毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1998年12月21日午前00時55分
Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp
◎☆☆☆「JACK-IN-THE-BOX'98」中西圭三
中西圭三のシングルは、これまでの中西が他のアーティストに提供してきた楽曲のメドレーミックスものです。もし、これをすんなり元の歌まで歌えたら、あなたはかなりの中西ファン。Zooの「Choo Choo TRAIN」(1991年)、「Gorgeous」(1992年)、「NATIVE」(1991年)、ブラックビスケッツの「Timing」(1998年、ブラビは98年末の紅白にも出ますしね。勢いというのは恐ろしいよ<署名した皆さん)、中西自身も一員だった、ひと夏のユニットICE BOXの「冷たいキッス」(1994年)の5曲が入り乱れていて7分03秒、実におもしろい。
これに輪をかけてカップリングに「JACK-IN-THE-BOX'98(radio edit)」(4分1秒)、オリジナルカラオケ(当然7分3秒)が付いています。これだけ聞くと初めて聞いた人もさすがに覚えてしまいます。それにしてもヒット曲の陰に中西圭三ありなんですね、再認識いたしました。これで、もう圭三ワールドが気に入ってしまって、じっくり彼の楽曲のセルフカバーを聞きたいという人にはアルバム「SONGS」(PIONEER LDC、PICL-1174、3059円)があります。そらそうや、メドレーだけなんてもったいないもんね。あれっ、そうかよく考えるとこれはセルフカバーアルバムの企画が先にあって、アルバムの前宣伝でメドレーミックスシングルをリリースしたとも考えられるなぁー。どっちにしろ、曲も中西のヴォーカルも両方ともうれしくなるくらい楽しいからこそ企画された一枚と信じます。『一緒に踊ってみてよ?』って最後に英語でお誘いがありますが、本当に踊ってもいい曲ぞろいなのでクリスマスパーティー用として御一考を
そういえば、昔、高橋圭三というアナウンサーいらっしゃいましたね、「どもどもども、タカハシケイゾウでございます」って。
(PIONEER LDC、PIDL-1266、1020円)
◎☆☆☆☆「The DAY」DEEN
ジャケット写真見ながら、DEENのヴォーカルの池森秀一って近藤マッチに似ているじゃん、と思ったのは僕ぐらいでしょうか。周囲の2、3人にきいても、あんまり相手にされませんでしたので、たぶん、滑っているでしょう。あはは。
「氷山」を意味する「BERG」レーベル発足記念の第一弾としてDEENのニューシングル「手ごたえのない愛」(通算16枚目=BMGジャパン、BVDRー11013、1020円)が11月にリリースされましたが、12月になって同シングル曲も収録したこのアルバム「The DAY」が発売されました。1993年のデビューなのにアルバムはこれで通算4枚目なんですね。
DEENのサウンドはとってもドライブ感があるのに、車で本当にドライブしている時に聞いても大丈夫なんですね。意外とドライブ感ある曲って運転の邪魔になってしまうんですね。これは僕だけの特異な例なのかもしれないのですが。DEENのアルバムを運転中に聞いていると目の前で変わっていく風景と妙にマッチしたりしておもしろいんです。いきなりドリカム(アメリカで成功するんだよ〜<中村っち、美和ちゃん、ニーヒャ!!)なんて言葉が飛び出してくる「君のいないholiday」ってなんか新鮮だなぁ。業界のライバルをも歌詞(作詞=池森)にするんだもん、なかなかやります。
12枚目シングル「love me」、15枚目シングル「君さえいれば」のヒット曲も収録。どこか懐かしい風景を思い出させるようなサウンドがいいですね。各曲ともイントロでピアノやいきなりのシャウトなど工夫を凝らして、なんとかツカミで「こっちのもの」にしてあとは心地よく持っていく、というパターンなのです。でも、ひとたびこれにハマると「次はどんなんかなァー」、と期待に震えてしまいます。そう思って計12曲をじっくり聞いてみるとかなり楽しめます。
