毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=2000年12月21日午前02時30分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
■01. サボテン
■02. ダイアリー 00/08/26
■03. いつか会えたら
■04. サボテン Sonority
20世紀最後の赤白歌合戦に出場することが決まったポルノグラフィティ。この一年間CD NEWSが大プッシュしてきたので、正直ちょっとうれしい。今年の紅白、もとい、赤白歌合戦はメンバーの顔ぶれを見ていると(メールマガジンCD NEWSERは号外を参照してください)、おっそろしく地味なんだなあーこれが。
僕が気になるのは、藤井隆とピンクレディとこのポルノグラフィティくらい。あとはいつもお決まりのようなメンバーなのでなんだか確認作業をしているような気になります。この20世紀最後の日に赤白歌合戦をリアルタイムに見ていることなど、本当はなんの意味もないことなのかもしれませんが、これを見ていないと「ゆく年くる年」の始まりが分からないので便宜的にテレビを付けておくのです。除夜の鐘15分前の合図だもん。
当初、mako-rinはポルノグラフィティのバンド名にクレームを付けておりましたが、曲がりなりにも天下のNHKが「ポルノグラフィティ」という名前をすんなり受け入れてしまったのが正直、拍子抜けです。昔は髪の毛が長いだけで特定のグループサウンズを出演させなかったという“(間違った)それなりの権威”というものがありましたが今はもう何もありません。
だからと言ってNHKが多くの人の側に立つようになったか、と考えるとその答えは全く「NO」というほかありません。年を追うごとに益々国営放送と間違えるほど官僚的になってつまんなくなっています。さっさと解体して民営化した方がこの国の国民にとっては要らぬ税金の無駄使いにもならず大歓迎されると思うのですが…。
税金を投入しながら受信料を徴集し、関連する会社でしっかり儲けている。儲けているなら受信料を徴集すべきでないし、ましてや税金を無駄に使ってはいけない。もし、儲かっていないというなら、そんな関連会社は即刻つぶすべきなのだが…。いずれにしろ、こんないい加減な経営をやっている放送局にいつまでも国民の共有財産である電波を独占的に委ねていていいはずはない、というのが20世紀末の僕の意見。あなたは?
NHKの話をすると勢いでつい脱線してしまいますが、そうそう、ポルノグラフィティでございました。ネーミングはともかく、(そう、まだmako-rinは頑固にこのバンド名が気に入らない<笑>)この「サボテン」って楽曲は、ステージではいつもヴォーカルのアキヒトが『僕たちはみんなのココロに染みる様な曲をずっとやっていきたいと思っています。それでは聴いてください。サボテン。』とMC紹介するくらいの、すでにステージではポルノグラフィティの代表曲になっています。
窓際のサボテンが男女の恋の行く末をそっと見守っているというシチュエーション。「呼び合うように出逢ったのに」なんだか今はすきま風が吹いています。でも、エンディングはこの状況にリセットをかけて再立ち上げしてやり直す方向が示されています。サボテンはじっと我慢して二人の様子を見ていましたが、今はなんだか笑っているようです。
ところが、4曲目の「サボテン Sonority」になると違うんですね。これは、じっくり歌詞を追うと、なんと過去形になっていてストーリーはしっかり変わっているんですね。微妙に違っていてだんだん違いが大きくなってきて、そう、これがまるで違うの。うんうん、パラレルワールドみたいな感じ。ネタばらしはしたくないので気になる人は絶対に聴いてみて、うーん、見事な一曲。おそるべしハルイチ(作詞)。天晴れ。
で、途中の「ダイアリー 00/08/26」はなんかポルグラの真骨頂というか素朴さたっぷりで、普通人気のあるアーティストってこんな歌詞書かないんだけれど、堂々と書いてしまうところがいい。常に因島時代の自分たちのアイデンティティを忘れないところが魅力かな。「いつか会えたら」はズバリ、クラプトンをモロに意識した作品。こういう楽曲をすんなりシングルに入れてしまうところも僕は好きだな。
(SME Records、SRCL-4968、1223円)
◎☆☆☆☆☆「FETISH」布袋寅泰
■01.BOY MEETS GIRL
■02.LOVE JUNKIE
■03.NO.1 IN THE UNIVERSE
