毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1998年10月26日午前08時20分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆「Name of Love」寺西一雄
すかんちでもローリーでもROLLYでもない寺西一雄のシングルデビュー曲、と紹介したいところだが、やっぱり、寺西じゃインパクトに欠けるよなあ。槇原敬之が初めてプロデュ−スする相手が、寺西一雄というのはちょっと泣けてきます。いとこ同士だもんね、この二人。1975年に漫画家楳図かずおのバンドで「ビチグROCK」を二人して聞いていたのもなんか親近感覚えるな〜! 「ビチグソROCKでビチビチ〜」おっと歌ってしまった。
音楽的志向はずいぶん違っている感じがするのに、寺西はすんなりと槇原ワールドに入り込んでいます。で、たぶん、これまでの寺西に歌う歌の中で、この曲は最もヒットするんじゃないだろうか、と僕はひそかに思っています。それは槇原の作詞作曲した「Name of Love」だから、というわけではなくて(もちろん槇原の存在は大きいし、影響は大ですが)、ローリーが、あっ違った、寺西が何よりもプロデューサーの槇原の言いつけをしっかりと守って(?)、実にしっとりと歌ったからだと思います。このなんか懐かしくて、悲しい曲をしみじみ歌う寺西がすごく魅力的です。何の先入観もなくこの歌を聞くと、槇原の曲ってのは、すぐ分かりますが、ヴォーカリストは寺西という点は種明かしされるまでなかなか気がつきません。それほど寺西がローリー色を消して頑張っているんですねえ。
カップリングは槇原のヒット曲「SPY」、いい味出ています。これが成功した暁には、ぜひ、ローリー寺西がプロデュースする「ノリユキ槇原」も聞いてみたいものです、ぜひ。
(SME、SRDLー4566、1020円)
◎☆☆☆☆☆「さくら」サザンオールスターズ
サザンオールスターズと共に育ってきたのかもしれないなあ、と日本のポップスの中でのサザンを考えるとついそんな気がしてしまいます。黒柳徹子をに対して「おかあさん」と呼び、黒柳をしびれさせました。徹子もびっくりですわ。そう、「ただの目立ちたがり屋」「うれしがりの芸人でーす」と叫んでTBSベストテンに登場してからもう早いもので、20年近い時間が経過しましたが、サザンは、いつ聞いてもサザンです。
ロックの原型が持っていた不良精神をいつまでも忘れないところが実に頼もしいし、ヒット曲をコンスタントに出しながらも、一方でこうした歌に毒を盛ることを(食べ物に毒を盛るのは絶対反対)、忘れていない点が素晴らしいと思います。ただ、欲惚けの世間の方が彼らの毒に気付かぬほど、鈍感になっているんでしょう。
このアルバムは78分25秒をフルに使って、16曲の変化球を投げ付けてきます。受けて立とうではありませんか、皆さん。この間、テレビの歌番組を見ていたら、サザンオールスターズが久々に登場していたのですね。で、その時の格好といえば、みんな政治家やその秘書(?)、主婦、ま、そこここにいる私達と同じ扮装をして出ているんですね。ギター持たずにシャベル持ったりして素敵でした。黒っぽい服着て、ちょっと化粧すればロックだぜ、みたいな考えしか持ってなかったロッカーも彼らの姿に少し退いていました。でもこれこそロッカーだぜ。ロッカー自身も退いてしまう恐ろしさ。そう、これこそ今の日本で一番インパクトある人々なんだと思いました。
彼らが披露した「爆笑アイランド」って非常にサザンらしい歌です。都内にお住まいのオブチさんにはぜひ聞いてもらいたいけれど、そんなヒマはないのでしょうかね。ヒマのない割には仕事がはかどってません。桑田クンは無能な総理大臣らをあざけり笑い、無節操な人災と断言しています。ロッカーにここまで言われては面目丸つぶれでしょうが、そのくらい今の政治家って感覚がマヒしていて30年以上も遅れています。彼らに改革を求めるのは無茶なことなのでしょうか。官僚なんてさらに悪くて100年ぐらい遅れてますもんね、この国は。この歌詞は実に楽しい。1998年の日本を映す一曲です。この歌で紅白歌合戦出ないかな。大晦日、日本国民総懺悔番組みたいになって素敵なんだが…。久しぶりに白塗りした三波春夫風の桑田クンを見てみたい。でも裏番組のカウントダウンだろうか、それもまたいいなあ。
(ビクター、VICLー60300、3000円)
◎☆☆☆☆☆「光と私」Chara
そして、最後はCharaです。なんといってもサザンオールスターズのちょいとうるさめの音を聞いた後はCharaの声にホッとします。サザンだって紅一点の原坊の歌声で心洗われるのに、すぐ後に桑田が再びダミ声あげるからもとの木阿弥です。
タイトル曲「光と私」は、とっても身近にいるのに心が果てしなく離れてしまっている、でも好きなんだ、という何かもどかしい気持ちを歌にしています。一度聞いてもCharaが何を歌っているかよく分からない(自由きままに歌っているので1回聞くだけではヒヤリングできません。よほどのCharaマニアで彼女の言葉が分かる人でないとちょっと難しいでしょう。だから、外国の方で、彼女のヒヤリングができなくても心配はいりません。ネイティブ日本語スピーカーだって「?」状態だもん。
カップリング曲の「タイムマシーン」はCharaの定番曲。今回はアコースティックバージョン。
(エピック、ESDB-3880、816円)
<反省>Power PC一本にMac OS8.5が変身してしまったので愛用のCentrisクンに長い間お世話になりました、とお礼を言いながら、ついにPowerMacでホームページ作りをすることに切り替えました。なにしろCentrisのピザボックスに対応するPowerMacと言えば、6100しかないでしょう。今時分6100/60AVに手を出しているmako-rinなのです。なんやかんや言われても601だってPower PCの端くれですもん。Mac OS8.5が動くのです、えっへん。
大事なお知らせ。MacOS 8.5登場によって、Macでウエッブマスターをしている人たちが勝手にMacOS 8.5を応援する「MacOS 8.5スタンプラリー」に水の国CD NEWSも加わったのです。詳しいことはホームの下の方にあるスタンプを押してみてください。スタンプを集めてなんかもらおうぜ。
無精して、フォーマットしなおさずにMacOS 8.5を入れて逆襲に合っております。はっきり言って泣いています。でも詳しくは来週に。インストールする時は一度全部消してからが正しいやり方ですね。基本に忠実に、これが最短のインストール方法です。
簡単メールはここ!
!不平不満苦情ごみの収集日の問い合わせ、昨年大晦日に注文したそばの出前の行方などさまざまな疑問は、この簡単メールをお使いになりお知らせ下さい普通のメールはこの下の封筒マークからどうぞ。
<今週の一句>MacOS 8.5 これは早い早い マッハの速度 (mako-rin詠める)
筆者/copy right=フルタマコト
!メールをください!
cdnewsjp@yahoo.co.jp
前号に戻る
次号に進む
ホームに戻る