CD NEWS 09/12/99 by makoto FURUTA
毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1999年09月13日午後03時50分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆「返事」古内東子
1返事
2.星の数ほど
古内東子の約1年ぶりのシングルCDは、ミディアムバラードの「返事」。雨の降る秋。郵便受けの中に見つけた懐かしいあなたの文字。「ありがとう、僕は誰よりも君が好きだったよ嘘じゃなかった」。一触即発の恋愛感情がたかぶっている時には、もう爆発しそうで見過ごせない言葉も、時間が解決してくれた今では、むしろホッとして冷静に読めるようです。しかも、こんな文面の手紙すら宝物のように思えてくる、といったあたりは、女性の複雑な心を表現させたら、さすがに上手、うーむ古内東子だなあ、と感じ入ったた次第。
初秋のゆったりした時間を追想するようなシンセサイザーの導入部が印象的です。「返事」とカップリングの「星の数ほど」の編曲とギター以外のすべての楽器は、ハーマン・ジャクソン(Herman Jackson)が担当しています。ハーマンは、キーボード・プレイヤーとして、スティービー・ワンダー、ホイットニー・ヒューストンなどの世界ツアーに参加しているほか、ノーマン・ブラウン、グラディス・ナイトのプロデュースも担当しています。
カップリングの「星の数ほど」は、明るい曲調とは裏腹に、素敵な男性どもは星の数ほどいるけれど、あなたほど素敵な人はいないと、かなり未練たっぷりな歌になっています。でもこの歌の歌詞もじっくり調べてみると「それほどあなたが好きだった」としっかり過去形になっているんですね!! やっぱり女性の方が潔いということが良くわかります。このあたりも古内ならではの持ち味ですね。
で、秋から冬の古内は、かなり活動的モードで、シングルをあと一枚とアルバムをリリースする予定だとか。恋の世界を描かせたら、さすが、と言いつつ聞きたくなる古内ワールドにはまりそうで、早くこいこいアルバム、と期待しています。
(Sonyレコーズ 、SRCL-4546、1020円)
1.君と僕
2.10月5日のニューズペーパー
3.君と僕(original karaoke)
The Loveの音楽は、彼等のバンド名と同じくらい純粋でストレートなものが多い。ニューシングルのタイトル曲「君と僕」は、一つ屋根の下に暮らす彼女との物語。「君は僕で/僕は君で/それだけで満たされていた」---シンプルだけれど、やっぱり根源的な愛がそこにはあるように感じますね。ここまで率直には、なかなか書けません。問題は、平義隆の歌詞は、やや観念的で、具体的な事象はあまり出てこないところだと僕は思います。「君が笑うだけで、どんな苦しさも癒される」---そう、確かに好きな彼女や彼氏の笑顔がどれだけ慰めになるかは皆さんの方が御存じだと思います。
問題はそこから。そういう本来は補い合うはずの二人がなぜ、けんかしたり、傷つけあったりして生きていかなくてはならないのでしょうか。このあたりをThe Love独自に分析した歌もそろそろほしい時期にきていると思うのですが、The Loveの皆さん、どんなもんでしょうか。「君と僕」は、フジテレビ系、毎週日曜(19時〜19時30分)の人気アニメ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」のエンディングテーマ
全員が博多出身のメンバーは、平義隆(ヴォーカル、ギター)、内田敏夫(ギター、コーラス)、中村勝男(ベース、コーラス)の3人組。なかなか気分の良い歌ばっかり作っていますが、時には上記のようにちょっと意地悪な質問をしてみたくなったりします、僕ってやっぱ意地悪?(^^;)\(--#)。
カップリング曲「10月5日のニューズペーパー」。うなづけない記事ばかりってところが平義隆らしい。反省することは多いと感じてしまう人生だけどネガティブな考え方(反省はするけれど)はしない。迷ったり傷ついたりするけれど、何事もポジティブに生きていく、そんな強い意思の感じられる歌。
