毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=2000年12月13日午後11時55分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
■01. 12月24日
■02. PIZZICATO FIVE X
■03. ディスコ手帖
ピチカート・ファイヴが20世紀最後のこの時に送るシングルCDがこの「12月24日」。これもある意味ではクリスマスソングという括りになるのでしょうか。それにしても恋人がなかなか現れない、アンハッピーな一曲。
そうは言っても、いつの間にか聖なる夜が恋人たちの特別な時間に変わってしまったのも、やっぱり世紀末のせいでしょうか。新世紀を迎えるに当たってもう一度リセットかけるというのも一つの手ですが、そうした恋人たちの動向にはしっかりコマーシャリズムが根を張ってしまっているので、ちょっとやそっとでは元に戻せそうもないのかもしれません。
唯一の救いは、子どもたちのコーラスでしょう。最近の小西康陽クンの音には子どもたちの歌声が入っている点でしょう。
「PIZZICATO FIVE X」は20世紀のピチカート・ファイヴの総決算というようなスタンスの一曲。ピチカート・ファイヴヒット曲集をいろいろ繋ぎ合わせて、年末に流される某国営放送の「過去の紅白歌合戦もう一度」的な一曲。
ピチカート・ファイヴ・マニアはこれを聞きながら、「いつ発売のアルバムのどの部分がミックスされているか当てる」という遊びが流行りそうです。別にいっぱい知っているからといって、偉いわけでも何かくれるわけでもなく、それだけのことですが。でも、僕はそれこそ真のマニアと認定してあげたいです。
でも、こうしてまとめて20世紀のピチカート・ファイヴのサウンドを聴くのは楽しいことです。さてさて21世紀のピチカート・ファイヴのサウンドはどんなものになるのでしょうか、楽しみ楽しみ。
そしてYOU THE ROCKの「ちぇけだっちょおしゃれてちょう」でおなじみ「ディスコ手帖」もなんだか素晴らしい東京PRソングになっています。で、YOU THE ROCKと野宮サンと子どもたちの合唱になっている、御機嫌な一曲。中身は正直言ってあんまりないですけれど、でも勢いですもん。楽しい一曲ですもん、お薦めです、はい。
(日本コロムビア、COCA-50429、1260円)
◎☆☆☆☆☆「Home Girl Journey」矢野顕子
■01. Paper Doll<山下達郎
■02. 会いたい気持ち<大貫妙子
■03. 赤いクーペ<谷川俊太郎・小室等
■04. 海辺のワインディングロード<忌野清志郎
■05. 雷が鳴る前に<槇原敬之
■06. しようよ<森浩美・Jimmy Johnson
■07. ニットキャップマン<糸井重里・岡田徹
■08. 夢を見る人<田島貴男
■09. Photograph<辻睦詞
■10. 世界はゴーネクスト<サエキけんぞう・窪田晴男
■11. 遠い町で<宮沢和史
■12. Home Girl Journey<矢野顕子
■13. さようなら<谷川俊太郎・谷川賢作
■14. 在広東少年<矢野顕子
■15. さすらい<奥田民生
矢野顕子の5年振りとなるピアノ弾き語りアルバムが「Home Girl Journey」。ピアノ・アルバムとしては3枚目のリリースとなります。「ピアノ弾き語り」というスタイルはアッコちゃんの基本形、ルーツなので、この弾き語りを聴くとホッとするアッコファンもきっと多いに違いない。
上記コンテンツ紹介の曲目の次の名前が作者であるアーティストの名前ですが、この顔ぶれと曲名を見ただけでなんだかゾクゾクしません? 僕はしましたね。そいでもって実際にCDが動きだして、山下"KUMA"達郎の名曲「Paper Doll」が聞こえた瞬間、もう鳥肌立つくらい感動しました。
この選曲もすごい、矢野顕子ここにあり! って力強くも小声で(小声の方が雰囲気出るでしょ、ね)そっとつぶやきたいほど。本当にさすが矢野顕子です。こういうCD聴きたかったんだよう。
さらにお皿がくるくる回ってSMAPのヒット曲「しようよ」に差し掛かり、アッコ節にかかると、堪(たま)らないほどいいです。さらにさらにムーンライダーズの隠れた名作「ニットキャップマン」のほのぼのとした中になんだか哀愁たっぷりのフジオさんをやさしく歌い上げています。涙が止まらなくなります。
「Home Girl Journey」と「在広東少年」を除いた13曲はJ-POPの新旧取り混ぜた名曲ばかりです。一言でいえばカバー曲なのですが矢野顕子にしかできない表現で僕らにじっくりと聞かせてくれます。新しい魅力が加わっている作品に改めてオリジナル曲も聴いてみたくなった人もきっと多いことでしょう。
