CD NEWS11月07日号

毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1999年11月07日午前00時15分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp

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◎☆☆☆☆☆「吉田拓郎THE BEST /PENNY LANE」吉田拓郎

●disc-#1
1.今日までそして明日から
2.どうしてこんなに悲しいんだろう
3.旅の宿
4.我が良き友よ
5.言葉
6.元気です
7.人間なんて
8.イメージの詩
9.青春の詩
10.せんこう花火
11.マーク・
12.おきざりにした悲しみは
13.ビートルズが教えてくれた
14.地下鉄にのって
15.春だったね
16.人生を語らず
17.外は白い雪の夜
18.ともだち
19.あヽ青春

●disc-#2
1.明日に向って走れ
2.流星
3.大阪行きは何番ホーム
4.全部だきしめて〜tropical〜
5.吉田町の唄
6.祭りのあと
7.結婚しようよ
8.シンシア
9.襟裳岬
10.落陽
11.唇をかみしめて
12.たどり着いたらいつも雨降り
13.アジアの片隅で
14.心の破片
15.永遠の嘘をついてくれ
16.僕の人生の今は何章目ぐらいだろう

 先週のあずまひでこさん(フー子ちゃん)の紹介以来、1960年代から70年代のフォークグループづいておりますmako-rinです。今回は、タクロー。GLAYのタクローではなくてデビュー29周年を迎えた吉田拓郎です。

 キャッチコピーは「声が枯れるまで拓郎になりきった青春―エレック、CBSソニー、そしてフォーライフ。在籍した全てのレーベルから集められた初のコンプリートアルバム」。うーん、そうなんです、あのエレックはともかく吉田拓郎のベストアルバムに唯一の欠点は、まん中のCBSソニー時代(1972-75年)がポカッと空いてしまうのです。

 今回、ソニーの協力のもと、収録された曲は、デビュー曲「イメージの詩」(1970年)から、問題のCBSソニー(現ソニー)時代にあたる「旅の宿」「せんこう花火」「おきざりにした悲しみは」「ビートルズが教えてくれた」「地下鉄にのって」「春だったね」「人生を語らず」「祭りのあと」「シンシア」「落陽」「たどり着いたらいつも雨降り」を含む、最新作の「心の破片」(1999年5月)まで2枚組CD計35曲。ラストは、トータス松本の提供曲「僕の人生の今は何章目ぐらいだろう」(1998年)も収められ、まさに日本の音楽シーンの原点として、世代を超えて、きっと誰もが感じるなつかしい青春があふれています。

 「disc-#1」は、懐かしいけれど、拓郎の新鮮なオリジナリティーにあふれた楽曲楽しめる一枚。人によってはきっとそれそれの胸に詰まった思い出が蘇りしみじみとしてしまうかもしれません。字余りの早口の拓郎節を聞くと、昔はいらいらとわくわくが同時に起こりなんだか落ち付かなかったが、今こうして聞くとなんだかしみじみと心落ち着くのは歳をとったせいだろうか?

 「disc-#2」は、最近拓郎ファンになった人には納得の一枚。フジテレビ系音楽バラエティー番組「LOVE LOVE愛している」を通じてKinKi Kidsや篠原ともえらとのからみで、実に元気さといってもいい若さと、元々拓郎が秘めて持っていた剽軽さが屈託なく反映され実にいい味が出ています。その延長線で拓郎をとらえる若い人たちには、これら最近の“やや毒の抜けた”拓郎節の方が受け入れやすいと思います。プロデューサーや他のアーティストに対する楽曲提供、セルフカバーなどが楽しめます。

 でも、「disc-#1」の硬派の拓郎も実にかっこいいことに若いリスナーに気付いてもらえるとちょっとうれしいのですが。案外、「襟裳岬」を森進一以外の人が歌っているのに驚いたりしてね…ふふふ。どう、気張らない「襟裳岬」もいいでしょう。僕のカラオケ唱法は森+拓郎になぜか大瀧詠一がブレンドされていますが…(^_^)。12分36秒もの大作「アジアの片隅で」もベスト盤に入ってるのはなかなか素敵なことです。しかもライブテイク(1980年7月17日日本武道館)です。でも「明星カップスター」のCMは収録されていません、為念。

 拓郎は全国ツアーの真っ最中ですが、舞台のあいさつの中で、1975年6月に、小室等、井上陽水、泉谷しげると共に4人のビッグアーティストで設立し、一時は拓郎自身、代表取締役社長にまで就任した「フォーライフレコード」を去ることを明らかにしています。彼が今後どういうふうに活動していくのかファンにとっては目がはなせません。

 (FORLIFE RECORDS、FLCF-3771 、3800円)


◎☆☆☆☆「MY LOVE」DEEN

1.MY LOVE
2.すてちまえ!

