CD NEWS12月24日号


毎週日曜発行
   
   mako-rin's CD NEWS     
   
更新日時=2000年12月25日午後11時30分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp


 
CD印の飾り棚線マーク  

◎☆☆☆☆☆「Boas Festas」小野リサ


■01.Winter Wonderland
■02.Depois Do Natal
■03.Let It Snow,Let It Snow,Let It Snow
  [E O Amor,E O Amor,E O Amor]
■04.Caroling Caroling
■05.Jingle Bell Rock
■06.White Christmas [Noite de Natal]
■07.Paz Azul [Brahms's Lullaby]
■08.Ave Maria
■09.The Christmas Song
■10.Boas Festas
■11.Um Anjo Do Ceu
■12.In The Wee Small Hours Of The Morning
     +
   When You Wish Upon A Star
   [Se Uma Estrela Aparecer]
■13.Silent Night


 きょうはクリスマスイヴなんだなぁ。どうも寒いと思っていました。ホワイトクリスマスになっているところもありそうです。こういう日は、最近は好きな人と一緒にいる、というのが定番になっているようですが、日本の場合はちょっと誤解があるようです。

 常に商業主義に流れてしまうのはどんなイベントにも付き物の落とし穴かもしれません。でも、こういう聖なる夜には小野リサのこのアルバムでも聴いてじっくり時間の流れや、僕達が一緒に生きているこの世の中のことを少し時間をとって考えてみるのも意義のあることではないかな、などといつになくちょっと真面目に考えてしまいます。

 クリスマスの心暖まる名曲を収録したWinter Bossa Album(ウィンター・ボッサ・アルバム)がこの「Boas Festas」。クリスマスソングの定番を中心に選曲された13曲のカバー曲で構成されています。寒い冬に心暖まる、優しさと愛に満ちたひとときが僕らを包んでくれることでしょう。

 そういえば、今年の12月のCD NEWSは、クリスマスソング特集を組まなかったなあ、と土壇場で気が付きました。例年恒例なのに。もうギリギリ、セーフを狙ってお届けいたしますのが今週号なのです。計画的にはなかなかいけない、うーん、ちょっと地団駄踏んでいます。

 小野リサは、ブラジル・サンパウロ生まれ。15歳からギターを弾きながら歌い始め、1989年にファースト・アルバム「カトピリ」を発表しています。そのナチュラルな歌声、リズミカルなギター、チャーミングな笑顔にあっという間にとりこになった人も。ボサノヴァの魅力を日本中に広めました。ボサノヴァの神様といわれる、アントニオ・カルロス・ジョビンや、ジャズ・サンバの巨匠、ジョアン・ドナートらとも共演し、ニューヨークやブラジルでの海外公演も大成功をおさめて活躍しています。

 (東芝EMI、TOCT-24460、1223円)



◎☆☆☆☆☆「even if」平井 堅


■01. even if
■02. GREEN CHRISTMAS


 テレビ朝日系ニュース番組「ニュースステーション」内のコーナー「チャンスの前髪」に出演した平井 堅を皆さん御覧になりましたか。なかなか渋くてカッコよかったですよ。渡辺真理ちゃんと二人して昔彼が住んでいたところを訪問したり、海岸でのインタビューなどなかなか時間と手間をかけたコーナーでしたが、それほど歌の時間がなかったのが唯一の欠点でしょうか。でも、このなんだかおもろい男、平井 堅の魅力を上手く伝えていました。

 そしてきょう24日、偶然チャンネルが止まったWoWoWのプログラム「Ken's Bar Deluxe-Holy Night Special」でまたまた、平井 堅のライブを楽しんでしまいました(ラッキー!)。この番組はカメラワークが非常に凝っていてとても面白かったのですが、途中にはさまれるトークが全体の流れを止めているようでやや興醒めでした。

 ドキュメントじゃないのだから、しっかりライブの方を見せてほしかった、というのが正直な感想。作り手の頭の中に昔、作家の村上龍が担当していた「Ryu's Bar」のイメージが強くあったのでしょうか。オリジナリティーが発揮できないようでなんだかもどかしく感じた次第です。おや、ちょっと待てよ、ひょっとしてドキュメンタリーだったんだろうか? 今、書いてからちょっと不安になってしまいました。

