毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1999年11月15日午後10時00分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆「YMO-REMIXES TECHNOPOLIS 2000-01」小西康陽ほか
1.TECHNOPOLIS:テクノポリス
By 小西康陽
2.TIGHTEN UP:タイトゥン・アップ
By ケン・イシイ
3.RYDEEN:ライディーン
By テイ・トウワ
4.SEOUL MUSIC:ソウル・ミュージック
By 砂原良徳
5.CASTALIA:キャスタリア
By Motor Headphone (from Dragon Ash)
6.BEHIND THE MASK:ビハインド・ザ・マスク
By DJ HASEBE
7.PURE JAM:ピュア・ジャム
By TOSHIHIKO MORI
8.NICE AGE:ナイス・エイジ
By tmvg (常盤響+水本アキラ)+坂井壱郎(from エレキハチマキ)
9.BEHIND THE MASK:ビハインド・ザ・マスク
By ファンタスティック・プラスチック・マシーン
10.FIRECRACKER:ファイヤークラッカー
By MALAWI ROCKS
11.東風:トンプー
By THE MAD CAPSULE MARKETS(TAKESHI/MOTOKATSU)& KEI KUSAMA
12.PERSPECTIVE:パースペクティブ
By SUGIZO
<参考>アナログ盤には上記のCD収録曲にプラスして“EXTRA TRACK”下記2曲が収録
・BEHIND THE MASK〔EXTRA TRACK〕
・FIRECRACKER〔EXTRA TRACK〕
1960年代ロック&フォークも大好きですが、1970-80年代に入ってからのYMOも忘れちゃいません、そういや、その昔CD NEWSはYMO関連ものばかり取り上げた時がありましたっけ(^_^)。
このアルバム「YMO-REMIXES TECHNOPOLIS 2000-01」は、過去アルファーレコードなどで、さまざまな形で企画されてきたYMOのリミックス・アルバムと比較すると、かなり自由奔放に作っていて、この肩の力みが取れたふんわかした様子が実に生き生きしていて好きです。
それにしてもリミキサー陣の顔ぶれの幅広いことといったら…、さすが「YMO世代の輪っ!!」というのでしょうか。音もいろいろ。テクノ、ヒップホップはもちろんのこと、ハウス、ドラムンベース、アンビエント、ビッグ・ビート、オルタナ、ハードコア、ラウンジetc.etc.もう十分楽しめることでしょう、さらにバラエティー豊かな上にオリジナルをそこなわずに遊んでいて、リミキサーたちの楽しんでいる顔が目に浮かびます。
多くのミュージシャンにとっては今やYMOは神様みたいな存在なのですが、そうしたことに少しも臆(おく)することなく思っきり、自分の中のYMO観を開帳しているところが共感を呼びます。なんだかんだ言ったってもとどのつまりは、YMOが好きなんだもん、それでいいじゃない。
2000年を迎えてもYMOは不滅であることは誰も異論はないのではないでしょうか。細野さん(YMO初出は、細野晴臣の1978年4月のアルバム「はらいそ」。このレコード中に「ハリーホソノ&イエロー・マジック・オーケストラ」のクレジットがあります。ファースト「イエロー・マジック・オーケストラ」は78年11月というのは説明するまでもありません)はじめメンバーがいずれも現役で元気なことから、ひょっとしてうっかり、何かの拍子で再結成なんてこともありうるかも、そう考えると21世紀の新曲を聞いてみたい、と考えるのはmako-rinだけではないはずです。
(ビクターエンタテインメント、VICL-60483 、2900円)
(ビクターエンタテインメント、VIJL-60045〜6 、3600/アナログ2枚組)
1.WAになっておどろう
〜Oyaji Side Story'99
2.名うてのダンディ
3.WAになっておどろう
〜Oyaji Side Story'99 Extended
Mr.Slim Remix〜いれないで
4.WAになっておどろう
〜Oyaji Side Story'99(カラオケ)
