毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=2001年11月15日午前00時15分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
■01. 休日の歌(Viva La Vida)
■02. UNLIMITED(Radio edit)
■03. 休日の歌(Viva La Vida)-instrumental
■04. 休日の歌(Viva La Vida)-TV SIZE
フジテレビ系人気アニメーション「ちびまる子ちゃん」(今年で12周年とか)エンディングテーマでおなじみ。大瀧詠一師匠の作品をはじめ数多くの有名アーティストが大ヒットを飛ばしてきた「ちびまる子ちゃん」テーマ曲、エンディング曲。実は新人の起用は初めてなのです。
ファーストアルバム「BEST1」(2001年6月6日発売。フォーライフ、FLCD-3007 、3059円)の楽曲のよさと将来性で大抜擢となったようです。「ちびまる子ちゃん」では重要な名脇役キャラクタ−「野口さん」がCDジャケットの中でこっそり笑っているところが何かとてもひかれますねえ。
子どもたちには、このRAP(ラップ)入りのヒップでホップな作品がどう聞こえるのかが興味津々ですが、案外とすんなり受け入れられているのでは、と思います。「あしたにゃ、あしたの風が吹く」という歌詞を聞いて育つ子どもたちの将来に期待したい、と正直に思います。世の中このくらいの距離感を持ってのんびり生きていくのがこれからは必要な気もするのです。
ジェットコースターや新幹線に乗っているように誰かに追い立てられるような生活ってもう一度考え直さなきゃ、とmako-rinは最近思い直しているからです。いつの頃から脅迫観念のように何ごとも急いでやらないと前に進まない、と植えつけられてきたように思うのです。
そんなに走らなくても僕らはなんとか生活できるはずなのに、ゆっくり歩いていることが何か悪いことのように教えられてきたのでは、とふと思ったりして。「休日の歌(Viva La Vida)」というタイトルこそ、このひたすら目まぐるしく移り変わっていくこの国の毎日の日常生活の中でじっくり考え直さなければならない一大テーマに思えます。
プロデュースには「Why can't we be friends?〜テキトーな奴ら」でおなじみのU-SKE と DELiGHTED MINTの名コンビネーション。ヴォーカリストには、Shioriを迎えた新生DELiGHTED MINTの第1弾作品です。
(フォーライフ、FLCD-7001、1020円)
◎☆☆☆☆「I am / innocence」hitomi
■01. I am
■02. innocence
■03. I am (w.w mix)
■04. I am (instrumental)
■05. innocence (instrumental)
「I am」は、よみうりテレビ・日本テレビ系のアニメーション「犬夜叉」のオープニングテーマソング。カップリングというか両A面扱いなので、もう一曲の方は「innocence」。これは三菱電機の携帯電話、デジタルムーバD503iSHYPER CMソングになっています。さらにあのQちゃんが活躍したベルリンマラソンのテーマソングにもなりました。
「I am」は、24時間ずっと君のことを思い続けているのに、その思い、気持ちをうまく伝えられないもどかしさを歌います。快活な歌なのですが、歌詞(hitomi)は、とっても切ない。それでも救いがあるとすれば、確かな今を信じて、いつか時が解決するだろう、と思っている点。24時間信じ続けることのできる気持ちが本当は大切なのだろう、と気付かせてくれます。
ところで、ジャケット写真ではhitomiの右肩にチンパンジーがちょこんと座って笑っています。ダウンタウンに「hitomiは無愛想な分、チンパンジーの方がしっかり笑っていて愛想いいぞ」と指摘されたほど、芸人魂を全身に秘めています。ちなみにチンパンジーの名前は「モモちゃん」とか。「モモちゃん」は、裏面の写真でも、うつむいたhitomiをやや心配げにのぞきこんでいたりします。猿にしてはなかなか芸達者。うーん、ちょっとただものではないチンパンジーのような気がします。
