毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1998年11月08日午前09時15分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆「SUNDAY恋をしよう」The Turtles
The Turtlesのメンバーの一人はなぜか高校の後輩にあたるので、それだけの理由で取り上げている、と思っているCD NEWSER(最近、このように読者のことを呼ぶ)も多いでしょうが、そうではなくて、結構楽しいからピックアップしていることに気付いていただきたい。で、このシングル早いもので通算5枚目になってしまいました。そろそろヒットのきざしが…。
タイトル曲はかなりポップな歌です。飛ばしている、と形容してもいいかもしれない。実はライブではすっかりおなじみの曲らしい(ライブ行ったことないから知らない)、ということはファンの間ではかなりの需要が望めるわけで、今度こそ大ヒットかな。非常に元気さとちょっぴり懐かしいテイストが売りなのかもしれません。カップリングは「Welcome To The Monster Show」で、この世のモンスターが勢ぞろい、どのくらい、あるいは何を知っているかで、世代がわかってしまうリトマス試験紙的一曲。でも楽しい。退屈な毎日をたたき壊してモンスターと騒ぎ出す、という無茶なコンセプトも好きです。おまけは「エスカルゴ−ズのテーマ」、なんか迫力ないけれどおもしろい。
レコードメーカーもかなりの力を入れていて「作れる!遊べる!!タートルクラフトジャケット」だの「タートルトレーディングカード」だのの限定紙モノが封入されています。こんなもん誰が喜ぶねん、なんて思ってはいけません。この間なぞ、ピチカート・ファイヴのアルバムでは、バラバラになった歌詞カードが入っていて、紙ボックス開けたら、どどどっとグリコのおまけみたいに出てきてずいぶん往生しましたが、結構楽しんでいます。これって無くしたら、もう一枚買わないといけないので、それなりによく考えられた商品かもしれません。ともかくも、ファンになったら、傍(はた)から見て「阿呆くさ」と思われることが実に真剣に実現してしまうのだから企画を考えている人は、どこまで阿呆になれるかが勝負だと思います、頑張ってください。
(SME、SRCLー4418、1228円)
◎☆☆☆☆☆「玉カルのアンアン小唄」玉川カルテット
以前にレコード店に注文していて、ようやくゲットできたシングル。これは、大瀧詠一師匠のプロデュース作品。アルバムに注ぐエネルギーをいろいろな作品にもわけ与えているわけで、ナイアガラ−にとっては、時おり届く声の宅配便みたいなプロデュースもの。正座して聞きましょう、正座して。いえいえ、ナイアガラ−だけね、一般のCD NEWSERの方は楽にして楽にして。久々のノベルティーもので、師匠どうもバランスをうまく取っているみたい。
山田邦子バージョンとはずいぶん違うのですね。なに? そう、山田邦子も昔歌っていたのよ、アンアン小唄を、邦ちゃんもナイアガラ−なのね〜、きっと。で1998年の玉川カルテットバージョンはなぜか、宅配便がやたら登場してくるのです。ひょっとして「日本宅配便わんさか連盟」みたいなところから献金受けたのかな? ああ、ジャケットカバーについているシールによるとテレビ東京系「日本列島どっきり宅配便」のオープニングとエンディングテーマなのね。これ、いったいどういう番組なんだろう。いきなり家庭に見ず知らずの人から宅配便が届けられるどっきりカメラだろうか? ネーミングがすごく復古(ふっこ)い。「玉カルのアンアン小唄」の途中、玉カルの十八番が出てくるのは想像通りでうれしくなってきますね。お約束のフレーズだもん。エンディングも、ね。かしまし娘バージョンのイントロとエンディングも聞いてみたいぞぉ。これはもうなんだかナイアガラ音頭も聞きたくなってきましたね。ううう、いつの日にか、年末年始は日本全国ナイアガラ音頭を踊って年越しなんて粋な催しが定着するするときが間近いと僕はみたね。
カップリングはカラオケだけ。いいねえ、このシンプルさ。潔さ。いいねえ。昔のシングルってこうだったじゃない。あれも実は大瀧さんが最初に始めたんですけどね。
心ある人はナイアガラ音頭の振り付け練習を怠りなく。みんなして踊れば幸せの日々来る。無重力でなくても でんぐり返りして いい気持ち 宇宙も地面も 心はナイアガラ−。それにしてもこのCD番号懐かしのFussa 45 Studioを思い出ししばし涙す。
(SME、SRCLー4545、500円)
◎☆☆☆☆「cuckoo」cascade
今週はバンドもの(玉川カルテットもバンドでしょ、ねっ!)特集になりましたね。タートルズもそうだけど、このごろのバンドって、ツアーなんかでは演奏するのに、まだ正式にタイトル決めてなかったり、レコーディングの予定が今のところない歌って結構あるんですね。この「cuckoo」もそうだったみたい。ミディアムスローなバラードですが、この春からずっとツアーで披露しながらもレコード化せず、ファンの要望でようやくCDとなりました。
レコード会社はこうして、何がヒットの兆しがあるかを慎重に楽屋そでで観客の様子見ながら、チェックを入れているんでしょうね。「このまま世界が終わるなら/そばにいて朝を待とう」というありがちなシチュエーションながら、気障っぽくなくサラリとさわやかに歌ってくれるところがいいじゃないの。この素敵な余韻を見事にぶち壊してくれるのはカップリング「エントロビースト」。この落差、これこそロック、これもまたいい思うけれど。
(ビクター、VIDL-30364、948円)
<反省>「Mac Fan」11月15日号「林檎かわいや」のPower Book170の記事読んでくださってありがとうございます。現役で使っております。本当にテキスト打ちもってこいです。時々CD NEWSも疲れてくるとこれで打ったりしています。パワーブックってこれだけで完成しているから他のMacとひと味違う美学がそこにあるような気がします。
ここんところ、締め切り日に完成できず発行が遅れておりました。自分でバンバンして(By 嵐山光三郎)今週は様々なイベントの隙間をぬって原稿を書き溜めて、見事間に合いました、当たり前のことがなぜだかとってもうれしい。
Mac OS 8.5になってまた「ことえり」ちょっとおばかさんになったみたい。改良しているのはよくわかるんだけど、どうしてこんな変な変換になるのか疑問を感じてしまいます。「入れた手のお茶」になってしまうのはジャストシステムに笑われるくらいだけど、急ぎの原稿の時に追い付かないのは、ビジネスシーンではちょっといただけない。
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<今週の一句>宙返り 何度もできる 無重力
何もできない 日本経済(mako-rin詠める)
筆者/copy right=フルタマコト
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