毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1998年10月05日午後04時10分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆☆「プレイボーイ プレイガール」ピチカート・ファイヴ
不景気さえファンキーな歌に変えてしまうピチカート・ファイヴの最新のアルバム。このアルバム、レコードショップで大変目立っています。なにしろ、通常のCDより横幅が4センチほど長いから。すごい計算です。そうすると、今度は4センチ短いCDを作ると…、隠れてしまって目立たないか。
横長のCDボックスを見て、小西クン、ついに業界初、世界初のだ円形CDでもリリースしたのか、としばし、感動。CDを左右に振ってみると、ガサゴソ音がします。おおお、小西クン、ついに業界初、世界初の蠍入りCDを発売したのか、としばし、驚き。万一刺された時のことを考えメンターム(by 近江兄弟社)を用意して、ちょっと部厚めのフィルム外装をハサミで切るが、堅い。おおおおお、小西クン、ついに業界初、世界初の破れないCDフィルム外装を発明したのか、としばし悪戦苦闘。結局、破れました。で、この紙箱CD開けにくい。おおおおおお(あなたこういうしつこいネタお好きですか、「何、好き」、ふーんあなた、関西人度数が高いですね)小西クン、ついに業界初、世界初の開かないCD箱を開発したのか、としばし眺めながらお茶をすする。一つのCDだけで、よくここまでネタを延ばすわ、と自分に呆れながら、ようやくパッケージの開封に成功しました。中にはいっているのは「…」。こういうのはネタばらしになるのでやっぱり書くのはやめましょう。帯には「いかにもピチカートな豪華ゲスト&豪華付録つき。さすがピチカート。さすが国際派。さすがゴージャスな初回限定仕様盤。」と書いてあります。ご想像ください。
1998年秋の小西康陽特選ピチカートの音集って感じ。野宮真貴ちゃんの秋風のような(ちょっと金木犀の香りがほのかに混じって)さわやかな歌声が相変わらず心地良い。まったく、この人にはかないません。どんな役どころもピタッと押さえて、それがまた完璧なんですからすごいです。特に9曲目の「プレイボーイ プレイガール」(小西クンはこれはアルバムタイトル曲ではない、といっています)のちょっとキュートでセクシーな歌とドラムス音「ダカダカダカダカダカ」がとんでもなく素晴らしい。
同じレコード店の棚の中から米国MATADOR社リリースのアルバム、「happy end of you」という「happy end of the world」のREMIX ALBUMを見つけてしまいました。この「プレイボーイ プレイガール」はもちろん*********records,tokyo製です。
(日本コロムビア、COCPー30054、3059円)
◎☆☆☆☆「HAPPY BIRTHDAY」玉置浩二
アコースティックな歌が並ぶアルバム「GRAND LOVE」の中からのシングルカットが、このニューシングル「HAPPY BIRTHDAY〜愛が生まれた〜」
誕生日を祝おう。「大好きな人と 抱き合った夜を 決して忘れないって そう思った」、この当たり前の感情を素直に歌にする玉置の素朴さに心から賛同したい。「大好きな人と 泣いた夜を 決して忘れないって そう思った」。これもまた、なかなか含蓄のある言葉です。そうだ、その通りって声が聞こえてきそう。生きていく中での折々の、ある場面ではそれは祈りにも似た気持ちが込められている、と僕は思います。ハートウォームな玉置の歌声に心動かされます。プライべートな点でもいろいろ大変だった玉置のことを思うと、なおさらこの歌によってズシンとくるものがあります。
カップリング曲は、僕の大好きな「みんなのうた」にも流れている「愛だったんだよ」。「それはいつでも あったんだよ 失くせないのが あったんだよ」、どうです、この明解なこと。愛にあふれた歌をさらりと歌っています。「そう あったんだよ いつだって」、愛の伝導師。インストルメンタルバージョンも2曲分しっかりあって、これはできれば雪のしんしん降る夜に好きな人と二人で暖炉の火を囲みながら聞きたい。暖炉がなければ、こたつに入りながらみかんを食べて聞きたい。そんなインスト。