■04.BEAUTY & THE BEAST
■05.PRINCE OF DARKNESS
■06.LIFE IN TOKYO
■07.VAMPIRE
■08.SECRET
■09.HEAVEN
■10.FETISH
いきなり僕らの耳を襲ってくるのは、布袋のストロング・ロックナンバー「BOY MEETS GIRL」。疾風怒涛のギター・サウンド&ハードビート。もうこの一曲でズバッと心を鷲掴みにしていくんだから、憎いねえ。それでいてとってもロマンティックだったりする演出、もう一気に「FETISH」聴くしかないでしょ。
2000年の第2弾シングルにもなった「LOVE JUNKIE」。スカのリズムに誘われて炸裂するギターサウンド、で、ちょっとかっこいいブラス。そして一番決まっているのはやっぱり布袋のヴォーカルか。このシングル曲のビデオ作品も決まり過ぎるほど決まっていて普通なら照れるほどなのですが、この人の場合、全く気にしていない。そう、平気なんです。そこがいいじゃない。
「NO.1 IN THE UNIVERSE」。『オレは世界、いや宇宙一幸福な男だぜ』『こんな空虚な世界でおまえと巡り会えたのだから…』さらにさらに和訳だけ読むと、『君こそ我が人生の証』。これって、とっても照れそうな歌詞が並びますが、英語詞だもん。照れてどうします。思いっきり澄まして男前に歌うバラードだからこそとても輝くほど決まってしまうのです。一曲おいて「PRINCE OF DARKNESS」も同様に宇宙を感じさせるほどとてもスケールの大きな作品。
「LIFE IN TOKYO」は、多くの人がご存知のように「JAPAN」のカバー曲。ベースにはなんとオリジナル・メンバー、ミック・カーンをゲストに迎えています。
もしも、あと数日で世界が終わるなら、一体あなたは誰のかたわらにいるのだろうかというテーマを持った「HEAVEN」。アンディー・マッケイ(Roxy Music)のSaxも印象的な味わいを加えています。
ちなみにアルバムタイトル曲にもなっている「FETISH」とは、『迷信の対象、狂信。心理学では「拝物性愛」』(研究社新英和中辞典第6版より)という意味らしいのですが、最後のタイトル曲はアルバムの最後に相応しい珠玉の一曲と思います。
(東芝EMI、TTOCT-24477、3059円)
【DISC1】
■01.チョットだけョ!全員集合
■02.ドリフの真赤な封筒
■03.ドリフのピンポンパン
■04.ドリフのツーレロ節
■05.ドリフのラバさん
■06.ドリフのバイのバイのバイ
■07.ドリフの英語塾
■08.加藤茶のはじめての僕デス
(NHKみんなのうたより)
■09.志村けんの全員集合 東村山音頭
■10.ゴー・ウェスト
■11.ドリフのズンドコ節
(志村けんバージョン)
■12.ノーエ節
(ディスク・ジョッキー付)
■13.ドリフのビバノン音頭
【DISC2】
■01.ドリフの早口ことば
■02.ドリフターズのおわらい新幹線
(「小学4年生」附録ソノシートより)
■03.ドリフターズのおもしろことばあそび
(「小学1年生」附録ソノシートより)
■04.RAP MIYO-CHAN
■05.加トちゃんのスキャットマン
■06.ズンドコ伝説
■07.ヒゲのテーマ(DO ME)
■08.ドリフのわんダー・ドッグ
(LIVING ON A FARM)
■09.ドリフのほろ酔い小唄
■10.日石コレカードCM曲
年末、世紀末を記念しまして先々週から連続して20世紀の世界遺産、21世紀に伝えたい音楽としてmako-rinが大好きなクレージーキャッツとドリフターズものを紹介しております。かくしてその第3弾がこの「ドリフだョ!全員集合(青盤)」。ビートルズのパクりがすんなりできるのもさすが天下の東芝EMIですね! AppleレーベルのCDって日本では東芝EMIからリリースされていますもんね。
それはそうと、本題。このCDが楽しいのは、ドリフターズのメンバーが皆、バンドマン出身という芸達者ぞろいだからでしょう。なんといっても「ロカビリー歌手」という、今改めて書くととっても変なジャンル分けではありますが、当時こういうとって付けたようなジャンルの中で歌っていた仲本工事の舌巻き風の素敵なヴォーカルが楽しめるのがmako-rinにはとてもうれしいです。
これが時代の最先端だったのですから。ブーさんのハワイアンのようにこの時代に改めてヨーデルの混じった仲本工事のヴォーカル曲をもう一度じっくりと聞きたいものです。仲本さんやりませんか?
