CD NEWS10月24日号

毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1999年10月26日午後11時30分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp

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◎☆☆☆☆☆「a perfect world e.p.」pizzicato five

1.a perfect world パーフェクト・ワールド
2.la guerre est finie 戦争は終わった

 pizzicato five(ピチカート・ファイヴ)1999年秋のシングルは「a perfect world e.p.」。どうみても12センチシングルを想像する紙ジャケットサイズなのですが、中を開けてびっくり。なんと8センチシングルなのですね。人によっては「うっ、だまされた」と感じる人がいるかもしれませんが、pizzicato fiveの古くからのファンなら、またまたやられてしまった、と笑うでしょうね。こういういつのまにか集まってしまった期待に対して、見事なまでに裏切る、というか“すかす”のは昔から実にうまいグループなのです。

 でも、このシングル、デザインがなかなかしゃれていて、僕は満足しています。自動小銃風(ひょっとして折り畳み傘だったりしてね、斜めになっているので小銃全体がわからない)を持った野宮真貴さんは、これまた、ハッとするくらい可愛いのですが、この人は本当にどんな格好をしても決まります。ミュージシャンにしては珍しいほど絵になる人です、しかも歌がうまい。歌手だもん。

 「パーフェクト・ワールド」は、pizzicato fiveと僕らの「ラブな覚え書き」を教えてくれる1曲です。テレビでは大正製薬のドリンク「アルファ・ミニ」CFイメージソングとなっていますが、こんなに画面にマッチしないCMソングはpizzicato five史上初でしょうね。女優の木村佳乃の方に注目いってしまって、せっかくのpizzicato fiveの歌も中途半端な使われ方で残念です。せっかくの楽曲が生かされなかったレアなCM作品といえるかもしれません。

 カップリング「戦争は終わった」は、pizzicato five初の(かな?)反戦ソング、という位置付け。戦争がいつまでたっても終わらない疑問と、友人に誘われてお金持ちの集まる店に、ごはんを食べにいくのに昨日とは違った新しい服を着替えて行くという感覚。ちょっとこのあたりアンバランスなのですが、この洋服こそが戦争が起きる原因ではないかと、思ってしまうのは、僕の考え過ぎでしょうか。こわもてに戦争反対を唱えずに、日常の感覚の中に潜んであなたを待ち受けている戦争への加担をさりげなく考えさせてくれます。

 まもなくニューアルバムがリリースされます。そういう意味では様子をさぐるためのアドバルーン的なシングルといえそうです。

 (日本コロムビア、COCP-50174 、1050円)


◎☆☆☆☆「ふたりぼっち」Hysteric Blue

1.ふたりぼっち
2.今見える明日、戒める今日

 ヒスブルの通算5枚目の12センチシングルは「ふたりぼっち」。なんだかタイトルが無性にいいねえ。ひとりぼっちじゃ、「あ、そうなの」って感じだけれど、ふたりぼっちなんだから。寂しいのかにぎやかなのか、ハッピーなのかアンハッピーなのかサッパリわからないそのあたりの境目がとってもいい感じです。

 歌そのものも(作詞・Tama&たくや、作曲・たくや、編曲佐久間正英&Hysteric Blue)、これまでのアップテンポな雰囲気と異なってバラード風なのが、ちょっと秋らしくていい。歌詞をしっかり読めば、これは失恋の歌なんですね、そうか、やっぱり寂しく、アンハッピーなのですね。でも実に叙情的な歌詞で僕は好きです。

 「涙がこぼれた/不意につまずけば寂しくて」の部分で、思わずじーんときました。うーん、僕の学生時代の記憶がふいに蘇ってきてこの歌詞にだぶったわけです。本格的に失恋してのその帰り。高速道路を走って自宅に戻る途中、涙が突然流れ出して、もう止まらなくなって、100キロ近いスピードで走っているのに、前がよーく見えないわけ。もう、このままどうなってもいいや、と思っていたんでしょうね、たぶん。若気の至りです。

 幸いというか悪運が強いというか、走っている他の車やガードレールにぶつかることなく自宅まで無事完走しました。あんときゃ、なんにも怖くなかったけれど、今、思い出せばぞぉっーとします。だって前が見えないんだもん。それ以来泣く時はハンドル握らないようにしていますが

 (SME、SRCL-4664、1020円)


◎☆☆☆☆「my soul love」森ひろこ

1.my soul love
2.Can't Stop
3.my soul love<Orijinal Karaoke>
4.Can't Stop<Orijinal Karaoke>

 職場の僕の隣に座っている大西さんが「これはひょっとしたら、ヒカルよりすごいかもしれない」との御推薦CD。うーん、いきなりラップで始まったので「!」と思ったのは確かですが、そうなかなかパンチが効いていて素晴らしい。何よりも声量がすごい人ですね。そう、確かに歌はヒカルより上手いです。「my soul love」は、テレビ朝日系「雛かっぱ〜」のエンディングテーマであり、ラ・パレルのCFイメージソング。

 プロフィールが手元にあまりないのですが、わかっているのは、大阪府出身で1978年生まれということです。こういう漠然としているプロフィールもなかなか味があっていいものです。知りたければインターネットでなんでも知ることが便利な世の中ですが、逆に情報がないというのも、大きなメリットがあるのではないでしょうか。

 情報に渇望するから、一生懸命、森ひろこのことを探そうとするんじゃないでしょうか。そう、これはファンとしての最初に取るべき真摯な態度といえそうです。カップリングの「Can't Stop」は、さらに森ひろこの巧みな歌唱力がわかる1曲となっています。ちなみにこのシングルは彼女のデビューシングルということで、なんとおそろしい新人ではありませんか。将来の有望株を紹介してもらって、大西さん、Thanks! 感謝にたえませんm(_ _)mako-rin

 (avex trax、AVDD-20329、1020円)


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Coming Soon


<反省>
◎2300cって楽しい。もうシステム入れ替えたし、大変よ、この不安定なマシンをMacの知識総動員して安定させる楽しみ、ちょっと他にありません。

◎iBook見に大阪・日本橋に行きました。いやあ、すごい人気。人がたくさんいます。道に面して飾っている太っ腹な店もあって、若干、ほこり被っていましたが、iBookってこういう使い方する方がかっこいいかも。ピカピカに美しく飾っておくマシンではなくて、いろんなシーンに連れ出して(ちょっと重いけれど、PowerBook500シリーズより軽いぜ)多少、擦り傷、へこみがあるくらいが名誉の負傷で、それだけ使っていいる証拠としてかっこいい、と僕は思いました。でも気のせいかゲームを楽しんでいるとコマ落ちのように感じられる瞬間もあって、まだまだ改良が必要な気がします。デザイン的には申し分ありません。

◎なんだか3日も遅れてしまって CD NEWSを書いていると、本当に情けなくなってきます。以前にも書いたことがありますが、学校の宿題忘れて、居残りでやらされているような悲しい気分になってくるわけ。でも、音楽を聞いていると、そんな思いも吹っ飛びます。(〜ちゅうか、忘れやすいので忘れているだけか?)。やっぱり僕はCDが好きなんだなあ、と再認識しつつほら、こうしてようやく完成しましたよ。遅れてごめんなさい。お待ちどうさまでした。

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<今週の一句>iBook 2色あるけど どっちがいい?(mako-rin詠める)
木場ちゃん iBookさっそく 注文を(字余り。mako-rin詠める。)

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