毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=2001年11月30日午前01時15分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆「シエル」V.A.
■01.「JET STREAM ~ I WISH ~(Album Version)」 中村由利子
■02.「Merry Christmas Mr. Lawrence」坂本龍一
■03.「さようならのあした」岩代太郎
■04.「母と子の絆」久石譲
■05.「The Other Side Of Love (instrumental forSoundtrack 2)」坂本龍一
■06.「Main Theme-Friends」日向敏文
■07.「くじら」小松原俊
■08.「ヴィレッジ・ソング」小室等
■09.「愛の挨拶 作品12(エルガー)」クリスティーナ&ローラ
■10.「ニュー・シネマ・パラダイス メドレー」アコースティック カフェ
■11.「BLEUE LUNE BLUE 」アロイジア
■12.「OLIVIA (I'M LISTENING)」 ロッカペラ
■13.「TEARS IN HEAVEN」ハーブ・オオタ
■14.「TRAVELING BOY ~ PREMIERE」 佐橋佳幸
■15.「ピアノスケッチ1」谷川賢作
■16.「聖夜(Strings Version)」野見祐二
■17.「Watermark」坂本龍一
そして、ようやく9月30日号です。きょうの実際の日付けは11月30日ですから、思えば遠くへ来たもんだ、というかちょうど2カ月遅れになっているんですね、CD NEWSは。ま、そうは言いながらもゆっくりと2カ月分取り戻そうと思っていますので、どうか気長に御声援くだされば幸いです。
ピアニスト中村由利子が、1995年にTOKYO FM/JFN系番組「JET STREAM」のオープニング・テーマとして書き下ろした楽曲「JET STREAM ~ I WISH ~(Album Version)」など計17曲は、どれも耳を傾けていると心が安らぐ楽曲ぞろい。
坂本龍一関係では、「Merry Christmas Mr. Lawrence」は、坂本(ピアノ)、ジャキス・モレレンバウム(チェロ)、エヴァートン・ネルソン(ヴァイオリン)のトリオが、グート・レーベルから発表した「1996」に収められた名曲「戦場のメリークリスマ ス」のテーマのセルフ・カバー曲。「The Other Side Of Love (instrumental forSoundtrack 2)」は、「ストーカー 逃げ切れぬ愛」(1997年に読売テレビ系のドラマ)メイン・テーマのインストルメンタル・ヴァージョンです。「Watermark」は、今井美樹がアルバム「ア・プレイス・イン・ザ・サン」(1994年)に収められた坂本龍一書き下ろしによるインストルメンタル・ナンバー。
大林宣彦監督の映画に関する楽曲も収録されています。岩代太郎の「さようならのあした」は、大林監督作品「あした」(1995年)のサウンドトラックに収められた楽曲。久石譲の「母と子の絆」は、大林宣彦監督作品「漂流教室」(1987年)のサウンドトラックに収められた楽曲。ちなみに「漂流教室」の原作は楳図かずおの600万部を越えるベストセラー・コミックスです。
このほかに、世界的に有名なウクレレ奏者ハーブ・オオタによるエリック・クラプトンの「TEARS IN HEAVEN」のインスト・カバー曲。ニューヨークのアカペラ・グループ「ロッカペラ」による杏里のデビュー曲「オリビアを聴きながら」の英語カヴァー「OLIVIA (I'M LISTENING)」という珍しい楽曲も収録されているのもなんだかうれしいもんです。
(フォーライフ、FLCF-3896、2500円)
◎☆☆☆☆「MUSIQUE AUTOMATIQUE」STEREO TOTAL
■01. automatic music
■02. l'amour a
■03. ma radio
■04. wir tanzen im 4-eck
■05. les chansons d'a
■06. kleptomane
■07. adieu adieu
■08. forever 16
■09. je suis une poupee
■10. ich weiss nicht mehr genau
■11. le diable
■12. national 7
■13. exakt beutral
■14. ypsilon
■15. hep onaltida
■16. love with the 3 of us
Bonus track【日本盤のみ】
■17. hey protest
■18. 鉄腕アトム
■19. あの悪魔はイギリス人
1995年のデビュー以来、世界中にファンを作ってきたドイツ・ベルリン出身のSTEREO TOTAL(ステレオ・トータル)。ファースト・アルバム「oh ah」(95年)、セカンド「monokini」(97年)、サード「JUKE-BOX ALARM」(98年)、4th「MY MELODY」(日本未発売)に続く5thがこの「MUSIQUE AUTOMATIQUE」。