オリジナルの「ドリフのビバノン音頭」は、CD NEWSではおなじみのフレーズ。でも改めてこうして聞いてみるとかなり歌詞が違っておりました。というか、mako-rinが聞き間違えた上にさらに、覚え違いしたまま書いてしまったため、と判明。もっとも、何もかもオリジナルに忠実にする必要もないと思いますのでリミックス段階でアレンジした(かなり無理な説明)と理解していただきたい。
でも、一回くらいは正しく書いておいても罰は当たるまい。なにしろナイアガラ、クレージーキャッツ、ドリフターズは、21世紀への“CD NEWS認定”世界遺産なんだもん。
「ババンバ バン バン バン
アービバノンノン 笑ったネ アハハン
唄ったね アハハン
笑うかどには 幸せがくる
いい子だナ これでおしまいサヨウナラ」
じつにいい雰囲気です。「ドリフのビバノン音頭」で見つけた歌詞の中にオリジナルメンバーのまとめた呼び方は、「チャチュチョコブー」(茶注長工ブー)となるのをご存知でした。このニックネームあんまり流行らなかったけれど、いい呼び方です。なんとなくチョコボーにも似ていておもしろいし。
オリジナル曲では全く踊れないとの理由から名曲「ミヨちゃん」は、「RAP MIYO-CHAN」に生まれ変わりましたが、これ、CD NEWSでもかなり大昔に取り上げましたっけ。かなり斬新で、アレンジも遊び心いっぱいで楽しかったのですが、今聞き直しても実によく出来ています。さらにスキャットマンに挑戦した「加トちゃんのスキャットマン」も見事にチャーマンになりきっていて見事。
5年前の作品ながら、世相は全く変わっていないところがちょっと悲しいような、でも先見性という意味ではよく捉(とら)えているので、今もまだ燦然(さんぜん)と輝いています。
(東芝EMI、TTOCT-24484-85、3500円)
<反省>
◎忘年会や送別会(そう、隣のオーニシさんです。長いことお世話になりました、Thanks! )が連続してあって、久し振りにアルコールをたしなんでおります。飲むと酔います。そら当たり前。そうじゃなくて、酔い方が以前に比べて早いのです。禁酒期間があったので反動かな? でも久々のビールはやっぱり美味しいから困ったもんです(笑)。
◎もうとんでもないくらいWEB制作遅れているのですが、なんだかゆったりとした気分で前ほど焦っておりません。以前は一日でも遅れてしまうとイライラの連続だったのですが、うーん、気が長くなったのかなあ。でも短気は直りません(笑)
◎以下告知です。
<<BIG サルサカウントダウンイベント,大阪>>
大阪の12/31カウントダウンイベントはサルサで占拠か!
2000年最後を飾るカウントダウンイベントに大阪ではナント!サルサがアチラコチラで!やはり大阪人ラテン説は本物か?
大阪では帝国ホテル,ハイアットリージェンシー、ヒルトン,通天閣と各ホテルやクラブでサルサを踊り明かすイベントが続出!
今や日経トレンディ誌12月号,2000年BEST HIT商品30の19位にランクされたラテン、特にサルサ! 2001年,恒例のフジテレビ,隠し芸大会にまで登場するという。
そして、ヒルトン大阪には、日本最大のサルサパーティ「サルホナイト」が初お目見え!週刊朝日のグラビアや、NTVのウリナリ等、今や引っ張りだこの日本のサルサクイーン、OL RYOUKOや、東京からのサルサバンド,サルサダンサーが大挙,大阪ラテン人と踊り明かす。パラパラが子供の踊り、文化なら,大人も負けてはいられない。
2001年はサルサ!
タイトル:<サルホ・ナイトカウントダウン in 大阪ヒルトンホテル>
日 時:12/31(日)22:30〜:1/1(月)5:00a.m.
会 場:ヒルトン大阪、5F、桜の間
◎簡単メールはここ!
!不平不満苦情ごみの収集日の問い合わせ、昨年大晦日に注文したそばの出前の行方などさまざまな疑問は、この簡単メールをお使いになりお知らせ下さい普通のメールはこの下の封筒マークからどうぞ。
<今週の一句>ド、ド、ドリフ ドリフの大行進 カトちゃんペ(字余りmako-rin詠める)
筆者/copy right=フルタマコト
すまぬが そこのあなた ヒマですか? おっ、ちょうど良かった !メールください!
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