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実力とエンターテインメントに徹したステージに人気があって惜しまれながら解散した「米米CLUB」。そのヴォーカリスト、カールスモーキー石井改め石井竜也がソロになって帰ってきました。このソロデビューシングル、何やらタモリが出てきてナレーションを今にも始めそうなイントロ。異次元空間に連れていってくれるような雰囲気がありますが、これは決して「世にも奇妙な物語」のテーマソングではありません。米米CLUB時代から行っていたJALのキャンペーンCMの仕事を引き継いでいるのでしょうか、このタイトル曲は「JALリゾッチャキャンペーンソング」(リゾッチャってなんだっちゃ?)になっています。
なかなか伸びやかな歌声は石井ヴォーカルの良さです。本当に航空機に乗っているような幻想がしてきます。曲調がなんかこれまでの一連のものに似ているでしょうが、これは石井節なんですねえ。この歌声が聞きたい人が多いわけで、そういう意味ではワンパターン大いに歓迎。
カップリングは、「壮絶夜舞酒家(souzetu night club)」。なんとまあ、派手なタイトルではありませんか。一晩中、酒飲みながらクダ巻いて踊っているようなイメージがしてきましたが、米米CLUBのにぎやかサウンド健在でほっと安心しました。しっとりとしたバラードとノベリティータイプのにぎやかサウンドの両方を押さえながら、このペースでアルバム制作まで一気にいってもらいたいものです。(Sony Records、SRDL-4417、1020円)
まさにブレイクしたGLAYのベストアルバム。売れて良かった、とベストアルバムを聞きながら正直思います。TERUのヴォーカルを楽しみながら、いわゆるビジュアル系のバンドって一体何?っとつい真面目に考え込んでしまいます、まあ、秋なのでついもの想いにふけるわけですが、ビジュアルうんぬんも、やっぱり、グループのメンバーである彼等が何をしたいのか、どんな音楽性を持っているのかが明確でないと、だめなのですねえ、この世界。それに「ビジュアル系」ってきっとレコード会社がグループを売り出す時に考えた、一つのキャッチフレーズにすぎなくて、バンドやっている方なんて、ビジュアルうんぬんなんて最初から考えてやっていたわけじゃないでしょ。なんかそういうことよりやっぱ、音聞いてほしいもんね。音聞いてもらうたえの最初の取っ掛かりがビジュアルであって、その先はやっぱり音聞いて楽しんでほしいわけです。
それにしても函館で人気のあったGLAYが上京して、音楽に対してメンバー全員が夢を捨てなかったのが、今日のヒットにつながっているわけです。だからどうかバンド活動をしている全国のアマチュアバンドの皆さん頑張ってください。ハマるまでは大変ですが(ハマッてからももっと大変ですが)
でも、こうしてベスト盤でGLAYを聞いていると、「口唇」とか結構デジタル音そのもの入っていて楽しいのを再確認しましたね。TAKUROの描く詞の世界やサウンドは、なかなかシュールでおもしろい。(PLATINUM RECORDS、POCH-7009、3059円)
疲れた時はCHARA。もう完璧に頭も体もヒートしてしまって、落ち着こうと思ったら、彼女の歌声を聞いて癒されるのが最短の方法だろう(ま、最近じゃ、人形師、槇原敬之の華麗なる人形操りクリップを見る方法もあるけれど)。
CHARAの3年ぶりのオリジナルアルバムは「Junior Sweet」。トータル5枚目。ヒットシングル「やさしい気持ち」なんて、もうCHARAに120%抱きしめられているようでほっとします。しかもこのアルバムバージョンはなんと「しあわせversion」なのです。こりゃ効くわ。脳の中が気持ちよくクリアされていきます。「私の名前はおバカさん」など彼女の描く詞の世界は眺めると、実はCHARA自身も疲れてしまうことがあるらしいことがわかります。 こういう場合CHARA自身はどうして解決しているんだろうか。自分で歌って癒しているのかな。変なところに興味がいってしまいました。
「勝手にきた」なんて、本当にこういう時差攻撃の涙ってありますなあ。勝手にくるだけに実にどうしようもない。頭ん中はイライラ棒状態ですし、実に迷惑。でも来るものは仕方ないか、ああ、イライラします。秋はイライラのシーズンの開幕か?(EPIC SONY 、ESCB-1835、2854円)
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筆者/copy right=フルタマコト cdnewsjp@yahoo.co.jp