ゆったり、ほのぼのとしているのは、きっとこのレコーディングがNY郊外の自然があふれるカントリーサイドに建てたプライベート・ホームスタジオで行なわれたせいでしょう。2000年5月に録音されたそうです。酒のように芳醇な味わいになるまで、きっとしばらく寝かせていたのでしょう。
(ソニー・ミュージックエンタテインメント、ESCB-2181、3059円)
【DISC1】
■01.いい湯だな(ビバノン・ロック)
■02.ミヨちゃん
■03.ドリフのズンドコ節
■04.ほんとにほんとにご苦労さん
■05.誰かさんと誰かさん
■06.ドリフのツンツン節
■07.八木節
■08.ズッコケちゃん
■09.のってる音頭
■10.大変うたい込み
■11.冗談炭坑節
■12.ドリフのおこさ節
■13.北海盆唄よりドリフ音頭
■14.会津磐梯山
【DISC2】
■01.月月火水木金金
■02.ズンドコ節(海軍小唄)
■03.麦と兵隊
■04.戦友
■05.加藤隼戦闘隊
■06.ほんとにほんとにご苦労ね(軍隊小唄)
■07.可愛いスーチャン
■08.ダンチョネ節
■09.ラバウル小唄
■10.デービー・クロケットのうた
■11.グリーン・グリーン
■12.こげよマイケル
■13.グローリー・ハレルヤ
■14.ワルツィング・マチルダ
先週CD NEWSで宣言しましたように今週から年末にかけて20世紀の世界遺産、21世紀に伝えたい音楽としてmako-rinが大好きなクレージーキャッツとドリフターズものを紹介します。かくしてその第ニ弾がこの「ドリフだョ!全員集合(赤盤)」。なんといっても今回は「赤盤」ときたところがいいですね。ビートルズか! 当然「青盤」も紹介しなくちゃいけませんね。でも大ボリュームなので、今回は取り敢えず「赤盤」ね。
このジャケット写真はちょっとうれしいですねえ。だって5人のはずのドリフターズのメンバーが6人なんだもん。新旧メンバーの荒井注、志村けんが顔を覗かせています。この二人が同時にいたドリフの活動期は本当はなかったはずなのですが、CDジャケットで夢の実現となったわけですね。
本当に本当にご苦労さん。って、なかなか渋い歌なのです。今聞くと妙に新しいところもあって、こういうの誰かカバーして、リバイバルヒットさせてくれないかなぁと考えてしまいます。そうだ、矢野顕子さん、いかがですか、次期ピアノ弾き語りアルバムで、是非。
力の踏ん張りがいる歌は、いかりやの長さんが随所に「どなり」を入れて檄を飛ばすところがチェックできます。これは往年の「8時だよ、全員集合」を見ているような気がして懐かしいのです。
それしても、ああいう時間とスタッフとアイデアをふんだんに盛り込んだ、手の込んだお笑いが無くなって、お手軽に出来て中身はもっぱら“身内受け”みたいな笑いばかりが先行する現在のテレビ番組が「お笑い番組」として君臨しているのは残念です。
ドリフ以降のお笑い業界のさらなる奮起を望みたいと思います。はっきり言ってこんな状況では困ります。また、クレージー、ドリフと綿々と続いた音楽とお笑いを引き継ぐ芸が出てこないのも寂しいです。「誰がカバやねんロックンロールショー」や「聖飢魔||」にちょっと期待しましたが、ちょっと路線が違ったみたいだし、今思い浮かべると「パパイヤ鈴木とおやじダンサーズ」くらいかな、でも彼らはお笑いよりも真剣にダンスを極めようとしていますし、きっと頼んでもダメだろうなあ。いつまでもバンド魂を忘れないコミカル・ミュージックバンドの跡継ぎやあーい!
(東芝EMI、TOCT-24482-83、3500円)
<反省>
◎ここんところ朝、寒いです。にも関わらず、毎朝の楽しみは検尿です(お食事中の方、ごめんなさい)。毎朝、定期便を診療所にせっせと届けております。異常はないのですが、なんだか続けてやっているとこれはクセになりそう。あのリトマス試験紙みたいなので調べるのは結構おもしろそうです。
◎寒いといえば、うちのミルクも寒いのが大嫌い。もう震えながら犬小屋にしがみついて出てこようとしません。ちょっと冷え込むと散歩すらも億劫になってしまうんですから、ちょっと変わった犬です。そうそう、雨も嫌いなんですよ。ちょっと雨降ると、もう犬小屋から一切顔を出さない、その徹底ぶりときたら…。
◎簡単メールはここ!
!不平不満苦情ごみの収集日の問い合わせ、昨年大晦日に注文したそばの出前の行方などさまざまな疑問は、この簡単メールをお使いになりお知らせ下さい普通のメールはこの下の封筒マークからどうぞ。
<今週の一句>あばばんば ばんばんばんと ドリフ好き(字余りmako-rin詠める)
筆者/copy right=フルタマコト
すまぬが そこのあなた ヒマですか? おっ、ちょうど良かった !メールください!
cdnewsjp@yahoo.co.jp
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