( FUNHOUSE、FHDF-1700、1020円)
◎☆☆☆☆☆「ポップスター」市川実和子
ナイアガラーにとっては何度も何度も感激することのできるうれしいシングルの登場です。市川実和子が何者かが知らなくとも、とにかくもうレコード店に走るしかない。なぜなら、このシングルは、大瀧詠一の最新プロデュース作品だから。
プロデューサーは昨年11月12日、大瀧師匠を17年ぶりに歌手「大滝詠一」として復活させた「幸せな結末」作詞でおなじみの多幸福。サウンドプロデューサーは、いわずと知れた大瀧詠一御大、編曲はBannai Tarao(多羅尾“七つの顔を持つ男”伴内改め?)だっちゅの。作詞者クレジットは「小野小福」となっていますが、この変名たぶん大瀧“いくつも顔を持つ男”詠一のペンネームらしいっちゅうの。なんでパイレーツになっちゃうっちゅうの。
市川嬢は、あのフジテレビ系ドラマ「幸せの結末」(キムタク&松たか子っちゅうの)のドラマ内ポスターで話題になったモデルさん。今年3月からは、蘭々でもおなじみの「ポンキッキーズ」に黒うさぎとしてレギュラー出演しています。そんなこんなで非常にナイアガラ指数が高いシンガーの誕生です。かの御大にプロデュースしてもらいながらも、大瀧詠一が何者か知らなかった大物です。アート・デレクッションは、ドラマでも担当した信藤三雄が手掛けています。
歌はそこそこです。
特にカップリングのインストバージョンはナイアガラー涙ものの一曲。これもいい音を見つけるためには、大瀧師匠直伝の「3枚買っていい音探さな」くっちゃいけません。ナイアガラーは常に財布との戦いの人生を歩まなくてはなりません。これにAppleが趣味に加わると大変なことになります(星さんお互いつらいねえ)。カントリー・ロック風の軽快そのものの歌が楽しめます。市川嬢を紅白歌合戦に送って、今年こそ動く大瀧詠一師匠を大晦日の夜に某国営放送で見たいものです。フジテレビポンキッキーズメロディー。
(Epic、ESDBー3867、816円)
<反省>iMacのネタを書いていると、一部の人から「うらやましい、こんちくしょう」メールを思いがけずたくさんいただきます。すんません。またうらやましがらせます。なんたってベースは天下無敵のPowerPC G3です。早いのなんのって、めちゃ早い。困っちゃうナ(by リンダヤマモト)、とにかくこんなストレスのないマシンは初めて。一度でも使ったらトリコになってしまいます。単なる格好だけのマシンじゃないところがいいじゃないですか。しかも17万8千円なんですよ、そこの奥さん。うっかりするとアップグレード用のG3カードの値段かナって思ってしまうくらいの値段で本体が買えてしまうんだもん。パソコンの歴史変わってしまいます。これにoffice98入れたら、ビジネスマシンの最強機になってしまいます。なにしろ職場でのLANに標準で対応してしまう10/100BASEーTが付いているんだもん、そこの社長、もう導入しましたか? こんなマシンが受付にさりげなくある会社ってきっとタダモノではないって僕は思いますが。
とはいえ、ほかのマシンも使ってますよ。パワーブック170は元気だし、Centrisは、この通り稼動しているしNewtonも楽しい。身の回りのMacで何も動いてないものがありましたら、たまには電源入れてあげてください。ニコニコMacが顔を出したら、それだけでいい気分でしょう。
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<今週の一句>雨ばかり 降って靴ん中 気色悪(mako-rin詠める)
Nanosaur iMacで連続プレイ 舟酔い気分(mako-rin詠める)
筆者/copy right=フルタマコト
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