STEREO TOTALは、フランス人女性、フランソワーズ・カタクスとドイツ人男性、ブレッツェル・ゴーリングの二人によって1994年に結成。ライブを行いながらシングルをリリースし95年にデビューアルバム「oh ah(オー・アー)」をドイツのインディーズ・レーベルよりリリース。97年には日本ツアーも好評のうちに行っています。
日本未発売の4th「MY MELODY」では、pizzicato fiveの「モナム-ル東京」、プラスティックスの「I Love You,Oh No!」などのカバーバージョンが収録されているそうで、ぜひ聞きたいものです。
コピーを見ると、この「MUSIQUE AUTOMATIQUE」は、「キッチュで、モンドで、ガレージで、そのうえパンクで、アンニュイの、ピコピコ付き」とか。これらの形容詞の並びを見るだけで「おおお!」と思われた方はぜひお求めいただきお早めにお聞きください。プロデューサーはBo Kondren。
さて、mako-rinが気に入っているのは、日本盤ボーナストラックで「le diable」(ブリジット・バルド-のカバー)の日本語バージョン(!)、さらに手塚治虫先生の大傑作「鉄腕アトム」の主題歌カバー(これも日本語で歌っています。どうやらドイツでも人気アニメらしいのです)が入っているところ。手塚アニメは万国共通のものになっていますね。ドイツでも「鉄腕アトム」っていうのかしらん。アメリカでは「アストロボーイ」という名前に変わって放映されたそうですが、アトムって例のガスの意味があるそうで。
封入ライナーノーツの写真に「カラテチーム」と書いたバッグをブレッツェル・ゴーリングが手提げにしたりしているのが掲載されています。それほど日本贔屓(びいき)なんですね。変わったお二人ですが、サウンドもある意味で突き抜けております。
(エイベックス、CTCM-65012、2548円)
◎☆☆☆☆☆「サヨナラ」なまず
■01. サヨナラ
■02. この空の片隅で
■03. 星月 (アコースティック・スタジオ・ライブ)
■04. サヨナラ (インストゥルメンタル)
なまずの2枚目のシングルは「サヨナラ」。これがとってもいいんですよ。聞くたびになんだか熱いものが込み上げてくるんです。「恋はなぜ悲しいの?」から始まり、「僕らはどこへ行ってしまうの すべてなくなってしまうの」のように恋愛ばかりではなくて、一人一人の生き方を問うているようにも感じます。
なんかこういうふうに文字で書くと、ちょっとこ難しい感じがするのですが、これがあなたCDを聞くと、違うんですね。もうとっても懐かしいフォークデュオで、そうそう、チャゲ&飛鳥の初々しい頃にそっくりと表現すればいいかな。何、今でもチャゲ&飛鳥は初々しいって、そうですね。そんなところもありますね。ともかくも「なまず」、そのグループ名だけで理解しようとすると大きな勘違いになってしまいます。
新しい漫才コンビではありません。れっきとした男性フォーク・デュオで、倉田暁雄(愛称あっきー、昭和52年10月26日生まれ、福井県出身)と宮井紀行(愛称のりちゃん、昭和52年9月14日生まれ、和歌山県出身)。この二人の出会いはなぜか鹿児島。そう大学が鹿児島にあるのです。大学寮で出会って、1998年、
宮井が倉田にオリジナル曲「秋男」をプレゼント。9月、「なまず」結成。ストリートライブをスタート。1999年12月インディーズ盤「桜咲く頃」限定2,000枚リリース、完売。2001年7月20日「明日をのせて」でメジャー・デビューしています。
先日、大津市内の大津パルコ前に「なまず」がやってくるというので、見に行って来ました(どこでも出かけていくねえ)。なにしろ琵琶湖といえば、「なまず」はつきものではありませんか、うれしいじゃあありませんか。倉田クン、宮井クンいずれも素朴そのもので全く飾らない性格の二人に大変さわやかなものを感じて帰ってきました。そのあたりは彼らの作り出す音楽と全く一緒なんですねえ。生き方と音楽性が同じベクトルの方向に突き進んでいることに軽いショックを受け驚きました。それと同時に、今の時代、この全ての価値観が一変しそうな時代にあって、彼らの存在自体が少し危うく感じたからこそ、なんだか心から応援したい気持ちにもなってしまいました。
「サヨナラ」はあなたの心にもきっと響き合う何かが秘められた楽曲だと思います。何回も何回も聞いたのに聞くたびに新鮮な気持ちになって、不思議な楽曲なのです。
(日本コロムビア、COCA-15417、1260円)
<反省>
◎午後10時を過ぎるともう眠くて眠くて。更新ができない。睡眠がうれしい。健康のため禁酒しているせいか、もう楽しみは寝ることに集約されております。はい。
<今週の一句>朝寝坊 の夢見過ぎて 朝寝坊
筆者/copy right=フルタマコト
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