(BMGファンハウス 、BVDR-11023、1020円)
◎☆☆☆☆☆「国宝への旅 NATIONAL TREASURE」東 祥高
1.あ・うんの造形 Keeper of the Gate(東大寺・仁王像)
2.鳳の舞うがごとく Eternal Time(薬師寺・三尊)
3.焦血輪廻 World of Human (地獄草紙)
4.不動真言 The Mysterious Picture (園城寺・黄不動)
5.信貴法験 Dancing Wind(朝護孫子寺・信貴山縁起絵巻)
6.一千一体の祈り Profound Goddess of Mercy (三十三間堂)
7.白鳥浮かぶごとく Like a Bird (羽黒山・五重塔)
8.古都はるか永遠の輝き The Splendor (法隆寺・釈迦三尊)
9.漂泊の魂 Tranquil & Violent Snow (雪舟・山水長老)
10.国宝への旅 Theme of "Trip to the National Treasure"
長い間、シンセスト、東 祥高(あずま・よしたか)のCDがレコードショップの店頭から姿を消していました。こういうところが、正直言って、日本のレコード会社関係者のうっかりしているところだと僕は思います。ファンにとって、東サウンドを聞こうとすると、かなりの苦労を覚悟しないと“お皿”を手にすることは難しかったのです。本当にレア・アイテムそのもので、うまくレコード店頭で見つけた日には思わず小躍りしたものでした。
今回、そうしたファンの声についに耳を傾けてくれたうれしい企画が、キングレコード(さすが、レコード業界の老舗です。キング偉い!)から一挙6枚を同時リリースした「やまとの心」シリーズです。NHKの「国宝への旅」という長期連続シリーズ番組の一連の音楽を東が担当した時のサウンド・トラックを中心に編集したものですが、東の描くやまとの心の入門編のような存在です。
東 祥高は、1967年に「五つの赤い風船」のメンバーとして活躍、風船が解散後、ソロ活動をしてきました。シンセサイザーの持つ多様な音と、演奏者がたとえ一人でもオーケストラを可能にしてくれる懐の深さが魅力となって気に入ったようです。大阪に設けたスタジオからは、僕達が忘れかけてしまった思い出と共に、なつかしい日本の心象風景を目の前に描き出してくれる数々の音楽が誕生しています。シンセサイザーを手にしたの最初の日本人は冨田勲さんですが、二番目は、この東 祥高なのはあまり知られていない事実です。
数年前までは、薬師寺、新薬師寺、平等院、平安神宮、姫路城などをバックに野外で“国宝ライブ”とでもいうべき活動があり、その雄大なステージと共に東の奏でるシンセの音は多くの人を感動に誘いました。僕も機会があって、ライブを楽しませてもらいましたが、今は、こういうスケールの大きなイベントがなかなか開かれないので少し残念に思います。もう一度そんなライブを楽しみたい、と思っているのはきっと僕だけではないはずです。だれかうんとこさ金があり余っている人スポンサードしてイベント開催してくれないかな。
ライブと共に、今の願いはもっと他のタイトルCDもぜひ、この際リリースしてほしい、ということ。今でもリモコンチャンネルと合わせると、NHKテレビで流れている「ちょっといい旅」のテーマソングとか、隠れファンの多いABC(大阪朝日放送)の天気予報のバックに流れるBGM「ウエザーソング」(勝手に名前つけた)とか、じっくり楽しみたい、あるいはシングルリリースしてほしい作品がたくさんあるからです。
(キングレコード 、KICS-2308、2500円)
Coming Soon
<反省>
