CD NEWS11月29日号

毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1998年11月30日午前08時00分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp

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◎☆☆☆☆☆「新しい日々」渡辺美里

  さて、1998年もいよいよ、あと1カ月あまりになってきました。なんだか一気にあわただしくなるのがこのシーズンの恒例の特徴となっていますね。まあ、じたばたしても1カ月ですし、のんびりいきましょうよ。

 年末年始ともなると人の集まるところではクリスマスにまつわる音楽が鳴りますね。僕はどういうわけかクリスマスソングが大好きで、思いがけない所で聞こえてくると、ジーンと感動して立ち止まって聞いてしまいます。

 さて、CD NEWS恒例のクリスマスソング特集をしようかと思いましたが、意外とクリスマスソングものに新たに挑戦するアーティストは少ないようです。いつもならこの時期何枚かのx'MasCDが出るものなのですが、今年はあんまり集まりません。今年はさみだれ式に見つけたら紹介することにしましょう。

 でも、さすが天下の渡辺美里です。新しいシングルのカップリングでしっかりクリスマスものやっています。ベテランアーティストは、やっぱりこのくらいの意気込みがほしいものです。

 タイトル曲「新しい日々」は美里らしいちょっと昔を振り返りながらも、現在の立ちはだかっている難問に対峙しようという限り無いパワーを感じさせる歌ですが、昔のようにがんがんに攻めていく感じではなくて、落ち着きながら、静かに戦い始めていく情景が目に浮かぶようです。

 なんだか非常に大人になっていく美里を感じますが(そら美里だって大きくなるわいな)、僕らの応援団という位置は不動のものです。静かな闘志がめらめらと燃えていくようで、おとなしい歌なのにとっても心揺り動かされるものがあります。

 そして、カップリング曲「クリスマスはどうするの」は、いきなり美里に「クリスマスはどうするの?」って聞かれてしまいます。本来キリストの誕生を皆で祝う日なのですが、日本では一時、お祭り騒ぎみたいになっていましたが、だんだんそんな風潮も影をひそめ、家族や親しいもの同士が顔を会わせて祝うといった本来のクリスマスに近い形になってきました。美里のこの歌では、わけあって今年はクリスマスに一緒にいたい人がいない状況になりそう。(実は一緒にいたいはずのその人から「クリスマスはどうするの?」ってたずねられているんですけれど)でも、誰かを愛する思いは変わらない。いっしょにいなくてもその人への思いだけは変わらないという、実に胸がキューンとする歌ですが、この歌の中の「いつかは」という重いが大きな支えでしょうね。

 (Epic、ESDBー3892、1020円)


◎☆☆☆☆☆「星の夜」塩谷哲

 聖なる夜にヴォ−カルものを楽しみたい。あるいはとても心のこもったおもてなしを客人にしたい時には、この塩谷のシングルをかけるのが一番のお勧めだろう、と思います。塩谷と彼の友人である7人のヴォ−カリストによる実にぜいたくな一枚だから。

 どのくらいぜいたくかといえば、メンバーが佐藤竹善、露崎春女、CHAKA、五島良子、NORA、今滝真理子、吉田美奈子といった顔ぶれ。ね、すっごく豪華絢爛でしょう。塩谷のピアノに合わせて、彼の友人たちが順番に歌っていくとちょっと背筋ゾクッて感じですよ。声を聞くと誰かが分かるのはやっぱり個性的な仲間ばかりだからでしょうか。ちょっと前にヒットした「ウイアーザーワールド」みたいで感動ものです。

 ぜひ、一度聞いてみてください。また、塩谷の最新アルバム「Wishing Well」(FUNHOUSE、FHCFー2446、3059円)にもこの「星の夜」が収録されています。このアルバムは塩谷の五枚目で、初のバラード集になっています。

 また、12月25日は中野サンプラザで「Staltish Night Vol.2」と題して、佐藤、五島良子、NORA、Kiroro、中路英明を迎えて塩谷のピアノに合わせてクリスマスを演出するライブもあるそうです。

