CD NEWS11月01日号

毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1998年11月01日午前08時20分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp

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◎☆☆☆☆☆「ハワイアン ラプソディ」吉田拓郎

  もう冬になるというのに、吉田拓郎はアロハシャツで御機嫌なようです。でもなによりも御機嫌になるのは、このアルバムを聞いたあなたかもしれません。いきなり始まる「Hawaiian Sunraise Sunset(instrument)」は、SING LIKE TALKINGの佐藤竹善によるインスト曲だったりして何が飛び出してくるのか楽しみ。昨日(10月31日土曜日)夜、フジテレビ系の吉田のレギュラー番組で、総出演者で歌部分を交代で歌った「イメージの詩」はなかなかの圧巻でした。吉田のデビュー作品である「イメージの詩」のエレック版、僕も持っているんですね。「長い歌なのでテレビで歌ったことない」って言ってましたが、あの当時、フォーク系の人々はテレビ出演拒否とかしていたんじゃなかったっけ?

 もちろん、このアルバムにもしっかり「イメージの詩」が収録されています。反逆児のように言われたデビューのころを思い出します。このアルバムは吉田の周辺のメンバーらが駆け付けて楽曲提供しています。鈴木慶一、武部聡志、トータス松本、忌野清志郎、中西圭三らが名前を連ねています。ふわっと肩の力を抜いてリラックスした雰囲気が全体に漂っています。

 トロピカル風の「全部だきしめて」なんて曲もありますが、トロピカルになっていても早口で一緒に歌えません。うっかりすると、舌や唇を噛んでしまうのです。注意が必要です。うまく歌えると、KinKi Kidsになったような気がしたりしてね。最後までよく聞くとなるほどトロピカルバージョンになっています。そしてエンディングはまたもやインストルメンタル曲「Banyan Beach Bar」という中西圭三の曲が余韻のある最後を演出しています。

 (FOR LIFE、FLCFー3733、3059円)


◎☆☆☆☆「HURRY GO ROUND」hide

  hideのいよいよ本当に最後の作品となってしまった「HURRY GO ROUND」の登場です。ヴォーカル部分は、プリプロダクション作業時に録音されたhideのデモンストレーション音源(録音=ロサンジェルス・レコードプラントスタジオ)をもとに、I.N.A.を中心にまるで発掘現場に立ち会う考古学者のようにして、試行錯誤の中、完成させたものということです。

 「HURRY GO ROUND」は、スローな曲ながら、なんだか永遠という時間の流れを強烈に感じさせる一曲です。これがhideの最後のシングルになったのも因縁めいているように感じます。hideはこれらの歌と共に永遠の世界に入っていったのです。

 「また、春に会いましょう」というフレーズや、登場するメリーゴーランドのように永遠に変わらないところでhideは僕らをいつでも見守ってくれているのかもしれません。めぐるめぐる人生ーいろんなことがあります。苦しいことも悲しいことも、でもまた春に会いましょう、というささやかな楽しみがあることで僕らは救われるのかもしれない。これが最後のシングルなんて本当に残念です。

 でも、hideファンよ、安心してほしい。まだまだ最後じゃない。今月21日には待望のサードアルバム「Ja,Zoo」もリリースされるのでそちらも忘れないように。このアルバムもSpread Beaverのメンバーらの協力でリリースに漕ぎ着けたわけで、多分、発売されたら感激もひとしおとなるのではないか、と思います。

 (UNIVERSAL VICTORビクター、MVCHー29019、735円)


◎☆☆☆☆「Listen To The Music」槇原敬之

   この間、寺西一雄のシングル紹介してから、槇原の動向がずっと気になっていて、今度のアルバム本当にローリーがプロデュースするんじゃないだろうかって、ずっと思っていました。でもその予想は結局のところ、しっかりとはずれたようです。どういうわけか槇原が次に出してきたアルバムは、自らプロデュースし、全曲他のアーティストのカバーアルバムとなったのですから…。

 槇原初のカバーレコードといってもいいでしょう。でも、これは結構勇気のいる作業だと思うのです、自分の創り出す歌とは全く別とはいえ、ある意味で(意識する、しないの区別はなくとも)どんなアーティストの影響を受けているのかを世間に明らかにしてしまうからです。

 ここに登場するのは、サザンオールスターズ、ユーミン、オフコース、Y.M.O.、大江千里、矢野顕子、タケカワユキヒデ、中島みゆきという顔ぶれ。もちろん彼がパクりをしているわけではありませんから槙原のオリジナル曲に似ているというものはもちろんないでしょう。でも槇原の作品のどこに、こうしたアーティストの影響を受けた部分があるのかをじっくりとチェックしてみるのも楽しいのではないかと思います。

 ストレートな僕の感想でいえば、槇原と同じようにどの歌もみんなそうそう、この歌いいんだよなあって思えるのでこのアルバム大好き、なかなかの選曲だと思います。定番になっていく歌ばかりなのでしょうね。

 そして、このアルバムをじっくり聞いて感じたのは、全曲ともに、マッキー本人が歌い出すと途端に「槇原節」になってしまう恐ろしさ。誰が聞いてもすぐに歌っているのがマッキーと分かるのはきっといいことなんでしょうね?

 (SME、SRCL-4387、816円)


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Coming Soon


 <反省>きいいいいー、ちょっと恥ずかしながら、私事になるお知らせ。そこのあなた、だまって、今発売中の「Mac Fan」11月15日号(だっちゅうののパイレーツ表紙だっちゅうの)読んでちょうだい。

 今年もあと2カ月でおしまい。正月がまたやってくるではありませんか。そしてその前に赤白歌合戦もあるじゃないですか、都はるみが遠慮したので、その分、誰が出るのか楽しみだなあ。それにしても、どうしてもわからないのは、なんでピンキーとキラーズが赤組(例えが古いねえ)なんだろうか。紅一点だと赤扱いされるのがおかしい。ドリカムとかいろいろいるでしょう。いっそのこと男女複合なんてチームを作って、総当たり戦でやるのはどうだろうか。ピンク組とかわけのわからんチームも出てきて(ごちゃごちゃしておもしろいじゃないの)いいんじゃないの? どうせ年に一回のお笑い番組だから(違ったか)収拾のつかない方が楽しい。最後はやっぱり日本野鳥の会なんてのがうまくまとめてくれるのに違いない。そんなわけでして、明けましておめでとう、ってまだ早いか、やっぱり。
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<今週の一句>もう年末 早いぞ早い Macの活躍(mako-rin詠める)
6100だって かなり早いぞ 手強いぞ(またmako-rin詠める)

筆者/copy right=フルタマコト
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