 このアコースティックライブ『Ken's Bar』(都内のあらゆるところで、ピアノ一台、ギター一本、ヴォーカルという編成で、バーのマスターである平井 堅がさまざま曲を歌い、客は酒や食事を楽しむというコンセプト・ライブ)の際、一番最後にピアノに向かって平井 堅が一人で歌っていた「バーボンとカシスソーダ」。平井 堅ファンの間では、幻の名曲として知られていましたが、今年のクリスマスのためにリアレンジされついに登場しました。

 そう、タイトルも新たに生まれ変わり「even if」になりました。1000年に一度のMillennium Christmasに平井堅からのクリスマスプレゼントともいえそうです。実にロマンティックな楽曲でうっとりしますよ。

 カップリングはJ-WAVE 2000年のクリスマスソング「GREEN CHRISTMAS」。(年内出荷のみの期間限定リリースとなります)これは何度聴いても素晴らしい。雪のないところでのクリスマスをなんというか、それこそ「GREEN CHRISTMAS」というのです。

 (DefSTARS、DFCZ-1024、1165円)


◎☆☆☆☆☆「雖然知道但無法停止 わかっちゃいるけどやめられない」植木 等


■01.クレイジーメガミックス2001
  Remixed by 日本一のリミックス男・小西康陽
■02.だまって俺についてこい(SALSOUL Mix.)
  Remixed by DJ OSSHY
■03.無責任一代男   Remixed by 中シゲヲ
■04.ゴマスリ行進曲(Spanish 2 step Mix.)
  Remixed by IKKyu"EQ"IWASAKI
■05.ハッスル・ホイ(2 step Mix.)
  Remixed by DJ OSSHY
■06.ドント節(NOBUHIRO Mix.)
  Remixed by NOBUHIRO IKEHATA
■07.MISIRLOU(またか!Version)
  Playing by 中シゲヲ&サーフコースターズ
■08.スーダラ節2000(Dai Job.com TV-CM Version)
  Remixed by GTS
■09.二十一世紀音頭(Final Mix.)
  Guest Vocal 三波春夫
  Remixed by 石井妥師
■10.スーダラ狂死曲<ボーナス・トラック>


 年末、世紀末を記念しまして先々々週から連続して20世紀の世界遺産、21世紀に伝えたい音楽としてmako-rinが大好きなクレージーキャッツとドリフターズものを紹介しております。かくして最終回(その第4弾)がこの「雖然知道但無法停止 わかっちゃいるけどやめられない」。52分38秒を思う存分植木等を、そしてクレージーをも徹底的に楽しもうってわけ。こんな楽しいリミックスものはこれまで聴いたことがありません。まさに20世紀の世界遺産、地球遺産そのものです。銀河系にはこんな何ものをもふわっと軽〜く超越したとんでもない生物が生きていた、という証しです。

 さあ、聴いてみましょう。いきなり日本一のリミックス男・小西康陽の登場です。「クレイジーメガミックス2001」は、1961年から1966年にかけて録音されたオリジナルモノラル音源(「ゴマスリ行進曲」、「シビレ節」はステレオ音源)を使って、なんと「スーダラ節」〜「無責任一代男」〜「ドント節」〜「五万節」〜「ハイそれまでヨ」〜「ホンダラ行進曲」〜「ゴマスリ行進曲」〜「遺憾に存じます」〜「シビレ節」をメガミックスしております。

 驚くのはこのメドレーをオリジナルの150%というテンポ(♪=190)でやっているわけです。あきれるくらい早いはずなのに植木屋の雰囲気は一切損なわれていないところが、さすが日本一のリミックス男・小西クンなのです。しかもしっかりオリジナルのアクの強さも出ているところはファンにはたまらない魅力で、こういう実演不可能な一曲もなんだかとってもうれしいねえ。

 サーフコースターズの中シゲヲによる「無責任一代男」も聞き逃せない。中のほれぼれするくらいのエレキギタープレイがしっかりと入っているんだから。テンポ感があるのほほんとした不思議な作品に変身しています。