「YMO-REMIXES」を聞くとなんだかもうすっかり幸せな気分になってきます。で、次に選んだのが絵的には決して美しくはない中年のおじさんたち。そう、お世辞にもビジュアルがどうのこうのって評論からは無縁な人たちがこの「パパイヤ鈴木とおやじダンサーズ」。ビジュアル的にはともかく、この人たちのダンスはYMOと同じくらい、見る人の気分をなごませるので(おお、ひょっとして“癒(いや)し”系のダンス?)今や貴重な人材といえそうです。残念なことにCDからだとダンスが見えない。CD-Extraでダンスのムービーを付けてほしいですね。それとも非ビジュアル系なので自主規制か? 第3弾シングルで、実現を乞う。
パパイヤ鈴木とおやじダンサーズは、サザンオールスターズなどの振付を手がけるパパイヤ鈴木を中心に結成された、どこからどうみてもおやじ風の6人からなるダンス・グループ。かなり癖のあるダンス(彼らも癖ありますが、見る方も一度見ると癖になるので要注意。特に生理的にダメな人はすぐにオフにすることをお勧めします)で音楽界やCM界を中心に席巻しつつあります。
第一弾シングル「やきとりサンバ」の一発ヒットで終わるものと思いきや、(怖いものみたさの同人が多いせいか)その後も結構頑張っています。ちょっと油断するとテレビ番組に出ていて、しっかり踊ったり歌ったりしています。露出の方もなかなか用意周到なプランがあるようです。年末の赤白歌合戦にも何かの間違いで出ないかなぁーと少し期待してしまいます。渾沌の1900年代最後の年にふさわしいグループと思うのですが…。
で、この第2弾マキシシングルはあの「 WAになっておどろう」のカバー。「Oyaji Side Story '99 〜博品館deおやじ〜」と題して10月30、31両日、博品館劇場で単独ライブ(すごいね)が行われ、この曲もしっかり披露された模様です。
「WAになって踊ろう!〜Oyaji Side Story '99〜」は、あの長万部太郎(=角松敏生)とアガルタがプロデュース(う〜ん、仕事がなかなかコアでヘヴィーですね、角松さん)。パパイヤ鈴木が作詞を担当し、角松氏との共同作業に。カップリング曲には、日本唱歌の「はないちもんめ」を角松氏がアレンジ、パパイヤ鈴木が作詞を担当。「WAになっておどろう」のヴォーカルはなかなかのもの。CDにはパパイヤによる、タイトル曲の振り付けマニュアルまで封入されています。
増強された最新プロフィールをチェックすると(特に体重やBWHに注目するとリアリティーが…)、パパイヤ鈴木(174cm/100kg、B113/W110/H110)=幼少の頃より父親のラテン音楽を聞き、越路吹雪を唄っていたとか。山本リンダをマネれば心ここにあらず、気がつけば踊っていた! 第18回世界歌謡音楽祭で日本代表ヴォーカリストとして武道館のステージに立った華麗な経歴もある(!)。現在、振付師、ダンサーの活動の他に、作曲・アレンジも手がける才人▽長谷川16t(180cm/73kg、B105/W76/H95)=普段は16tトラックを爆走させているが、土曜日の夜はヒップホップ野郎。▽橋本マニア(167cm/75kg、B95/W92/H96)=かなり危険性の高いパフォーマーの一人。すべてのものを自分色に染めてしまう、迷惑なおやじ。バナナの叩き売りも特技のひとつ▽松本ドカン(175cm/98kg、B120/W96/H98)某アナウンス学院の講師。アシカショーの司会も手がける。見かけより声は高いし、肌もツルっとしていてイイ感じのナレーションおやじ▽大津年金手帳(169cm/58kg、B86/W78/H88)某乳酸菌飲料会社勤務。営業成績トップのやり手▽中嶌ジュテーム(169cm/65kg、B96/W85/H95)昼はNEC関連会社の主任、アフター5はタップにバレエに汗を流す。そんなエリートモダンおやじだが、その切ないダンスにファンが急増中。
年末年始の忘年会、新年会で間違って「WAになって踊ろう!」を踊り出す団体が激増するのではないか、と一部ではみられておりY2K問題と共に警戒が必要です。そこで対策ですが、もし隣の席で踊り出す集団が居たら、もうこれは災難と諦め一緒に踊るしかないでしょう。これが対策だってがっかりした人、政府のY2K対策だってどっこいどっこいじゃありませんか、ま、それが一番無難です。あなたが「おやじ」ならなおさらです。
(BMGファンハウス(RCAアリオラ)、BVCR-19008、1260円)
◎☆☆☆☆「COMPLETE LAST LIVE」アニメタル
●DISC#1
1.アニメタルのテーマII
2.ゲッターロボ!
