毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1998年09月21日午前10時10分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆☆「week-end」pizzicato five
この小さなシングル盤CDのデザインっといったら非常にやる気の失せるつまらなさがあると思います。長方形の単調なもので、デザインのやりがいがないのかも。でも、pitzzicato fiveのこの素敵なデザイン、本当に仕事として、こんなにわくわくさせてくれる作品はないと思います。デザインだけが一人歩きしてしまうのは、嫌味なんだですが、その一歩手前で踏み止まっていて、実にいいななァと思わせます。それだけで、購入意欲がわいてきます。1050円という何か中途半端なお金と引き換えに手に入れても、いいじゃないですか、このデザイン。野宮真樹のまとった赤くコーディネートした水玉模様のドレス(正確には赤地に白い水玉)と帽子、そして日傘に、とどめは赤の電話ボックス、バックにはさりげなく赤いブロックの建物も見えます。そして裏ジャケットへの徹底。気持ちいいじゃないですか。その昔、植草甚一さんは、「うーん」とうなるようなレコードジャケット(アナログね、30センチの)のレコードは音を聞いても「いける」みたいなことをお書きになっていたけれど、まさにそれです。タイトル曲「week-end」は、きみとぼくとそして、こどもたちが愛に生きる、美しい日々…なんてちょっと歯の浮くような歌詞(小西康陽サン)がこれまたおしゃれなのです。70年代のR&B風の楽しさ。
カップリングは「不景気」。pitzzicato fiveの二人にかかってしまうと、この国を襲っている深刻な不景気さえも「おしゃれな」ファッションに変えてしまうんだから、天晴れです。政府も思いきって、この不景気のテーマソングとしてpitzzicato fiveのこの曲をガンガンかけて吹っ飛ばす…くらいの発想の転換をやって(できるほどのセンスも能もないか、ああ残念)ほしいもんです。それにしても短い曲やなあ2分8分、大昔のシングルB面がこんなもんでした。野宮のクールなヴォ−カルが素敵、「不景気、フケイキ」「ほんとにこのごろ不景気」のフレーズが楽しい。経済人が卒倒しそうないい曲。役に立たない政治家と役人は卒倒してくれた方が今の時代、幸福かもしれませんねえ。ぜひそういう人に聞いてもらって卒倒してほしい。
(日本コロムビア、CODAー1614、1050円)
◎☆☆☆「ハートブレイク スナイパー」内田有紀
一太郎の再生を期してCMに抜てきされた内田有紀ちゃんですが、さて、このofficeがMac版を出すなど、どうも諸情勢に遅れているような気がするのは僕だけかな? 一太郎は使いやすいのワープロですが、どうもその点にあぐらをかきすぎたような気がします。でも日本で代表的なワープロとしてぜひ頑張ってもらいたい(ついでにMac版も早く改訂してほしい)
新曲「ハートブレイク スナイパー」はハードロック調の曲ですが、内田のキュートな声には少しパンチが欠ける気配が。でも曲がおもしろいのでよいか。カップリングの「エルミタージュの砂漠」のけだるさのヴォ−カルの方が今の内田にあっています。
(キング、KIDS-370、1020円)
◎☆☆☆☆「アイノトビラ」松たか子
ナイアガラーには、近頃ぐっと気になる女優の松たか子です。CDショップの片隅で、ひょっとしてアルバムクレジットに大瀧詠一が並んでいないか、とチェックしたのではないでしょうか。「幸せな結末」現象の大きな余波です。でも大瀧がらみの話でいえば10月1日に素敵なシングルをプロデュ−スしそうです。このネタは来週にとっておきます。(以上ネタの前振り、と)
「アイノトビラ」は、松2枚目のアルバム。資料を探すと。シングルデビューが1997年3月の「明日、春が来たら」で、今年9月4日発売の「Stay with me」までになんと7枚ものシングルを出しているんですね、歌うスタアって感じ。このアルバム収録の15曲には、通算4枚目の「真冬のメモリーズ」(1997年11月リリース)以降の曲が収録されています。CMでおなじみの「ごめんね」(SEIKO LUKIA CM曲)や「Stay with me」(資生堂ホワイティアCF)なども並んでいます。この曲なんてSING LIKE TALKINGの佐藤竹善がコーラス参加してますし、そういえば篠原ともえなんて2曲(「On the way home」「恋するギョーザ」)ともコーラス参加しているなあ、「love loveあいしてる」つながりか、このCD?
計8曲を作詞していますし、単なる歌うスタアではない点もアピールしています。特に最後の曲「あなたへ」作詞、作曲、アレンジまで全部松自身が担当しています。
(BMG、BVCSー21002、3059円)
<反省>今週は時間があまりなくて、先々週ついにゲットできたAppleのiMacネタあまり書く時間がないのです、ごめんなさい。でもさわりまくってます。先週マイナートラブルの話を書きましたが、だからと言ってAppleはダメというわけではないのですよ、一部の方は誤解されているようですが(余裕の発言なんですがね)。
これだけの高機能のマシンを178000円という価格そしてあの斬新なデザインでリリースしてきたことすら驚きです。このところ低調だったAppleが一気に盛り返したことにもっと注目してほしいのです。PC機にほとんどシェアを奪われながらも、根強いMacファンに支えられて、ここまできたのです。Appleの社員も偉かったけれど、ユーザーもそれ以上に実に偉かった、と思います。パソコンを初めて触る人にとっても非常にフレンドリーで、使っているだけで気分が良くなってくる設計こそがMacユーザーが魅了された大きなアドバンスなのですが。
実は、このiMacに搭載されているOS 8.1は、これまでの8.1と少し違うんですね。「Welcome to Macintosh」直前のニコニコMacも少し3Dになりましたし、よく眺めるとこれまでのMacとところどころ違うのです。そういう細かい所をチェックしながら楽しむともう時間がいくらあっても足りませんし、iMacのそばを離れたくありません。でも、それでは仕事になりません。いくつかのソフトをインストールして試していますので、そのうちレポートしたいと思います。でも、触リ始めるとレポートどころではなくなってくるんですね。これが困りもの。
とりあえずあなたの周囲で、「これからパソコンでもやってみるか」という方がいらっしゃったら、迷わずこのiMacをお薦めいたします。そして、もしあなたがDos/V機ユーザーなら一度ショップ店頭でお試しになることをお薦めします。やりたいことを最短の時間と労力で実現してくれるのがこのiMacなのですから。パソコンをよく御存じな人ほど、この可愛いデザインにも関わらず骨太な設計思想がキュートな匡体に隠れていることにお気付きになるのではないか、と思います。
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<今週の一句>iMac もっと触って 仕事したい(mako-rin詠める)
iMac Nanosaurで 目を回し(mako-rin詠める)
筆者/copy right=フルタマコト
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