毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=2000年10月18日午前09時30分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆☆「LOVE OR LUST」平井堅
■01. LOVE OR LUST
■02. TABOO
■03. LOVE OR LUST (V.I.P remix)
■04. TABOO (a tip of M-FLO remix)
■05. LOVE OR LUST (less vocal)
平井 堅の10枚目のマキシシングル。それにしても今年の平井 堅の活躍はすごかったと思いません? 1年8カ月の沈黙を破って出した1月19日発売の「楽園」がじわりじわりと売れ続けロングセラーからついに『ヒラケン』大ブレーク。9枚目の「why」(5月10日リリース)なんて、聞いた途端にもう爆発的に売れるのが分かりましたもん。
いつの間にやら“究声主”なんてあだなが付けられて、もう声を聞いただけでしびれる人が続出(主に女性が多いのでしょうが、mako-rinも一緒にシビレテおります。今、最も“旬”なシンガー平井 堅の新曲なのです。
で、このマキシシングル。「楽園」「why」で飛びついたファンをいい意味で裏切りつつも、そんなファンのシビレ所をギュッと押さえた心憎い設計になっております。「LOVE OR LUST」はヒラケン流FUNK。1980年代フレーバーをお楽しみください。それにしても「LOVE OR LUST」とは「愛情か欲望か」という、実に、うーむ、なかなか深い考察が必要とされます。
「 TABOO」はヒラケン流歌謡ソウル。あるいは哀愁派ラテンテイスト的ちょっと臭うか禁断の愛って感じ。よく分からないけれど、もうヒラケン真ッ盛りって感じの1曲で、これを聞くためにこのシングルを買ってもいいと思います。
さらに今回のシングルはリミックス陣がとても豪華。やっぱり売れると分かっているシングルはリミックスも力の入れ方が違うのですね。「 LOVE OR LUST」は、V.I.P INTERNATIONALのremix。そして「TABOO」は、「m-flo」のTAKUのremixで、コーラスにはLISAも参加しています。
6月21日に出したサード・アルバム「THE CHANGING SAME」(SRCL-4854、3059円)もミリオンセラーに迫る勢いの今日この頃。N.Y.のアポロシアター、台湾でのライブなどで一皮むけた平井堅が今後どんなステージを見せるか期待が高まります。
(DefSTAR、DFCZ-1022 、1223円)
◎☆☆☆☆「zeal」井手麻理子
■01. THERE MUST BE AN ANGEL(PLAYING WITH MY HEART)【L.B.B.TV MIX EDIT】
■02. 愛の原理
■03. 太陽の花びら
■04. 〜Perfect hiding place〜月の影
■05. cradle song
■06. 涙の島
■07. Interlude〜太陽の花びら〜【Perc-Holic Mix】
■08. 大空のメロディ
■09. SWING
■10. Style【L.B.B.DISCO MIX】
■11. 太陽の花びら【MALAWI ROCKS REMIX】 REMIXED BY MALAWI ROCKS
(EMMA AND TARO KAWAUCHI FOR NITELIST MUSIC)
■12. THERE MUST BE AN ANGEL
(PLAYING WITH MY HEART)【CLASSIC CLUB MIX】 REMIXED BY FRANKIE KNUCKLES
井手麻理子のニューアルバム「zeal」は、完成度の高い逸品です。オープニングを飾る「THERE MUST BE AN ANGEL」は著名なアーティストの競作になりましたが、井手麻理子版もなかなかのもので一聴の価値があります。なによりもこのアルバムがどんなにわくわくした興奮に包まれているかを予感させてくれる一曲なのです。タイトル通り井手が渾身の力をふりしぼって作った『熱意』あふれる作品。