3.テッカマンの歌
4.MC1
5.コン・バトラーVのテーマ
6.たたかえ!キャシャーン
7.MC2
8.アニメタル・サマー〜Type2
行け行け飛雄馬〜がんばれドカベン〜アパッチ野球軍〜王者!侍ジャイアンツ〜風になれ!〜あしたのジョー
9.Guitar Solo
10.宇宙刑事メドレー
宇宙刑事ギャバン〜宇宙刑事シャリバン〜宇宙刑事シャイダー
11.MC4
12.アニメタル・マラソンIIメドレー
キカイダー01〜風よ光よ 〜鉄人タイガーセブン〜ワイルドセブン〜ぼくらのバロム1 〜Bass Solo〜輝く太陽カゲスター〜アイアンキング〜科学戦隊ダイナマ
13.MC5
14.華(四乃森蒼紫のテーマ)〜アカペラ
15.MC6
16.天才!岸和田博士のうた
17.MC7
18.坂本英三アコースティック・コーナー1
ボルテスVの歌〜ダイヤモンドアイ〜宇宙鉄人キョーダイン
●DISC#2
1.坂本英三アコースティック・コーナー2
ジャッカー電撃隊〜草原のマルコ〜薔薇は美しく散る
2.MC8
3.銀河鉄道999
4.MC9
5.センチメタル〜Type2
今日もどこかでデビルマン〜行け!コン・バトラーV〜ルパン三世 その1〜真赤なスカーフ 〜哀 戦士
6.特撮でいこう!〜Type2
レッツゴー!!ライダーキック〜戦え!仮面ライダーV3〜セタップ!仮面ライダーX〜アマゾンライダーここにあり〜仮面ライダーストロンガーのうた〜燃えろ!仮面ライダー
7.MC10
8.マジンガーZ
9.鋼鉄ジーグのうた
10.MC11(アンコール1)
11.勇気の証
12.MC12
13.This Is ANIMETAL
宇宙戦艦ヤマト〜海のトリトン〜おれはグレートマジンガー〜戦え!ポリマー〜タイガーマスク〜バビル2世〜誰がために
14.デビルマンのうた
15.MC13
16.ガッチャマンの歌
17.終演後ガヤ
18.アニメタルのエンディング・テーマ(最期の子守唄)
1996年10月にデビューして以来、関係者ですらなんだかわけの分からないブームを巻き起こしたアニメタル。アニメ・ソングに飽き足らず、エンディング・テーマや特撮モノ、あげくの果てには元ピンク・レディーの未唯ちゃんをも巻き込みアニメタル・レディーをもデビューさせてしまった。
でも、いつまでもあると思うな、あのボルテージ。そら疲れますわな、あんな感じで歌っていたら。そんなわけでT.M.R.のようにこの際“封印”してしまおう、というアイデアが沸き上がり、1999年7月、今世紀最後のライブを敢行してしまったアニメタル。「“解散”ではなく“封印”だと言ってるのに、お客さん全員悲壮なまでに盛り上がってしまった」(By MITギャザリング 久武頼正)のがこの封印ライブ。デビュー以来3年間、ひたすら走り続けた彼らの総決算となったラスト・ライブの模様がここに登場。汗と涙と笑いと感動の150分(長い!すごい、疲れます、ふう〜)やねん、っちゅうの。
で、これでアニメタルは解散になるか、といえば、そうではなく数年か数カ月もすればまた、盛り返してくるはず。「まだやりたい曲も40曲程あるし」って久武頼正も言ってます。何よりもこのライブでの聴衆の声を聞けば簡単に解散などできる状況ではないのが分かるはず、そうですねよね、佃さん?
アニメファンというのは、どこのレコード会社も内心「あなどれない」って思っているはずです。何がいつどんなきっかけでブレイクするか分からないし、一旦ブレイクすれば、もうイケイケどんどんの世界ですからここはボルテージが完璧に「ゼロ」になる前に充電する方が得策とアニメタルブレーンは判断したと思いますし、僕もその判断は正しいと思います。
次の路線は、意外にも、この一枚目のCDの中で披露されています。ギターソロ部分でのテレビ主題歌のオンパレードなんていけるかもしれません。ちょっとアコギで渋く演奏されると、元は「プロポーズ大作戦」であろうが「フィーリングカップル5対5」であろうが、もう必ず飛びついてしまう層が歴然とあるのです。このあたりのマーケットを今後どうするか、というのが課題になりそうです。
(SME Records、SRCL-4647〜4648、4282 円)
<反省>
◎WEBの日曜日発行は無理でしたが、このボリュームですからお許しください。次回、できるだけ日曜日間に合わせますm(_ _)mako-rin。
◎さて、ようやく「NewerTech」がMacOS9に対応したG3アップレード用(Nubus PowerMac用のNewerG3カード用)ドライバ「MAXpowr v1.4b3 Installer」を出してくれたのでPowerMac6100でMacOS9が試すことができました。うーん、実に早いしスマートでシンプル。声紋で音声認識して登録ユーザーかどうかをチェックするなんて、ちょっと渋いじゃないですか。IBMに先を越された感じがあったものの、着実に地に足付けた技術になっているところがAppleの良さです。当分遊べそうで楽しい。
◎朝早く電車に飛び乗ると、こんなに早いにも関わらず多くの人が電車の揺れに身を任せています。ラッシュ時ほどの混み具合ではないものの、大津から大阪まで立ったままで吊り革にぶら下がっています。でも朝早いと気持ちいいですよ。JR大阪駅を降りて、会社まで歩いていると徐々にテンションが上がってきます。大阪のビジネス街の早朝、ほとんどスキップせんばかりにして通う会社員が一人おります。
◎簡単メールはここ!
!不平不満苦情ごみの収集日の問い合わせ、昨年大晦日に注文したそばの出前の行方などさまざまな疑問は、この簡単メールをお使いになりお知らせ下さい普通のメールはこの下の封筒マークからどうぞ。
<今週の一句>Macって 冬場は暖炉の 役目もし(mako-rin詠める)
筆者/copy right=フルタマコト
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