオから聞き慣れた恋の歌が冷たく流れてくる‥、という内容の歌詞。ズッキリ来ますねえ。選曲の妙というのでしょうか。そういうシチュエーションの時に限って、あまり「ハンド・クラッピング・ルンバ」なんて曲はまずラジオから流れてきませんからねえ。

 もし、ラジオ関東(名前変わったんだっけ)の名物番組、大瀧詠一師匠の「Go! Go! NIAGRA」(祝!復活)ならそういうこともありますが、意外と「可愛いベイビ」なんてのが流れていたり、植木等、クレージーキャッツものかもしれません。こうなると人生って見事に変わるのですが。mako-rinもそんな一人。中尾ミエちゃんやクレージー大好き。人生変わりますよ(笑)。

   「DIGGABLE」は、R&B 、HIP HOPのアーティスト集団。東京のCLUBで毎夜活動している次世代シンガー、ラッパー、モデル、トラックメイカー、DJ達で構成されています。コンピレーションアルバム「DIGGABLE001 /V.A.」を発表。話題が話題を呼び、またたく間にインディーズ・ヒットを記録。続けて同年11月には第二弾のコンピレーションアルバム「DIGGABLE002 / V.A.」が発表。舞もそんな中に名を連ねるシンガーの1人でした。

 (フォーライフ、FLCD-3009、1020円)


◎☆☆☆☆☆「最後のサイダー」K



■01. 最後のサイダー
■02. Little Wish(Acoustic Version)
■03. 最後のサイダー(Instrumental)


ナイアガラ-とCD NEWSERには、サイダーという言葉は禁句なのです。そう、サイダーこそわれらにとって完璧、必殺技アイテムなのです。「サイダー」と聞いただけで、三ツ矢サイダーと秋吉久美子と大瀧詠一師匠のユニフォーム着込んで決めるガッツポーズ姿を反射的に次々に想像してしまい、前に進めなくなります。風吹ジュンだってうっかりすると出てきますもん。「こちらフブキジュンでーす」。

 もう今、たまらなくなってアルバム「ナイアガラムーン」を取り出して「CIDER '73,'74,'75」まで聞いてしまい、とうとう「楽しい夜更かし」をも堪能してしまったからね。これ聞くと寝られなくなるんですよ。

 そう、サイダーこそ、われらの初恋の味(ちょっと前ならカルピスなんですがね)。このサイダーをこれほどうまく楽曲に取り込んだのは大瀧師匠以来。実に四半世紀ぶりなのです。だから偉い。それにしても当たり前だけど師匠の「CIDER '73,'74,'75」も偉いぞ。25年以上経っているのに、まだまだ新鮮。全然気が抜けてなーい。これは実に素晴らしい。「ナイアガラムーン」のアルバムを持っている人だけの楽しみですね、これは。ぜひあなたも聞き返してみよう。

 あかん、「K」のサイダーの話なのにNiagaraものに関わると脱線が多くなってしまい、寝るのも忘れてしまうから始末におえない。閑話休題。

 Kの「最後のサイダー」は「CIDER '73,'74,'75」のアンサーソングになっているようにも思えます。この「ナイアガラムーン」に収録されている「シャックリ・ママさん」に呼応するかのようにシャックリしながら歌っているし(?)、ラヴィ-ン・スプーンフル(どこに行った? ジョン・セバスチャン)だって潜り込んでいるよ、これ。作詞はK。作曲とプロデュースはTaku(m-flo)。

 「あなたがジンと来る時は、私もジンときそう」。サイダーの心に沁み入る雰囲気の表現もさすがKです。しゃっくりしながら見事に表現しています。エンディングのしみじみとした部分、そしてトッ散らかって、どーんと盛り上げるところ、これこそ2001年のサイダー「CIDER2001」といってもいいでしょう。

 ところで三ツ矢サイダー、この楽曲で一発、CMやらないのかな? 今思い出したのですが、関西地方では昔、三ツ星サイダーというのがあったのではないでしょうか。紛らわしい名称でしたが、味はほとんど同じでございました。でもmako-rin、本当はラムネが一番好き。頑張れハタ鉱泉!

 (カッティングエッジ、CTCR-40093、1050円)


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Coming Soon


<反省>
◎それにしても早く終わらんか、“中東戦争”。新世紀こそは人類が愚かな戦争に別れを告げる時と思っていたのに、いきなり始めてしまいました。昔、「遊星仮面」というアニメーションがあり、テーマソングは「戦争をやめろ! 地球の危機がやってきた」という実にシンプルで恐ろしいものでした。やっぱりこの狭い惑星の中でドンパチやったり、炭疽菌ばらまいたり、ビルに飛行機をぶつけたりしないでほしい。考えの違いは武力ではなくて話し合いで解決の糸口を見い出してくれないと何か事あれば必ず、戦争になってしまう前例になりかねないからです。

◎先週、寒かったですね。大阪駅前に早朝立つと、なんとコート姿の人がいるではありませんか。コートの衿を立てないと寒いくらいの外気でしたからうらやましいかったのですが、僕の周りではまだ半袖姿もいます。もう季節感が全くありません。

<今週の一句>食べ過ぎて 腹部ふくらみ 動けない

筆者/copy right=フルタマコト
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