◎うちのミルクファンのみなさん、久々のミルク情報です。ども御無沙汰いたしておりました。先日の真夜中、そう午前零時ごろ、やたらにミルクが吠えるんですよ。いつもは静かで番犬になるのか、少し心配になるくらいのミルクですが、やる時はやります。チャップリンに似た顔をしていますが、なーに、これは世間をあざむくための彼が考えた方法なのでしょう。無駄吠えなど決してしないミルクが真夜中にこれほどまでにしつこく威嚇してないているのはただごとではない。さっそく様子を見に行きました。これまでにミルクの縄張りを侵した犬、猫、カラス、カエル、カマキリ…ありとあらゆるものと戦ってきましたが、今回、彼が対戦していたのは、なんとマムシ(蝮)でした。それも30-40センチくらいの相手です。怖いもの知らずというのか、世間知らずというのか、相手が鎌首持ち上げて怒っているのに(シューシュー声を出していた)、ミルクは手を出したり、吠えたり、ともかく負けずに怒っているのです。「あっ、このままでは危ないわ」、と思った瞬間、マムシはミルクに飛びかかり、鼻をめがけてガブッと噛んでしまいました。瞬間、何が起こったのか分らず、呆然としているミルクの鼻付近2カ所から血がにじんできました。マムシを棒で追ってから、ミルクを車に乗せて近所の犬猫病院に連れて行きました。医師の話では、犬は人間と違って血清は不要(血清が必要なのは人間と馬くらいだとか)だそうですが、噛まれた付近が大きく腫れるそうです。話を聞いているうちに、なんとミルクの鼻は鉄腕アトムのお茶の水教授のようにぷっくら腫れてきたではありませんか。注射2本を打ってもらい、帰宅してからもミルクの様子がちょっとおかしくて、しばらくつきっきり状態でした。酒に酔っぱらったみたいでふらふら意味のない動きをしておりました。いくら呼んでもニマニマしているのは飼い主そっくり。翌朝、鼻以外にのどまでも腫れていて側で見ていて大変そうでしたが、いつものミルクに戻っていて、尻尾振ってとっても御機嫌でした。でも鼻のそばは2カ所血が固まったままになっていて名誉の負傷がしっかりあって昨夜のバトルが夢でないことを物語っています。とはいえ、本人全く懲りていないよう。その証拠に、空飛ぶ蜂を追っかけて齧ってしまおうと必死にジャンプして大口開けて噛み付こうとしているんですから。
◎World PC Expoが終了し、アップルのブースはibookやPowerMacG4で注目を集めたそうです。いよいよ来月になったら、iBookが登場してにぎやかになりそうですが、ちょっと大型とはいえ、“ノート(!)”マシンが10万円台で(消費税入れると有り難みないけど)購入できるなんて少し前なら考えられなかったのではないでしょうか。しかもスペックはG3/300Mhzで。さらに12インチのTFT液晶モニターです。本当に今からパソコンの世界に入ろうという人にはいい時代になりました。
◎じゃあ、このマシンでいったい何をするか、となるとやりたいことがいっぱいあって、僕なら迷ってしまいそう。もったいない、という声も出そうですが、ゲームを次から次へと入れてもう動くアミューズメントセンターにしようかなあ。なんだかメールチェックだけではもったいない。価格的には熱いファンの期待に応えたNewtonMessagePad2100とほとんど同じですから驚きです。デザインがおもしろいからこれは所有しているだけで満足という人々も出てきそうです。
◎おっと!! そこへ行くのは、一言評論家のまこりん先生。あの〜、先生。「ご気分は? 」、「つらい」--あああ、そのまま立ち去ってしまう。「またもやいつものごとく一言で片付けられてしまった」。そうか秋の訪れと共に、なんでもトレンディーものに弱いまこりん先生のことだから、さっそく夏の日に燃やした恋に終止符を打ったのか。なんか、ちょっと憂いを秘めてカッコよかったっス。
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<今週の一句>真夜中に ミルク戦う 初の黒星(mako-rin詠める)
いや、べつに と無関心 装うG4に(字余り。mako-rin詠める。)
筆者/copy right=フルタマコト
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