 DEENの19枚目のニューシングル「MY LOVE」(作詞・池森秀一、作曲・山根公路・宇津本直紀、編曲・DEEN)は、フジテレビ系(製作東海テレビ)連続ドラマ「風の行方」主題歌。ミディアム・テンポのピュアなラブ・ソングとなっていて、前作「JUST ONE」に続くラブバラードという位置付けになります。

 1993年、シングル「このまま君だけを奪い去りたい」でデビューしたDEEN。アルバムも「DEEN」「I wish」「DEEN SINGLES+1」「The DAY」の計4枚をリリース。今月はこの「MY LOVE」とあわせて、2枚のシングルリリースも決まっています。予定では11月25日にWHITE MAXI SINGLE「Christmas time」(BMGファンハウス、BVCR-19016、予価1365円)というクリスマスにあわせた初のマキシ・シングルが出る予定です。

 9月18日からスタートした「LIVE JOY-Brake 4 〜Soul inspiration〜」は、全国33本というDEEN初のロング・ツアーで、12月11日に初の横浜アリーナ・ライブを行う事が決定しています。

 カップリングは「すてちまえ!」(作詞・池森秀一、作曲・田川伸治、編曲・DEEN)。こちらは打ってかわってビートを効かせたサウンドが特徴のナンバーなので、対照的に楽しめるでしょう。「すてちまえ! 独りよがりで しがみついていた自己愛」ーー手前勝手な人にとっては、ちょっと耳の痛い、なかなか手厳しい指摘を含んだ一曲です。

 (BMGファンハウス、BVDR-11025、1020円)


◎☆☆☆☆「赤いくつ」MIO

1.赤いくつ
2.涙のかわり

 MIO(未央)の3枚目のマキシシングル。MIOのホームページによると、「赤いくつ」の由来は、以下の通りです。少し長いけれど引用します。

 「『赤いくつ』のタイトルは『赤い靴〜はーいてた〜女の子〜』ではなくグリム童話の『赤いくつ』のお話から取られています。このお話は貧しい家庭の女の子がとても欲しい赤い靴があったのですが、経済的な事情から買えませんでした。そこで履(は)くだけだったらいいだろうと、履いたらその靴が勝手に踊りだし、その少女は踊り続けるしかなくなり、病気の母親の面倒もみれなくなり母親は死んでしまいます。そして最後には、その少女も靴を脱ぎたくても脱げなくなり踊り、夜も眠れず疲れて死んでしまう…。という悲しい物語です。MIOはこの話を恋愛に置き換えて歌っていて、恋する苦しい気持をこの話の赤い靴で踊るというメタファーを使って表現してます。。」

 恋愛のまっただ中で、息絶え絶えになりながらもひたすら踊り続けるしかなかった赤い靴を履いた女の子のように、彼を死ぬまで愛し続けるしかないという女の子の気持ち。彼をずっとひたすら思い続けています。とても純粋で、目一杯疲労を感じながらもそれでもずっと、この恋愛の気持ちを込めた歌を歌い続けています。イントロからしてどんどん引き込んでいくMIOの歌唱力が非常に印象的です。

 カップリングは、「涙のかわり」は、アカペラで始まるバラード。これも冒頭を聞いた瞬間からどんどん引き込んでいく魅力に富んだ歌です。歌詞の内容は少々抽象的で分かりにくいのですが、ずっと付き合ってきた彼と一定の距離を置いて考えてみよう、と決意した女性が信じているものは、二人で“約束”あるいは話し合った未来のビジョンだけ、というシンプルさ。ボロボロになった日も大丈夫、私(二人は、かな)はここにいるよ、というメッセージだけが明日へのともしびとなっているようです。

 (SME Records、SRCL-4650、1020 円)


音符印の飾り棚線マーク

Coming Soon


<反省>
◎ようやく普通に、というか原則通り日曜日発行ができました。いろいろお叱りを受けつつアップロードする時間の遅れに自分自身もいらいらしていました。「書くことがなければ『今週は何もなし』でもいいんとちゃう?」とおっしゃってくださる根強いファンの方もいらして、その優しいお言葉に安堵すると共に、心から感謝申し上げますm(_ _)mako-rin。

◎会社に持ち込んだPowerBookDuo 2300cが、従来使っていたブラックバードにとって代わりました。安定するまでの約10日間、大変苦労しましたが、ようやくほぼ安定して仕事に支障なく使えております。ありがたいことです。で、PowerBookG3への道はまだまだ? でもiBookも安いしなあ。古いPowerBookって見事に安くなっていて今が買い時のような気がしています。

◎まだ時々暑い日がありますが、だんだん冬に近付いてきていることが朝晩の冷え込みで分かります。朝早く目を覚まして、屋外に出るとミルクが寒いせいか寝床から出てきません。寒いもんね、やっぱり。こういう不精なところがひどく気に入っています。忠実なだけでは息苦しいですもん、まあ、気楽に、と話し掛けると「ワン」と返事します。ひょっとして人間の言葉が分かるのか?ええ、どうなの? 「ワン」。ワンでは人間は分からないではないか。誰か〜?

◎簡単メールはここ!手紙マーク!不平不満苦情ごみの収集日の問い合わせ、昨年大晦日に注文したそばの出前の行方などさまざまな疑問は、この簡単メールをお使いになりお知らせ下さい普通のメールはこの下の封筒マークからどうぞ。

<今週の一句>寒い朝 Mac火を入れ 暖炉代わり(mako-rin詠める)
iBook とある音楽家 喜べる(なんだかmako-rin詠める。)

筆者/copy right=フルタマコト
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