CD NEWS12月28日号

毎週日曜発行
mako-rin's CD NEWS
更新日時=1997年12月29日午前11時49分


Presented by Makoto Furuta,1991-2004(c)
cdnewsjp@yahoo.co.jp

  • 「PIZZICATO FIVE JPN ーBig Hits and Jet Lags 1994-1997」pizzicato five


     いよいよ、1997年最後のCD NEWSとなりました。なんだか早いなあ、また、ホームページ(家頁)では正月用の表紙ページを作らねばなりません。皆さん今年一年良い音楽をたくさんお聞きになったと思います。来年も時代は音楽と共に、ってな心意気で楽しいサウンドをいっぱい聞いていきましょうね。そのお役に少しでも立てれば幸いです。
     で、やっぱり好きなpizzicato fiveのネタです。今年初め、たくさんの作品リリースが予定されながら、果たしてどれだけ消化できたかはいささか疑問なpizzicato fiveですが、きっと新しい年、1998年はやってくれることでしょう。それに期待して、この一枚を紹介します。なんとベストアルバムです。ピチカートのベストものは1995年の「TYO」に続く2枚目。今回「JPN」ですから、次は「WRD」でしょうか? 先週MOONRIDERSの項でも書きましたが、ベストものはそれなりに楽しみ方があるのです。中には今までの発売したアルバムやシングルと全く同じアレンジ、テイク、音源でリリースしてくる無礼なベストものもありますが(それはそれで別の意味で“価値”がありますが、意外に多いレコード会社のやっつけ仕事的なものは心底御免です。アーティストサイドの意向を全く無視して仕事的にリリースされたベストものを過去に何度か買わされ非常に腹を立てましたが…)、その点、pizzicato fiveには、あの凝り性の小西クンがいますから、決して手を抜いていません。ベストものはベストもので、全く違うテイクにしたり、見事にまで原型を留めていないほどリミクサーを施したり、アレンジもちょっと変えたもの(どう変わったか本当はよく聞いてみないとわからなない)もあって、ともかく楽しませてくれます。アーティストの中には「これぞ、決定版」として一切触ろうとしない人がいたり(それはそれでりっぱで潔い姿勢だと敬服しますが)、小西クンや大滝詠一ナイアガラの巨匠のように次々に「ほら、こんなんできましたよ、これもおもしろいでしょう」的に次々にリリースしてくる人もいて、ファンにとっては、新たに貴重な音源を知ることができるのですから、財布の中味さえ目をつぶれば歓迎すべきことなのでしょう。小西クンの場合、単にコレクターズアイテムものというより、やっぱりどんどんかけて聞いて楽しい、うれしいアルバムなのですね。別にpizzicato fiveを知らない人がいきなり聞いても十分堪能できるエンタテインメント性は特筆ものでしょう。
     1994年から1997年までの間にリリースしたシングル(中にはシングルになってないのもあります)から計16曲70分54秒を楽しめるわけで、このCDも正月シーズンの帰省中やスキー場めがけてひた走る車の中でかなり和む一枚となることでしょう。旅のお供におすすめします(念のため、この種のアルバムは運転している時ではなくて、助手席か後部座席でぼんやり聞いているのが一番であるのはいうまでもありません、でもつい言ったりしてね)。(日本コロムビア、COCA-14715、3059円)

  • 「Panoramica」 5th GARDEN

      もう一枚、動く(別に移動していなくてもいいけど)車内で聞いてほしい一枚がこの5th GARDENのアルバム「Panoramica」。 5th GARDENのメンバーは、コモエスタ八重樫、吉田孝、岩下清香のお三方。気持ちの良い音楽、実に聞き心地の良い14曲が並んでいます。八重樫のオリジナル曲に挟まれて、あの北公次作詞、都倉俊一作曲の名曲「地球はひとつ」がポコンと入っていたりして、意外性があるのに全体のイメージにピッタリ。今僕はピチカート・ファイヴのアルバムと交互に聞いています、そう、どうやらこのアルバムにはまってしまったようなのです。
     一言でいえば非常にキャッチー。よくアルバム見れば、ピチカート・ファイヴと同じ「*********records」謹製ですもんねえ。このあたりの配慮は万全だわ。八重樫の音楽も非常に躍動感があって、これから何かをしよう、たとえば、車で出発ってなシチュエーション(別に電車でもいいけど)にお似合いなんです、あっ、冒頭で書いたか、だぶっちゃった。あはは。これは一度試聴してもらうしかない。「Boy From Colombia」あたりで踊り出すに違いない、と思います。(日本コロムビア、COCA-14687、3059円)


  • 「歌うたいのバラッド」斎藤和義


      そして年末最後のトリを飾る一枚は、都はるみさんじゃなくて、斎藤さんちの和義君の登場です。タイトル通りバラッドものですが、実に“歌うたい”としての心情を素直に表現しています。このようなしみじみとした曲こそが斎藤の持ち味かもしれません。また、1997年を飾る一曲にふさわしいのかもしれません。「本当のことは歌の中にある/いつもなら照れくさくて言えないことも」なんて、実に可愛らしい。しかもこの歌自体が、ラブソングになっている二重構造が素晴しい着想です。さりげなく、この歌を歌って彼女の前で告白するのもいいかもしれません。あとまだ3日間(きょうを入れて)あることですし。まあ、新年にカラオケ練習から始めて、歌うというプランもいいかもしれませんが、僕は善は急げ、と思いますが、どんなもんでしょうか?
     ところで、ジャケットのリンゴは、何でしょうか、Appleに関係するのでしょうか、実に気になります。裏ジャケットの変に間延びしたバーコード(あああああ、こんなことしてええんか、知〜らんで、知らんで。バーコード通るのか心配です。バーコードで遊ぶのはやめましょう)が強烈なシングルです。(FUNHOUSE 、FHDF-1660、948円)

    次号はいよいよ来年でっせ、Coming Soon


     <反省>  先週号「Puffy」の項目で、「奥田民生」の表記を「民夫」にして3日間くらい気が付きませんでした。奥田さんはじめファンの皆さん、ごめんなさい。おわびして訂正します。
     いよいよ、松本伊代、こんなつまんないしゃれを書いたり、読んだりしているうちに今年も残りあと3日です。がはは、年末ながら、明日(きょうになってしましました、12月29日のことです)は泊り勤務ですわ。とっとと仕事して本当はテレビの特番をじっくりみたい(意外と金がかかっているんですよこの種の番組は)ところですが、世の中、そううまくいかない。テレビ見ようと思った時に限って大事件が起きます。でも、せめてこの3日間は、平穏無事な日々であってほしいと思います。それにしても今年は、実に衝撃的な事件が次々に起きて、休む間もなく驚きの連続ばかりで、実際困っておりました。3日間といわず、一年間穏やかな日々であってほしいと願うばかりです。
     さて、メールマガジンでは既に宣言しましたが、改めてホームページでも。
     この一年たくさんの方から応援メールをいただき感謝しております。つたないCD紹介ですが、気に入って毎週楽しみに読んでくださっていることを有難く思っております。新年に対し抱負として、更新の止まっているページに、徐々に東名、名神高速道路並みにリフレッシュ工事をしていきますので、ご期待を。また、誰がなんといおうと僕のお気に入りのMacintoshに関するページもアップデートしていきたいと思っています。実は現在Apple5台目のマシンと格闘中、このネタをいずれアップしますのでご期待ください。
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    <今週の一句>ぽかぽかと あたたかき天気 首に良し(頚堆捻挫詠める)
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