「純真」と名付けられた、もう一つのA面「innocence」。この楽曲を聞いていると、子どもの時の純粋な気持ちに立ち返れるような気がします。大人になっていくに連れて、僕達は何かを得るのですが、同時に大切なものを失っていく気もします。子どもの頃に描いた夢に照らし合わせて、僕らはちゃんと生きているだろうか、心を映し出しているものに一点の曇りもないだろうか、時々、思い返して、自ら問い直してみる。そこに何も変わらない気持ちが今も続いていることを見出せる人はきっと幸せな人でしょう。そんな人は最高の喜びを常に感じていることでしょう。
(エイベックス、AVCD-30292、1020円)
◎☆☆☆☆「MIDNIGHT COWGIRL」Plumplanets
■01. MIDNIGHT COWGIRL
■02. MIDNIGHT COWGIRL (21CENTURY AMP'S MIX)
■03. MIDNIGHT COWGIRL (FLORIDA Fever)
■04. MIDNIGHT COWGIRL(G-INST)
メジャーシーンに新しいレコード会社の誕生です。Dreamusicがそれ。10月に一気に3枚のCDをリリースしました。そのうちの一枚がこれ。
インディーズ界をにぎわせたクラブ的ポップスデュオ、プラムプラネッツのメジャーデビューです。プラムプラネッツは、N.Y.クラブシーン出身のYuriPPeとポップなヴォ−カルで注目されていたYuko-Pからなる女性ユニット。
The Surf Coastersの中シゲヲによるプロデュース。ギターも楽しめます(特に「MIDNIGHT COWGIRL (21CENTURY AMP'S MIX)」)が、なんといってもYuriPPeとYuko-Pのデュオが大きな魅力でしょう。特に一緒に収録されたミックス違いを聞きくらべれば、そのヴォーカルをもっとたくさん聞きたくなるはずです。今後の活躍に期待しましょう。
2000年12月、「YURAI」というアーティストネームでニューヨークで現地ミュージシャンと音楽活動をしていたYurippeが一時帰国(「YURAI」は、2000年春、Jephte Guillaumeをプロデューサーに、アナログ盤「Love Light」をリリース。日本でも即日完売に)。以前からYurippeと親交のあったの中シゲヲが、コンタクトをとりYurippeが日本にいる間にレコーディングに。
中シゲヲはソロ活動をしていたYuko-pをレコーディングに誘った。2000年末、レコーディングスタジオでYurippeとYuko-pは出会い、意気投合。二人で「プラムプラネッツ」を結成しました。二人を引き合わせた中シゲヲが作曲・プロデュース、作詞は井手功二、という布陣でインディーズデビュー作「FEMINITY」を製作。2001年5月23日リリースし、各FM局で話題に。
2001年10月31日「MIDNIGHT COWGIRL」でDreamusic/Plum Labelよりメジャー・デビュー。本格派ヴォーカリストYurippeの声と、ポップなYuko-pの声の融合が大きな魅力です。
(Dreamusic、MUCP-5001、1155円)
<反省>
◎戦争はまだ終わらない。アフガンの首都陥落などが伝えられるが、戦争はまだ継続したまま。どさくさにまぎれて某国では自衛隊を海外へ行かせたり、反旗をひるがえす外務省官僚に何もできなかったりと穴だらけの程度の低さを見せつけています。この国の政権も正々堂々と王道を歩めぬ姑息な政治家らによって動かされていることが良く分かります。そういうことをすれば自らの政治生命を危うくすることを前の政権の時に知り尽くしたはずなのに、喉元過ぎれば…の人々ばかりという現実に驚いています。国民の税金を盗み続けていた外務官僚たちを全く処罰すらできずに醜い政治ショーばかり行っています。官僚の横暴にも呆れますが、それに対して何もできない政権には呆れを通り越して寒いものを感じます。もっともこういう腐り切った官僚たちに尻尾を振る政治家も一方ではいるのですから、本当に救いがたいものがあります。
<今週の一句>減量は 黙っていたいが 十キロ
筆者/copy right=フルタマコト
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