なぜか井手麻理子はラテン系の太陽が燦々(さんさん)と照り映えるイメージがぴったりです。「THERE MUST BE AN ANGEL」を聴き終わって「愛の原理」、「太陽の花びら」という2大ラテン調楽曲に移っていくと俄然パワーを発揮するばかりか、そう、まるで太陽のように輝きを増すようです。
で、バラード調の「〜Perfect hiding place〜月の影」でちょっと一服。さらに「cradle song」では、そのままゆりかごに揺られて眠っているような心地良いひとときを演出してくれます。そのまま眠り込んでしまって、もう一度最初から聴く人も出るかもしれません。(あはは、それはmako-rinのことです)
「cradle song」で眠ってしまった人も「涙の島」に光ピックアップが差し掛かればそのビートの効いた曲で普通、目を覚ますものですがねえ。そう言いながら、寝ていたのは他ならぬmako-rinではございますが…。
秋は学園祭のシーズン。当然、井手麻理子もライブで各地を回ります。
10月21日(土)18:00=川崎学園学内総合体育館 (岡山県倉敷市)1500円、電話086-462-1111▽10月28日(土)17:30=常磐大学記念体育館 (水戸市) 【学内・学外】2000円、電話029-231-9104▽11月3日(金)16:30=関西外語大学内講堂(大阪府枚方市)【学内】2000円・【一般】2500円、電話072-867-3776▽11/4(土) 17:00=名古屋学院野外特設ステージ(瀬戸)無料、電話0561-42-0351▽11月5日(日)16:00=中村学園大学内体育館(福岡)3500円、電話092-851-2531▽11月27日(月)18:00=同志社大学学生会館ホ-ル(京都市)【学内】S席2000円・A席1500円 【学外】S席2500円 A席2200円、電話075-251-4452
(avex trax、AVCT-10081、3059円)
◎☆☆☆「漢字読めるけど書けない」ダンス☆マン
■01.漢字読めるけど書けない
【原曲:IT'S TIME TO PARTY NOW/RAY PARKER JR.&RADIO 日本語歌詞ダンス☆マン】
■02. TUWARI
【原曲:GOT TO BE REAL/CHERYL LYNN 日本語歌詞 木下伸弘、補作詞:ダンス☆マン、福原正博、近藤久芳、浜崎和仁】
■03. 漢字読めるけど書けない(Karaoke)
■04. TUWARI(Karaoke)
ミラーボール星からやってきた不思議なアーティスト。1970〜80年代のダンス・クラシックスの名曲の良さを損なわないように、原曲の持つ歌詞の語感(と言ってもほとんどが英語なのだが)をとっても大事にしてオリジナルの日本語をつけ歌う。最近ではその本業よりもモーニング娘。や郷ひろみ、最近では安西ひろこらのアレンジなどで引っ張りだこの人気です。
で、今回の通算6枚目のシングルでは、ダンス・クラシックスの定番中の定番と名高いレイ・パーカーJRの大ヒット曲「IT'S TIME TO PARTY NOW」に照準を当てた。そうあの「パーティ・ナウ」が「漢字読めるけど書けない」というタイトルとなっての堂々のカバーです。
「漢字読めるけど書けない」なんて、見事な風刺です。僕もパソコンで原稿書くようになって、たまにパソコンから離れてペンを持ってメモを取っていると何でもないような漢字が、なんと全く書けない。どうしても書けない。冷や汗が出るほどもがきますが書けない状況は変わりません。記憶力の良かった頃は漢字がサラサラ書けるのがちょっとした自慢だったのに、全くもってこの体たらく。
ミラーボール星の使者は「ワープロ時代における警告」と、この楽曲を位置付けます。「あいさつ」「えんりょ」「じゅうたい」「まんが」「けいたい」といったようなこの歌詞に出てくる漢字って簡単に読めるくせにいざとなると書けないんだから悔しい。
