CD NEWS 11/30/97by makoto FURUTA
CD NEWS11月30日号

毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1997年12月02日午前00時19分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp

  • 「天使の消えた聖夜(イブ)〜Silent Night Version」楠瀬誠志郎

     早くも一年で最後の月を迎えようとしています。30日あまりで、歌合戦見て、除夜の鐘を確認しつつ、恒例の大滝詠一のNiagara CALENDERを聞き新しい年を迎え入れる時期なんですねえ。毎年、同じようなことをしながらも、そのつど厳粛な思いにとらわれます。本当に不思議な月なんですね。この12月という月にはおなじようにちょっと厳粛ながら、なんだかウキウキした気分にさせるものにクリスマスがあります。
     常連ファンには御馴染みなのですがこのCD NEWSでは、この季節恒例の「クリスマスソング特集」があるのですが、今年は一度に行わず、さみだれ(by Ohtaki)方式でクリスマスソングを紹介していこうと思っています。まあ、レコード店のぞけば、きっと一角にクリスマスソングコーナーがあるはずです。そのくらいのセンスがなくてはCDは売れないと思いますが、なぜだか新年ソングコーナーってのがないのですねえ。無理やりつくればおもしろいのに。もっと悪乗りして、三が日コーナーなんて設置してくれたらちょっと素敵です。で、楠瀬くんです。大ベテランながら、聞く方の耳がなかなか興味をもたなかったせいで、長い間、知られていませんでしたが、数年前、これで駄目なら、とリリースした曲が見事捲土重来を果たし、大ヒットし、あの赤白に分かれて日本野鳥の会も動員される歌合戦に出演しましたねえ。あれから、また静かになっていましたが、聞いてください、こんな素敵なクリスマスソングを片手にこの時期復活してきました。澄んだ声はさすがですが、よく聞くと失恋ソングなのですが、なぜだか彼が歌うと心あたたまる一つの物語に仕上げています。カップリングの「きっとまた逢えるから」はこれぞ楠瀬サウンドといえるもので、ちょっとアナログっぽいできがいい雰囲気を醸し出しています。両曲とも楠瀬作曲、この時期おすすめもので12月12日には「Seven Winter Songs」という7曲入りのミニアルバムもリリースされます。(Sony Records、SRDL-4428、1020円)


  • 「伝えたいことがあるんだ」小田和正


     このアルバムはクリスマスには直接は関係ないでしょうが(実はクリスマス曲も収録されています)、この季節に耳を傾けるのには結構タイムリーな一枚といえるかもしれません。小田和正のベストアルバムは、彼のためのレーベル「Little Tokyo」からリリースされた1989年から8年間のシングルヒット15曲が詰まっています。
     15曲には、最新の監督映画作品『緑の街』主題歌(1997年)から始まり、もうイントロが流れ出すだけでジーンときてしまう「Little Tokyo」(1989年)、アルバム初収録の「君にMerry X'mas」(1989年)、コンサートではお馴染みでレコーディングし直した「恋は大騒ぎ」(1990年)、Oh ! Yeah ! Oh ! Yeah ! Oh ! Yeah ! の「Oh ! Yeah ! 」(1991年)、誰もが知っている「ラブ・ストーリーは突然に」(1991年)、TBS系『筑紫哲也のニュース23』のエンディングテーマに使われた「あなたを見つめた」(1991年)、記念すべき第一回監督作品「いつかどこかで」のテーマソング(1992年)、新しく録音し直されている「そのままの君が好き」(1992年)、素敵なバラード曲「風の坂道」(1993年)、「日本テレビ系『遠山金志郎美容室』の主題歌「真夏の恋」(1994年)、アルバム初収録の「so long my love」(1995年)、ちょっとテクノ入った「君との思い出」(1995年)、『緑の街』の劇中劇のテーマソング「遠い海辺」(1997年)、TBS系金曜ドラマ『最後の恋』、 「伝えたいことがあるんだ」(1997年)でフィナーレに。一度は聞いたことある曲ばかりで、これだけあって3059円はうれしい値段だ。定盤の一枚。(FUNHOUSE、FHCL-2008、3059円)

  • 「みんな大好き」吉田拓郎とLOVE2 ALL STARS


      フジテレビの異色の音楽番組「LOVE LOVE あいしてる」で御馴染みのLOVE2 ALL STARSが作った吉田拓郎自身のセルフカバーアルバム。拓郎がフォーライフレコードを設立するまで在籍していたエレック(大滝詠一氏もつぼイノリオ氏もいたね)時代とソニー時代、つまり1970年(大阪万博の時代ですわ)から74年までの作品が16曲並んでいます。これは先に紹介した小田和正のアルバムと並んでなんとしても押さえておきたい一枚です。しかも、アルバムの分厚さは伊達ではなく、ボーナスシングルが一枚付いていて、これには「LOVE LOVE あいしてる」のテーマソング「全部抱きしめて」がインストバージョンも収録。つごう18曲という非常にコストパフォーマンスに優れた3059円の価格にはもはや涙ものです。
     単なるセルフカバー集という話題性だけでなく、アレンジャーが武部聡志、吉田健、高中正義、中川雅也という豪華な4人。また、そこに集まったミュージシャンの顔ぶれについては、アルバムを購入してじっくり『びっくり』してほしい。あの篠原ともえもLabel Illustrationで愛らしい拓郎を表現しているし、机の上に一枚あると本当に楽しめます。(FOR LIFE、FLCF-3702、3059円)

    次号、Coming Soon


    <反省>  さて、久しぶりの火曜発行。ちょっと疲れがたまっていて、すんません遅れました。
     話一気に変わってもうすぐMac Fan EXPO IN KANSAIですなあ。なんだか、うれしいことがあると気分もよくなります。たぶん僕も取材で大阪ドームの中に入っているでしょうけれど、もし、読者の皆さんで行かれる方は事前にメールくださいね。会場のどこかででお会いできるかもしれません。大好きなMacintoshのお祭りだけに、もう心浮き浮きですね。パソコン全体の伸び悩みとかいった嫌なことはこの際、忘れてAppleの魅力をより多くの方たちと共に味わいたいと思っています。掘り出しものも売っているそうなので、これもゲットしなくっちゃねえ。忙しくなりそうです。

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    <今週の一句>祭りやで それワッショイ Macだぜ
    「幸せな結末」 一家に3枚 必需品(とあるサウンド研究家詠める)=陰謀か? 

    筆者/copy right=フルタマコト
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