毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1998年09月29日午前00時10分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆☆「サナギ」ドミンゴス
ドミンゴスのメンバ−、ミツゴロー(ベース)は自分のフェイバリット・アーティストの名前をたずねられて、バート・バカラック、滝廉太郎とともに大瀧詠一をあげています。吉田一休(ヴォ−カル、ギター)なんて泉谷しげると憂歌団なんだもん。それがどうした、といえば、いやいや別に。つい気になったので書いてみただけ。ほら、このCD NEWSって大瀧関係の名前が出るだけでナイアガラ関係なので、それだけで取り上げたと思ったんでしょう、そこのあなた。ふっ、ふっ、ふっ、違います。このバンド名といい、「サナギ」「未来は手の中」「GOOD DAY」など並ぶ曲名だけでもなんだか、ただものでない感じするじゃないですか、ドミンゴスって。
で、「サナギ」はやっぱりサナギのことを歌った(なにを象徴してんだか、よう分からん)歌だったりして、思わずひっくり返ります。いいじゃない、このセンス。ふうー。
でも、こんなことでひっくり返るのは甘かったのです。そう、大甘ちゃんでした。「未来は手の中」なんて、もっとすごい。なにしろ「合言葉は『ハラ・ホロ・ヒレ・ハレ』」なんだから、ひょっとしてこれは、クレージーキャッツか、谷啓に捧げられた歌なのではないかと思ってしまいます。でもボーカル部分は植木等なら最高です。
じゃあ、「GOOD DAY」くらいはマトモな歌だと思うでしょう。そう、懐かしいセピア色の思い出を歌にしていますが、これが直球の非常にまともな歌だったりします。うーん、3曲を通してドミンゴスってさらに謎のバンドにであることを再確認したのです。でも『ハラ・ホロ・ヒレ・ハレ』は僕も好き。
(日本コロムビア、COCAー15341、1260円)
◎☆☆☆☆「あなたに向かって」松崎ナオ
ぴあフィルムフェスティバルアワード'97グランプリ受賞作品「シンク」(村松正浩監督作品)の主演だった松崎ナオの2枚目のシングル。ふわっとしていて取り留めない存在感、というのだろうか。不思議なシンガーです。
タイトル曲「あなたに向かって」は、ゆらゆら揺れる心を、うまく言葉にはできないけれど、あなたへのボクの思いを散文なんだけれども、まとまりのないまま(まとめようとしていない)、しかしうまく心は伝わるようになっている歌なのです。
2曲目の「ココロのオト」(作詞・作曲=松崎)に至っては、曲がもうふわりふわり空中に浮かんでいるようです。ココロのオトが聞こえてくるんだから、これはもう素敵としかいいようがない。松崎のリコーダーの音が新鮮で、ユーモアがあります。我が身を空しゅうして「君のオト、ココロのオト」を聞こうとしています。自己主張ばかり強い今の御時世、非常に新鮮ですね。なんだかんだ大きな声ばかりの人が作ってしまったこの国の社会がどうしようもないものだった、という一点だけはようやく皆が分かりかけてきたみたい。きっとこの国を変えるのは、松崎のような素直なココロをもって人に接する人たちなんだと実感できます。なぜか3曲目は小田和正の「誇れるのはただ」。
(Epic、ESDB-3861、1020円)
◎☆☆☆☆「冬のアメリカン チェリー」南佳孝
キューンレコード移籍第1弾のマキシシングル。変わらない南佳孝にふと安心したりします。どこかエキゾチックで、かなりおしゃれな音なんですね。大人っぽい雰囲気。背伸びしてカラオケに挑戦しても必ず失敗します。本当に南佳孝の歌にふさわしい年齢になって試してみるのですが、アキマセン。なんでやって考えたら、僕とキーが違うの全然、悔しい。ちょっとはかっこよく佳孝を気取りたいのだけれど。特にこのタイトル曲「冬のアメリカン チェリー」渋いじゃないですか。
で、パスして2曲目の「exile」に挑みます。ちょっとテクノはいってます。でもこの気取った感じいいですねえ。郷ひろみあたりが歌えば決まりますね、くくく。で、これもパスして(諦めの早さも芸のうち)
おおお、これはデュエット曲ではあーりませんか(byチャ−リ−浜)。ゲストヴォ−カルは、比屋定篤子でボサノバ調の「危険な関係」。お、お、大人です。かけあい(漫才にあらず)でたたみかけるように歌っていきます。これがかっこいいですね。フランス映画(ボサノバやし、発想が貧困か?)のワンシーンのようで、カラオケに挑戦なんてとんでもない。こういう歌はひたすら聞いてため息の一つや二つつくものです。うーう、大人になれないな。
(Ki/oon、KSC2ー239、1223円)
<反省>今週はiMacを調整していたためにゆっくり「CD NEWS」を作れませんでした。土日を費やしてようやく完成。でもまだまだ満足していないのが困りものなんです。
ふらっと新幹線で西方面へ。旅先で台風の襲来にびっくりしました。テレビの画面で自分の住んでいる場所が映されるともう心配で旅の雰囲気も半減。台風一過後、帰ってみると、周辺の木々はなぎ倒され、その風のすごさに驚きました。皆さんのところはいかがでしたでしょうか。
というわけで、ちょっと短いけれど次回は書きます。そいから、新幹線に乗るときは上着が必要ですね。よく冷えているんですよ、車内は。ひょっとして何度もホットコーヒーを売りに来るためにわざと冷房を最大にしているのではないかなって思うほど。もしそうならJRやるじゃないですか、このー!
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iMac Nanosaurで はまりまくり(mako-rin詠める)
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