「A day in my life」は何度も聞きたくなるアカペラ。ハーモニーの美しさが楽しみを倍増してくれる。
(BMGジャパン、BVCRー11006、3059円)
◎☆☆☆☆「PB2」POOL BIT BOYS
残念ながら「ASAYAN」(テレビ東京系)を見ていなかったので、POOL BIT BOYSのヴォーカルの伊藤欣司が同番組の男性ヴォーカルオーディションでグランプリを取ったことは知らなかった。
ギターのDANを加えたユニットとして昨年誕生したPOOL BIT BOYSがちょっと気になるのは、プロデューサーに朝倉大介が参加しているため。POOL BIT BOYSにとってファーストアルバムとなるこの「PB
2」は全部で12曲が収録。光ピックアップが銀盤をトレースし始めると、そこは朝倉ワールドに変身してしまう。このテクノポップそのもののピコピコサウンド、なごむなぁー。厳密に言えば、コンピューターの生み出す無機質的な音なんですが、朝倉大介の手にかかると実に生き生きとした世界に変わります。
デビュー以来の「SPIRAL」「SUNSHINE」「Iunatic treasure」「Venus Accident」という4枚のシングルヒット曲はアルバムでは新たにミックスされている点は「さすがに大ちゃん」、と感心しました。凝り性なんですね、この人は。特に「Venus Accident」は、このあいだまでTBS系テレビドラマ「あきまへんで」の主題歌として使われていたので御存じ方も多いでしょう。このドラマ、家政婦役の中村玉緒の怪演と異国情緒漂う横浜を舞台にしていて楽しかった。やたらカット割りが多くて、ちょっとよそ見をすると変な進行をしているのが逆におもしろかったですねえ、それでいて新しい試みも随所に入っていて、ちょっと消化不良気味でしたが、あれはあれで変で良かったなあと思います。最終回にやたら通天閣がこれでもかこれでもかと出てきてうれしいような照れくさいような妙な気持ちでした。挿入歌にも使われていて印象付けられた曲でしたね。
(avex tune、AVCT-10045、3059円)
<反省>風邪のネタを書いたら、「カッコン湯」飲んであとは寝ると良い、と芦屋市内に御住まいの「めぐみちゃん」からメールが。自宅にあった「カッコン湯」飲んだら、やたらに眠くなってそのままへそ出して寝たら、また風邪がぶり返して…。いえいえ、めぐみちゃんの責任ではございません。へそ出して寝た僕が悪うございます。でもまた風邪ネタが書けた(と喜ぶ単純な僕)。めぐみちゃん愛用のiMac調子はいかがですか?
くらぼーことThe Classic Boxがこの年末に改装して、フロアが2倍以上の広さになった、との知らせを受けて、彦根まで行きました。実に広々としていつもショップで顔を会わすお馴染みさんとともにしばしあぜんとしておりました。レイアウトが実に美しい。店長の若林Portaさんによると前日まで改装記念のオールドMacの整備で大変だったとか。G3で動くスパルタカスやカラクラー(CD-ROM付き)があったりなんだか古いんだか、最新なんだかよーくわからない、でもそこは間違いなくMac好きが集まり気軽にMac情報を楽しく交わせる空間になっているのに大満足して、いつものように急な階段をスキップして帰ってきました。おや? よく考えると何も買わなかったぞ。ごめんね、若林Portaさん!!
先週、湯川専務取り上げたら、湯川さんドリームキャストの出荷台数の読み間違いで湯川常務に降格に。どうもCMのネタ臭いのですが、あなたはどう思いますか? いよいよ、次週は今年最後のCD NEWSになります。なんだか早いぞ1998年。ではまた来週。
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<今週の一句>年末に やることたまり 欲求不満(mako-rin詠める)
筆者/copy right=フルタマコト
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