 さらに「MISIRLOU(またか!Version)」もお聞き逃しなく。なんたって『サーフィン伝説』(「植木等的音楽」収蔵)の中の「MISIRLOU」に『スーダラ伝説』の「こりゃまた失礼しました!」が飛び出てくる、といった設定。もう寸劇のような作りになっているから、なんだか日本テレビ系の大ヒットバラエティー番組「シャボン玉ホリデー」を見ているような錯覚にとらわれます。おもしろい。

 「DaiJob.com」のCM曲になった「スーダラ節2000」は、なんと約40年前の大ヒット曲がベースになっています。こんな時空を越えた大ヒット曲は、なんと現代でも十分通用するから驚きです。CMでは、コンピュータグラフィック処理された植木等もいい味が出ていますねえ。

          スイスイ スーダララッタ
          スラスラ スイスイスイ
          スーラ スーダララッタ
          スラスラ スイスイスイ

 この歌詞(作詞・青島“元東京都知事・元々いじわるばあさん”幸男)も今となってはなんだかとてつもない意味が込められているんじゃないか、と思ってしまいます。きっと後年、国語学者や歴史学者を泣かせることでしょう。それなら尚のこと楽しい。

 音頭の大御所、大瀧“ナイアガラ”詠一師匠による「二十一世紀音頭」もしっかり石井妥師のリミックスで蘇っているところも聞き逃したくない。もう1週間ほどで迎える21世紀も、この歌を聴いている限りなんだか希望に満ちあふれたいい時代なのかもしれない、という気分にさせてくれる前向きな楽曲です。植木等と音頭のカミサマ・美波春夫によるデュエットはプロデューサー大瀧師匠のなせる技ですが、2001年を飾る楽曲としてもう一度リバイバルヒットしないかしらん。

 (東芝EMI、TOCT-24490、2800円)


音符印の飾り棚線マーク

Coming Soon


<反省>
◎急に冬らしく寒くなって我が家のミルクは小屋から出てきません。寒いのが嫌いなのは主人と同じ。でも日中少しでも日射しが見えると、尻尾を振りながら、タオルをくわえて移動してしっかり敷いてから気持ち良さそうに眠っています。冬には日射しの有り難さを感じるものです。ミルクに教えてもらいました。

◎先週、あまりにも更新が遅れて、きっと今週も、と期待された方がいらっしゃるかと思いますが残念、今週はほぼリアルタイム更新です。といいながら1日遅れているのですが。本文でも書きましたが今週はかろうじてクリスマス、年末特集というわけでレコード店に並ぶクリスマスアルバムも時間があれば一度じっくりと試聴してみてください。名曲が多くて心動かされることがあるんじゃないか、と思います。

◎以下、先週に続き告知です。サルサに興味がある方にはたまらないでしょうねえ。
<<BIG サルサカウントダウンイベント,大阪>>

 大阪の12/31カウントダウンイベントはサルサで占拠か!
2000年最後を飾るカウントダウンイベントに大阪ではナント!サルサがアチラコチラで!やはり大阪人ラテン説は本物か?
 大阪では帝国ホテル,ハイアットリージェンシー、ヒルトン,通天閣と各ホテルやクラブでサルサを踊り明かすイベントが続出!
 今や日経トレンディ誌12月号,2000年BEST HIT商品30の19位にランクされたラテン、特にサルサ! 2001年,恒例のフジテレビ,隠し芸大会にまで登場するという。
   そして、ヒルトン大阪には、日本最大のサルサパーティ「サルホナイト」が初お目見え!週刊朝日のグラビアや、NTVのウリナリ等、今や引っ張りだこの日本のサルサクイーン、OL RYOUKOや、東京からのサルサバンド,サルサダンサーが大挙,大阪ラテン人と踊り明かす。パラパラが子供の踊り、文化なら,大人も負けてはいられない。
    
2001年はサルサ!

タイトル:<サルホ・ナイトカウントダウン in 大阪ヒルトンホテル>

日  時:12/31(日)22:30〜:1/1(月)5:00a.m.

会  場:ヒルトン大阪、5F、桜の間


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<今週の一句>あスイスイ スーダララッタと 生きたいぜ(字余りmako-rin詠める)

筆者/copy right=フルタマコト
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