 (FUNHOUSE、FHDFー1707、1020円)


◎☆☆☆☆「shell」猫沢エミ

   さて、ペーパー時代の「水の国」を御存じのかたが、現在どのくらいいらっしゃるか分かりませんが、その時代の有名読者で後年、いつの間にか「Lake Riders」の一員になっていたという忍者のような人、小林秀野さんからメールをいただきました。なんと20年ぶりでしょうか。おひさしぶりです、ども。インターネットって本当にえらい時代になってきました。それはさておき秀野さんからのリクエストなのです。

 メールを引用しますと、『猫沢エミの事が出ていたのでとても嬉しくなりメール致しました。11月21日にnew maxi single「shell」がリリースされたのは私などがお伝えするまでもありませんが12月13日(日)にタワーレコード梅田店でインストアー・イベントの予定があるそうなので行って見たいなぁーと思っております。彼女は1972年4月14日生まれ。洗足学園大学打楽器専攻科に入学。打楽器の基礎とジャズヴァイヴの理論とテクニックを学び、クラシック音楽のパーカッショニストとして活動する一方で、ポップスの分野にも活動の場を広め、あるライブで生まれて初めて作った曲を歌ったところ、現在の事務所の目にとまり本格的な曲作りを開始するようになったと言うことです』ーーね、すごいでしょう。水の国CD NEWSの読者がいかにすごいかということがよくわかります。僕があえて猫沢エミを説明する必要ないですね。しかもこの奥ゆかしい文面、彼女らしさが一面に伝わってきます。どうも秀野さんありがとうございます。

 そうはいっても何も書かないわけにいかないので、ちょっと補足を。このシングルは猫沢自身の書き下ろし新曲2曲と1996年のシングルリミックスから構成されています。タイトル曲はダブサウンドで、彼女のちょっとかわいい声が絶妙のバランスを取っているようです。

 「恋する人生」はこれまでの猫沢のなんともいえないキャラクターが踏襲された一曲。こういう曲聞くとコロッとまいってしまいそう。そして2年ぶりのリミックス曲はピチカート・ファイヴの小西くんの登場です。小西のリミックスと福富幸宏のマニュピレートを堪能できたうえに、猫沢のコケティッシュな魅力も聞ける一曲。でも、どうしてもピチカート・ファイヴらしくなってしまうのはやっぱり小西くんのせい。曲も終わらないし。

 (日本コロムビア、COCP-50012、1260円)


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Coming Soon


 <反省>寒いと更新に響くようです。まず、Macが寒さに弱い? ことえりがちょっと変になります。句読点がダブったり、なんでしょうねえ、この現象。さらにシンプルテキストが突如終了しちゃう。困るなあ。アピアランスで音を出さなくしたら、かなり動くようになりましたが、いやだな。ついこわくて「コマンド」+「s」で保存してしまうじゃない。アップルに原因究明メールだそうっと。

 iMacのスマートローン効果ってすごいみたいですね。先日、あるショップのiMacデモ機の横に立っていたら、次から次へのお客さんがきて店員に質問の嵐を浴びせ始めました。その余波でいつのまにか僕にまで質問が回ってきたので(店員と間違われたらしい)、よせばいいのにぼくも説明する側に回った途端、よけいにお客さんが増えて、iMacと僕を中心に幾重もの輪が出来てしまいました。こうなれば僕も負けてはいられません。いろいろ説明して納得してもらうまでその場をはなれません。帰るとき、店の人に「ありがとうございました」ってお礼を言われてしまいました、あはは。「なーに通りすがりのただのMac好きです」って答えたけれど、なーんかフーテンの寅さん思い出してしまった。スマートローンって月々2300円(ボーナス月は1万円)でiMacがゲットできるんですね。誰でもほしくなりますよね、この価格じゃ。


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<今週の一句>寒くって 眠ってしまった 更新日(mako-rin詠める)
iMac 年末にかけて すごい売れ行き(またmako-rin詠める)

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