なんだか急に中学校時代、毎朝始業前にやっていた10分間の漢字テストを思い出してしまいました。大津市立打出中学校の可愛い坊っちゃんであったmako-rinは、この漢字テストの始まる時に放送される馬場先生の独特のアナウンス(「漢字テストを始めますので、教室に入った生徒諸君は各自の机につきなさい」)がとっても好きで、いまだにあの口調を真似できるんだからたいしたもんです、と自分をほめてあげたい、はい。
カップリングの「TUWARI」は、一般から歌詞募集していた入選作品。「GOT TO BE REAL」が「TUWARI」に変身しております。半端じゃない辛さがあるというツワリ(mako-rinは残念ながら男性なので経験がないのでようわからん)。イントロは、うっかり聞いていると分かりませんが、しっかりもう日本語になっておるわけです。それにしてもすごいねえ、この日本語歌詞は。
11月15日には、1年4カ月ぶりのサード・アルバム「ミラーボーリズム3」を発売します。
(avex trax、AVCD-30140、1050)
<反省>
◎体重66・1キログラム。本日、健康診断があって、前回に比べてぐっと体重が下がっております。食事療法だけで下がったわけですから、これに附随してランニングするとか体を動かせばかなり落ちることは想像できます。でも家に帰って、久々にビールでぐいっと飲みたい、という誘惑がまたもや襲ってきて仕方なく麦茶を飲んでおきました。泡がないのね、これって。
◎都蝶々さん死去、80歳。関西の喜劇界の大御所なのにいつまでも庶民的な感覚を忘れなかった素晴らしい人でした。以前、都蝶々さんと舞台を一緒にした歌手のBOROから聞いた話。親子の役ですっかり意気投合したBOROと蝶々さん。舞台がはねて、一緒にBOROのジープの助手席に乗ってドライブに。ジープって乗ったことある人しか分からないのですが、乗り心地がお世辞にも良いとは言えません。とってもバンピーで若い人でも長時間は耐えられないのに、蝶々さんは少女のようにこの路上の雰囲気をそのまま伝えるジープの乗り心地をとっても気に入ってしまった。
◎BOROは恐縮するのに、「もっと走ろう、もっと」と喜ぶ蝶々さんに圧されて、どんどんドライブは距離を増し、やがて若者の町、心斎橋に。交差点の赤信号で止まると、歩行者たちが屋根のないちょっとマッチョなジープに釘付け。「あれえ?蝶々さんや」「それに運転しているのBOROやないの!」とジープに寄ってきた。道行くファンの声が聞こえると、なんと蝶々さん、いきなり助手席に立ち上がって両手を振ってファンの声援にこたえた。そのサービス精神のすごさにBOROもつい連られて一緒になって運転席から手を振っていた。後の車も青信号に変わっても二人の気前の良さに免じて、別段クラクションも鳴らさずじっと待っていたとか。「あの蝶々さんが町行く人に手を平気で振るんですよ、ジープから身を乗り出して、ほんとうに…」とBOROは自分のお母さんを自慢するかのように誇らし気に話してくれたのが印象的でした。
◎関西では、在阪テレビ局がお互いに放送時間がぶつからないようにずらしながら蝶々さんを偲ぶ追悼番組を組んでくれたので、この休日蝶々さん三昧ができて、とってもうれしくも哀しくもあった。特に南都雄二さんとの朝日放送の「夫婦善哉」は、子どもの頃、親と一緒に見ていた番組なので懐かしくもあった。舞台での藤山直美(あの喜劇王、寛美の娘ですね)との息の合った舞台が、おもしろうてやがて哀しき味わいが出ていて胸が何度もつかえました。蝶々さん、長い間、皆を楽しませ励ましてくださってありがとうございました、ごゆっくりお休みください。
◎簡単メールはここ!
!不平不満苦情ごみの収集日の問い合わせ、昨年大晦日に注文したそばの出前の行方などさまざまな疑問は、この簡単メールをお使いになりお知らせ下さい普通のメールはこの下の封筒マークからどうぞ。
<今週の一句>ねんざして 3歩あるいて しかめっ面(mako-rin詠める)
筆者/copy right=フルタマコト
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