毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1998年11月22日午前00時15分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆☆☆「プレイボーイ・プレイガール」pizzicato five
ここんところずっとCD NEWS執筆中もバックで流れているのがピチカート・ファイヴの新曲「プレイボーイ・プレイガール」だったりします。今年のピチカート・ファイヴはかなり活発な活動をし続けていて、東京にお住まいの斉藤さんや僕を非常に喜ばせています。ここんところ毎月のようにアルバムかシングルかアナログレコードがリリースされています。ファンはいくらお金があっても足りません(泣く)。
でもファンとはCDを購入して間接的にアーティストに喜捨する人々ともいえますので、むしろ喜捨できるのが喜ばしいのではないか(その割にはアーティストの分け前が少ないような気がしますが)と思っています。
このシングルの素晴らしい点は、なんちゅうても(なんで急に関西弁なんや)何度聞いても楽しいというところに尽きるでしょう。思わず踊り回る小西サンが頭に想像できますし、相変わらずキュ−トな歌声の野宮さんにも魅了されます。野宮さんに「遊びに行かないの」なんていわれたら、すぐに飛び出していってしまいますよね、斉藤さん(うれし泣き)。
でもこの歌は無限にエンディングがない歌ながら、プレイボーイやプレイボーイのちょっぴり寂しい姿も暗示されているのですね、このあたりさすがに小西サン。しかもインストもの以外に「the international playboy & playgirl beats 」なんていうかなりリミックスやり過ぎのバージョンもあってピチカート・ファイヴ広報担当の細川さんのナレーションまで楽しめる仕掛け。こういう遊びをやらせたら天才っていうのは大瀧詠一以外に、今は小西康陽しかいませんねえ。(天才は忘れたころにやってくる?)
(日本コロムビア、CODA-50002、1050円)
◎☆☆☆☆「MY WINDING ROAD」THE YELLOW MONKEY
次に一気に雰囲気変わりますが、この寒い季節、イエモンのちょっぴりテクノが入った新曲「MY WINDING ROAD 」はいかがでしょう。ぐにゃぐにゃに曲がり曲がった道だけど、それこそが真実で後はすべて仮想のものに見えてきます。ひたすら踊り続けることだけが真実なのかもしれません。そして目の前にいるセクシーな彼女と踊り続けます。ミラーボールこそが、仮想の世界こそが真実ってこともありますからね。吉井の歌詞は非常に比喩が豊富で難しいですが、なーに曲は最高です。歌詞の意味を全く考えずに楽しむのも、もちろんいいですけれど。
カップリング「O.K.」は吉井和哉らしい、はっきり言ってかなりHは歌です。こういう歌をハードロック仕上げさせたら彼等は一級品なんですから。昔洋楽の歌を覚えて得意げに歌っていたけれど、今考えるとかなりやらしい、とってもHな歌なんですね。でも中学生にそんなこと言ってもしかたありませんでやらしいんだけどカラッとしていて、そう、見方を変えると、かなり笑えるものもあるんですね。たぶん、彼等はしたたかに笑っているんだと思いますがね。それでもって、エンディングでいきなり「有終の美を待て」とくるんだから、もう、こいつらときたら…。
(FUNHOUSE、FHDFー1697、1020円)
◎☆☆☆「フライング・ロケットマン」ロケットマン
お笑い好きな人なら桑原茂一や小林克也らによる音楽&ギャグラジオ番組「スネークマンショー」をきっと覚えているでしょう。僕はこのラジオ番組(確か、某ジーンズメーカーがスポンサーだったはず)が大好きで必ずエア・チェックしておりました。ピチカート・ファイヴの愉快過ぎる小西康陽と、なぜか慶応大学経済学部出身のタレント、ふかわりょうの二人によるコンピレーションアルバムという位置付けで、この「スネークマンショー」に挑戦したのがこのアルバムのコンセプトのようです。
小西がピチカート・ファイヴの楽曲を思う存分使って(これができるのはやっぱり小西がピチカートのメンバーという強みがあるからです。そう、昔スネークマンがイエローマジック・オーケストラの音を思う存分使っていたのと同じ)、ふかわのギャグと対抗するのですが、率直にいって関西人から見たらふかわりょうのギャグってセンスが今一つなのです。ちょっと笑えないのです。このあたりが非常に惜しいのですね。僕は小西クンが選ぶ相手間違ったように思うわけです。これなら思いっきり勘違いして、坂田利夫師匠あたりとやってくれたほうが、おしゃれなピチカートにぴったり合っていたのではないかと思います。
人選のミスです。でもすべてのギャグがダメかと言えばそうではなくて、くり返しのしつこさがやたらに耳につくネタなんて大好きなのです。ううう、まだやるかしつこい、でもいつしか腹を抱えて笑っていたりするのです。『交響曲4126番「ハトヤ」』は最高。ハトヤはこれを絶対使うべきですね、CMに。これは音楽そのもので笑わそうとするものなのですが、曲ももちろん素晴らしい。「ロケットマンのテーマ」も含めて、ピチカートのオリジナル曲は実はこっちなんじゃないの?
(日本コロムビア、COCP-50013、3059円)
<反省>日々寒さがこたえてきます。皆さんお変わりないですか? 新潟の星さん、東京の某所でナイアガラの巨匠大瀧詠一さんとバッタリ遭遇。しばし会話が弾んだとか。いいですねえ、こういう偶然って。なにしろ星さんの場合、たまたまJR電車の20分の遅れ、という気紛れが大瀧さんとの出会いを産んでくれたんだから、素敵じゃないですか。JRの遅れってたまには粋なはからいをするのですね、うーむ改めてJRを見直しました。
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<今週の一句>寒くって 眠ってしまった 獅子流星群(mako-rin詠める)
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